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魔の森の近くを飛行艦で飛んでいたら、魔族の王女様を拾ったんだけどっ?!  作者: トウフキヌゴシ


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第二十八話。

 飛行艇の操縦は、飛ばさないとすぐに腕が落ちる。

 サクラギは、飛行訓練のために可変翼飛行艇、”ネコジャラシ”の操縦席にいた。

 

「私もついていくのです」

 紅い瞳に黒縁眼鏡、黒いひっつめ髪のリリスが言った。

 自力で空を飛べることと、魔法で攻撃が出来るので、ネコジャラシの副操縦士コパイロットとして正式に乗ることになった。


「サキュバス、マジックパワ~、メ~ク、ア~プッ」(←適切なシーンとBGMをどうぞ)


 異世界から伝わる変身の呪文だ。

 サキュバスは、その種族特性スキルにより、『着替え』なら0,5秒、『脱衣』なら0,2秒で行うことが出来る。

 たまに失敗して『着替え』が『脱衣』になるぞっ。

 このスキルにより、某怪盗の三代目のような『ジャンピング全裸』も可能にしている。

 リリスが、一瞬チラリと肌色が見えた後いつものメイド服から飛行服に着替えした。

 わざと見せる超ミニスカは、サクラギのたっての希望でやめている。

 といっても、飛行服はズボンだけで、上半身はキンタロ腹がけのような前だけのものだ。


「「「「ヨ、ヨコチチが~~~~」」」」

 サクラギをふくめ整備士たちの紳士の叫び。

 リリスは着やせするタイプ。

 性的なアピールはサキュバスの誉れ。


「うふふ、……”彼ピ”の飛行服……」

 リリスが、異世界の言葉を使いながら、うっとりと微笑む。

 その場にいた殿方達が残らず前のめりになった。


 バッ


 リリスが、キンタロ腹がけの背中からコウモリの翼を出して、”ネコジャラシ”の後席に飛んだ。



 ゴオオオオ


「少し荒く飛ばすから、気分が悪くなったら言って」

 サクラギが後席のリリスに言う。

「わかったわ」

 リリスがゴーグルを顔につけた。

 背後には、三段飛行空母と空飛ぶ海亀。

 サクラギが操縦桿を上に引き上げた。


 宙返ロールりからのバレルロール。

 インメルマルターンにシャンデル。

 高度な空中戦闘機動を繰り返した。 


「大丈夫?」

 サクラギの心配そうな声。

「大丈夫よ、自分の翼でこれくらいは飛んでるわ」

 リリスが少し笑って答えた。


 前方に都市が見えて来た。

「あれは、ニャンドロスの首都、”ヤマタイ”ね」

「行ってみよう」

 

 サクラギがグイッと操縦桿を前に倒した。

 ネコジャラシが急降下する。

 ハンドルを回し可変翼を開く。

 スロットルをしぼった。

 地面スレスレで引き起こし。

 和風な城壁の上を抜けた。

 和風な街並みを越えて、大きな赤い鳥居が見えて来た。

 その奥には、

「『お松大権現』、通称、”ネコガミさん”を奉る神社よ」

 がある。

 その入口にチラリと猫の姿の狛犬が見えた。

 大きな御神木の横を機体を傾けて抜けた。

 

 今度はスロットルをあけ、操縦桿を引いて機体を上昇。


「あっちも見よう」

 オープンタイプの風防越しに手足としっぽの先がひれになった、大きなワニが浮かんでいる。

「モササウルスクラス空中移動要塞《神社》ね」

猛者佐宇留守命もささうるすのみことを奉る神社よ」

 ちなみに海亀は、阿亜華路命ああけろんのみことである。


 巨大な口に鋭い牙がはみだして見える。

 休眠中なのだろう閉じた瞳の横を飛んだ。

 背中にはたくさん並んだ紅い鳥居。

 その先には御神木と神社がある。

 神社の境内に、ネコミミ巫女服の女性と落ち着いた感じのネコミミ女性が出てきてこちらを指差した。 

 ――あれは、多分女王、”ヒミャコ”様ですね

 そのまま、ゴツゴツとした表面の、ひれの形をした尻尾まで飛び抜けた。


「帰投しよう」

「はい」

 城壁にいる、『和弓を持った見張りの侍』を見ながら二人は言う。


 機体をひるがえし、三段空母、朧月おぼろつきに向かって飛んだ。

 

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