第一話 暗空世の始まり
20XX年4月
生徒の皆は、待ちに待った、学校の入学式を控える時期であった。
このとき、世の中は、当たり前の平和で、日常通りに過ごしていた。
ところが、そういった世の中は、一瞬のうちにして、
魔に満ちた暗空世の世界へと一変した。
それが与えた世界の影響は非常に広範囲で尋常でないほどであった。
携帯電話のアラームが鳴り響くと、普段通りに起きたのだか、
カーテンの先に見えた景色は普段とは違った。
「は? 何か、空が異常な色をしていて、畑や山の色も普段見ない色までに
変化しちゃっているしさ、周りを見渡せば、建物までもが変わっているわ。
もしかして、世の中変わった?」
テレビをつけると、「受信レベルが低下しています」という
エラーメッセージが表示されて、テレビが見れなかった。
携帯電話もつながりが悪く、電話やメールを送るのも精一杯だったが、
幸いなことに、パソコンでは、インターネットやメールができた。
ニュースを見ると、「一変した世界」、「異世界のように変わった世の中」
というものが多かった。
ニュースに掲載されている画像が撮影された場所も、まるで異世界だ。いや、本当の異世界かもしれない。
「私が住んでいる地域だけじゃなかったんだ。
なんかアニメ出てきそうな異世界に変わっちゃっているわ」
その後、身支度をし、家族と一緒に学校へ向う。
しかし、建物や町の風景までもが一変しているために、道に戸惑っていたが、
携帯電話の地図アプリのナビに従うと、無事に学校にたどり着いた。
「ほんと、ナビがなかったら一生道に戸惑っていたからね。
携帯があって助かったわ」
入学式の最中に、突然、異常な色をした大雨が降り、空はとても暗くなってきて、
魔が襲ってきそうな雰囲気がする。
すると、とある暗空世の魔に満ちた先生が、体育館の壁をすり抜け、
「あんたたちを暗空世の魔にしてやるわ」
生徒、先生たちを襲う。
生徒たちは、学校の最上階に逃げた。
「このままでは命に危険が及ぶ。どうしたらいいの?」
と思っている志輝子に、自然に最先端の剣が身につけられていた。
「え! 剣の使い方わからないのに戦いに挑むのかよ」
と言っている時にちょうど暗空世の魔に満ちた先生がやってきた。
「よぉ! 可愛い少女だね、お前も魔になってくれないか?」
志輝子は命に危険を感じて。
「そうさせるわけにはいきませんわ」
「ならば 僕と戦ってみようじゃないか!」
戦いが始まった。
敵は人を細部まで自由に操れる魔法を必死に避けるが、限界に近かった。
その時、戦い方や武器の使い方が自然にわかってきた。
「なかなか手ごわい敵だ」
剣を素早く操作する。「攻撃機能」の「電撃攻撃」を選択すると、
数万ボルトの稲妻が剣の周りを覆った。
「これで何とかなりそうだ」
その直後、現実でないスピードで近くまで襲ってきた。
「あんたの人生はこれでおしまいだ!」
と最後のとどめを刺したが、
「まだ終わりじゃないわ」
稲妻を覆った剣を敵力強く敵に当てると、電撃が体中を激しく覆い、
意識を失った。
「ほんと、危なかったわ。あと一歩遅れていたら、魔にかかっていただろうな」
周りを見渡すと、生徒たちの大半が、魔によって体の細部までを、
操られてしまったために、心肺蘇生法やAEDなどで、意識を回復する試みをしたが、
どうもうまくいかない。
「志輝子さん、この状況なんとならないのですか?」
「こうなったら剣の機能を使って回復しよう。」
「剣の機能で回復?」
「この剣の回復機能には、いくつか種類があるが、
この場合は、「人体内部回復」を使って、魔を取り除き、操られた臓器を
以前の状態に戻すとよい」
早速、生徒たちの意識を回復しようとするが、これが一苦労だった。
まず意識を失った生徒の近くに剣を用意し、
「回復機能」の「人体内部回復」を選択すると、剣の周りに回復スポットが現れ、
それを近づけて、1分前後待つと、回復する。
「やっと屋上にいる生徒たちが回復したわ」
生徒たちに屋上から動かないよう、注意喚起を促し、
階段を下りると、意識を失った人がまたいる。
「あの魔法が使える先生の存在は危険だな。
被害が大きすぎる」
急いで回復した。
生徒たちのもとに向かい、待機していると放送がながれた。
「予定変更のお知らせをします。現在、市内だけでなく全国に何人かの不審人物が発見されています。
詳しい情報はまだわかっていませんが、その人は、魔法を使って市民を操り、意識を失わせ、最悪の場合は、死に至るのではないかということです。これをうけて、本日の入学式を延期とします。
詳細な時期は未定ですが、決まり次第お伝えします」
すると疑問に思い、
「魔法が使える先生、もしかしてあの先生のことか!?」
戦いの様子をビデオで撮影した生徒に見せてもらったところ、驚きの反応を示した。
「やばくない。あの先生は現実にも見ない魔法で攻撃しているけど
幸いにも剣があったから、助かったわ」
「それよりも、あんたのおかげで、生徒たちの命が救えてよかったじゃないか。
命の恩人だね」
学校長が話に来た。
「あなたのおかげで生徒および先生方の命を救っていただき、
ありがとうございます。この時期は、魔術を用いる不審者も
多くなっているので、あなたの命のことを考えて
なるべく外出を控えて、過ごされる方がいいと思います」
「わかりました」




