幸せの影
まだ汚れを知らなかった頃
まだ汚れを知らなかった眼
(で)視た
影絵の劇
美しく透き通ってた
神秘的想像は
綺麗ごとを信じてた
神秘的好奇心の
こころは綺麗だった
綺麗ごとで
片付けられない
現実の今を
生きた
汚れた子ども
運命の影を 嘲る
教室の机の上
ノートに刻んだはずの
幸せは
過ぎた時の 燃え滓で
黒く煤けた
大人は怯える
もう戻れない
あの日の
眩い虹の
向こう側
そう
あの日の
影絵は
幸せの影だった
光を仰ぐ
影絵師の
見上げた空は
綺麗に
片付いてる
読んでくださりありがとうございました。