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魔の森の近くを飛行艦で飛んでいたら、魔族の王女様を拾ったんだけどっ?!  作者: トウフキヌゴシ


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第二十七話。

 場所は、神社アーケロンの客間。

 アルテ達の前に猫巫女の、”ミャト”と補佐官の、”フレッド”が並んでいた。


「アルテアレ第一王女です~」

「イーズナ第二王女だ」

「はじめまして、瘴気の森を越えて、”ハナゾノ帝国”から来ました、”カイラギ、カイト”といいます。 空軍少佐です」

 カイラギが頭を下げた。

 三人の後ろにはリリス。



「カクカクシカジカというわけで協力を要請するのですよ~」

 アルテが現状を説明した。


「ん?」

 ミャトは小首をかしげる。説明がよくわからないようだ。

「え~と、簡単に言うと、”アジーン王弟”と、”貴族派”のクーデターですよ」

 フレッドが説明した。

「んん?」

 ミャトがさらに不思議そうに小首を傾げた。


「しかし、久しいなフレッド侯爵令息、いや元侯爵令息か」

 イーズナが言った。

「はい」

 フレッドは、外交官としてニャンドロスに派遣された。

 その後、ネコにコロビ実家を出奔している。

 他にも、同じようにニャンドロスに亡命する貴族の令息や令嬢がたくさん出た。

 ”貴族派”が、亜人を毛嫌いする原因にもなっている。

 跡継ぎや溺愛する娘が、突然いなくなって隣国で猫の世話をしているのだ。


 令息や令嬢曰く、堅苦しく足の引っ張り合いの貴族社会が嫌になり、猫妖精ケットシーに癒されるそうだ。


「難しい話はともかく、一度ヒミャコ様にあってもらわないといけない」

「でも、神社アーケロンを動かすカツオ節がないのです」

 ミャトとフレッドが言った。


「それならば……どこか広いところがありますか」

 イーズナが聞いた。


「? それならば裏に蔵がありますが」

 フレッドが答えた。

 全員で移動する。


 大きめの倉庫くらいの広さの蔵に案内された。

「ふむ、これだけの広さがあれば」


 バババ


 イーズナが三つ、手で印を組みながら、

「忍法、大風呂敷」


 何もない空間から唐草模様の大きな風呂敷が広がった。

 開くと同時に風呂敷は空に消え、腰くらいの高さに積まれた荷物が残る。

 マジックバックならぬ、マジックフロシキである。


「これだけあれば足りますか」

 出てきたのは、カツオ節とマタタビ香だった。


「ええ、十分です」

 フレッドが答える。


「これは、ナマリブシですか?」

 カイラギがカツオ節を手に取った。

  

「あらっ、知っておられるのですか~、カイラギ様」

 アルテが聞く。

「ええ、レンマ王国の特産品ですね、ミソシールの出汁に使われます」



 ちなみに、レンマ王国の初代王とハナゾノ帝国の初代皇帝は日本人だ。

 特にレンマ王国で、”ワショク”が発達している。

 また、”ハナゾノ”は異世界の言葉で、”娼館”の意味だ。

 異世界転移した初代皇帝、”ハナイ・ユリ”が一時期、娼婦まで身を落としたことから名づけられた。

 ハナゾノの上位貴族の女子は花の名前が付けられる。



「な、なんと、カツオ節が沢山手に入るのですかっ」

 フレッドが興奮して言う。

 カツオ節は、クファルカンの里で少量つくられる貴重なものだ。

 さらに、空中移動要塞《神社》を動かす、《《重要軍事物資》》でもある。 


「え、ええ、レンマ王国では、”ミソシール”はほぼ毎朝飲まれてますから」

 カイラギが引き気味に言う。


「これは、是非、ヒミャコ様に報告を」

 フレッドの頭に、レンマ王国からカツオ節の輸入することが浮かんだのだ。


 その後、アーケロンクラス空中移動要塞《神社》に随伴して三段飛行空母、朧月おぼろつきが、ニャンロドス神聖王国の首都、”ヤマタイ”に向かうのである。

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