Episode 27 シェネルと・・・
御剣に勝利した俺は、茜と共に初代竜王に向き合っていた。
「1人残っているが、まあ敵意はない。
いいだろう、試練は合格だ。おめでとう」
「よしっ」
『古竜の巣』を破壊しようとする者たちを倒せという試練だったが、俺は御剣たちを倒すことで試練に合格した。
そして合格したということはつまり『超進化』をもらえるということ。『超進化』がどういう枠組みなのかは分からないが、たぶん竜王からもらう『祝福』という感じだろう。
今の俺は剣に極振りした戦い方だが、魔法も使えるようにならなきゃなと思っている。
きっと地球に戻るためには魔法は必須だろう。
「では、『超進化』を授ける。
そのために我が子孫シェネルとキスを」
「は・・・・・はぁっ!?」
なんでそうなるんだよ。
俺は今までキスなんてしたことないし、シェネルだって・・・・・
それにすぐそこには茜もいるし………。
「いいじゃないかイブキ。
妾のことは嫌いじゃないだろ?」
そう言ってシェネルが近づいてくる。
あ、ダメだこれ。
ほぼ放心状態で立ち尽くしていると、
シェネルが半ば強引に口付けを。
チュ
そんな音が一瞬だけ響き、
俺の唇は解放された。
その瞬間、俺の体は白い光に包まれる。
体の中に何か、強い力のようなものが入ってくる感覚がある。
「それでイブキ、貴様は『超進化』を得た。
お前ならシェネルを任せても良いだろう。
じゃあ、な」
その言葉と同時に俺たち3人は青白い光に包まれる。さよならか。
シェリウスさんとそんな長い間一緒にいたわけではないが、寂しいものは寂しいな。
「ありがとうございました!」
俺は最後にそう伝えて、光に飲み込まれた。
俺と、シェネル、茜は3人でまたキルス王都へと戻ってきた。
これからは平和な日常を送れるだろう。
茜と一緒に地球に戻るか、
それともこのまま3人でここに残るか。
悩むことはいろいろあるが、もう少しここでの暮らしを楽しんでからでも遅くないだろう。
こうして、俺の『古竜の巣』での一連の物語は幕を閉じた。




