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Episode 22 試練







「さて、これから試練を始めようか」






 赤い魔法陣を通った俺はどこかへ飛ばされた。


 分かることとしては今俺がいる場所は円形闘技場のようになっていることくらいか。


 それにしても、ここはこれまでの階層とは全く規模が違う。これまでの階層の3つ分くらいはある。


 そして、おそらくここは第51階層ではないだろう。それはなぜか。きっと青白いワープポイントを踏めば第51階層に行っただろう。


 だが、俺は赤いワープポイントを踏んだ。


 ただ罠だったような感じはない。


 そして俺が願うは、


 目の前にいる存在が敵ではないことのみ。


「あなたは?」


 俺はそう問いかけた。

目の前にいる巨竜に対してだ。


 恐らくこいつが初代竜王というやつだろう。

そう感じさせるオーラが、この竜にはある。


 少し前に見たシェネルも、強そうなオーラがあったが、目の前にいる竜にはシェネルの何倍ものオーラがある。


 そして間違いなく、これまで見てきたミノタウロスや死神らなどとは比べるまでもなく強い。

 恐らく俺よりも全然強いだろう。


 元々俺は自分がそれほど強いとは思っていない。

これまで魔物を倒せたのもたぶん戦ってきた魔物が弱いやつだったからだろう。

  

 だが、この巨竜は違う。本当に、強い。


 というか、待てよ。

強いとか以前に、シェネルに聞いた話だと初代竜王って神話の時代の存在じゃ?

 そんなのが今も生きているのか?


 こいつが初代竜王でない可能性はある。

それも質問に対する答えを聞けばいいだけ。


 そして、巨竜は口を開いて、人語を喋った。


「我は初代竜王シェリウス・ドラグーン。

古代竜族の長でありこの迷宮の創造主。

そして貴様に試練を授け、『超進化』を与える力を持つ者」


 っ!!


 予想は当たっていたようだ。


 この竜が初代竜王・・・・・・



「俺は『超進化』をもらえるのですか?」

「ああ、我が子孫シェネルが勧めたのだろう、分かっておる。くれてやってもいいが、その前に試練をしなければな」


 試練はもうこれまでやってきたはずなのだがな。


 なにか勘違いがあったのかもしれないと思い、初代竜王シェリウスに言う。


「試練はもうしたと思うのですが?ここまでくるためにたくさんの魔物と戦いました」


「ん?何を言っておる。あんなのは試練には入らん」


 …………


 俺の今までの努力は何だったんだ。

ただの前座だったのか・・・・・


「じゃあ、試練は何を?」

「そうだな、ふむ。なるほど、シェネルは近くにはいないのか。ならば他に・・・いないな。

我が行こうか、いやだが。うーむ」


 なんだなんだ。

急に独り言を言い始めた。

悩んでそうだけど、俺の試練の内容を決めているのだろうか。


「よし、名乗れ」

「イブキです」

「いいだろう、イブキ。試練は決定した。

この迷宮を破壊しようと目論む者らを潰せ。

それができれば『超進化』をやろう。我やシェネルは手を貸さん」


 『古竜の巣』を破壊しようとする者?

そんなのどこにいるんだ。ただシェリウスと戦う、みたいな試練じゃなくてよかった。


「ここを破壊しようとする者は誰で、今どこに?」

「誰かは知らん。向こうからこっちに向かってきているから外に出たら見えるだろう」


 なるほど。


 なら、行くか


「では、転移魔法を使い貴様を外に飛ばす。

無事に『超進化』を与えられることを願うぞ」



 そして、俺は外に出て、敵を探し始めた。








 ここで第二章は終わりになります

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