表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔の森の近くを飛行艦で飛んでいたら、魔族の王女様を拾ったんだけどっ?!  作者: トウフキヌゴシ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/48

第二十話。

「方位〇×にワイバーンを複数発見、こちらに向かってきますっ」

 伝声管から見張りのくぐもった声が聞こえた。


「ワイバーン飛行団ですね~」

 アルテが言う。


 カイラギがマイクを取った。

 艦橋ブリッジの艦長席である。

「総員、第一種戦闘態勢、これは訓練ではない」

「飛行艇と飛竜、緊急発進スクランブル」 

「繰り返す、これは訓練ではない」

 艦内放送が流れた。


 カイラギが腰のホルスターから、大型のリボルバー銃を取り出した。

 ()()()()()()()()()のコッキングレバーをハーフ位置に。


 ジャラララ


 大口径の弾丸が四発入ったリボルバーが回る。

 柄には眼帯をつけた髑髏のマークが入れられていた。


 ガキン


 ハーフのコッキング位置を戻し元のホルスターへ。

 他の乗組員は、ボルトアクションの小銃を持った。(←この世界の銃器は大体、西部開拓時代で止まっている)


わたくしも行ってきますわ」

 ――もしかしたら、()()()かもしれませんし

 手には大きなポールアックス。

 ”雪の結晶の徽章”の入った旗が結ばれていた。

 アルテを表す徽章である。


「……どうぞご無事で、本艦に何かあったら迷わず逃げてください」

 カイラギがスッと敬礼をした。


「カイラギ様……無事もう一度会いましょう」

 答えるアルテの瞳は少し桜色の染まっていた。



緊急発進スクランブルだ、回せっ」

 サクラギが飛行艇、”ネコジャラシ”に走る。


 キュウウウウ


 整備士が、スターターを回し魔術式ジェットを始動していく。


 ゴオオ


 前後の魔術式ジェットが目覚めた。


 サクラギが操縦席に飛び乗る。

 ハンドルを回し可変翼を開く。

 その間に木の車輪のついた台車に乗せられた、”ネコジャラシ”がエレベーターへ。


「私も行きます」

 リリスが後席に飛び乗る。

 狭い飛行艇のコックピットにロングスカートは無理がある。

 彼女の侍女服はミニスカートになっていた。


「おお」

「おおおお」

 ざわざわ

 整備士たちの手が止まる。

 飛んでいるリリスのガーターベルトと黒いショーツが丸見えだ。


「……リ、リリスさん、スカートの中が見えてますっ」

 サクラギが手を止めて言った。

「? はて? 見られてもいいものを履いているつもりですが?」

 リリスのサキュバスムーブ炸裂。

 見せショーツというやつか……?


「リリスさんっっ、僕以外に見せないでっつ」

 サクラギの魂の叫び。


「まっ、まああ、うふふふ」

「嫉妬かしらっ、独占欲かしらっ」

「続きは帰ってからですねっ」

 リリスがとてもうれしそうに笑う。 


「ネコジャラシ、出撃はどうしましたっ」

 艦内放送だ。


「すいません」

「ごめんなさい」

 リリスに見惚れていた整備士とサクラギが大声であやまった。



「行くぞっ、”ピーテッド”」

 グルル

 ”ピーテッド”と呼ばれた飛竜が低い声で答える。

 烏帽子のような兜。

 魔動甲冑を身にまとい、手にはランスと畳のような盾。

 右肩には赤い薔薇の徽章。

 左肩にはコーン状のスパイク。


 飛竜にも重鎧がつけられている。

 大きな運搬能力ペイロードを持つ貨物竜キャリアードラゴンゆえに可能な重装甲なのだ。


「ギルモア、”ピーテッド”、出るぞっ」


 タンッタンッタンッ


 第三甲板を、グレーターワイバーンの横を通り、艦橋の下を抜け、艦首から発艦する。


 重装甲の竜騎士は、背後に巨大な三段空母を背負って飛んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 艦内放送もいいですが、伝声管も好きです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ