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人間性を...捧げないと....

「.....つつつ、めっちゃ頭が痛え...

 あと何だこれ、尻穴がが焼けるように痛え...」


ぼっとした頭を正常に戻しながら、焼けつく大事な穴を指で押さえ、俺は目を開けた。


「は?」


焦点があってくるとそこには、綺麗なマリンブルーの色をした湖のほとりに俺はいた。


「えっどこだよここ...、俺今まで家のトイレで治験薬を試して...そのまま気絶して....


そうだ...薬の効果!確か99.9%で爆散即死するって...生きてるってことは成功なのか...


根源に関する能力って書いてたけど....

俺の根源ってなんだよ...


つかここどこなんだよ!」


とりあえず寝てる頭を起こすため、湖で顔を洗い口を潤すことにした。


「あースッキリした。

 しっかしどこだここ、どっかの山奥っぽいけど


 携帯は...もちろん圏外だよな。


 持ち物はトイレに入ってた時のままかよ!

 とりあえずどっか歩いて人のいるとこに向かわないと。


 こんなところでサバイバルはごめんだよな。」


こういう時は自分のそこまで考えないプラス思考がありがたい。

 結局悩んでても始まらないなら、とりあえず動いてみて考えろが井口家のモットーなのだ。


自分もつくづく行き当たりばったりの井口側の人間だなと思う。


「とそういえば、説明書がまだ途中だったな


 えっと根源に関する能力をゲット。

 さらに、根源を混ぜる能力、保管する能力をゲット。


そして....異世界にとばされる!?

 えっ薬で異世界に飛ばされるとか、意味不明すぎるでしょ...。


 でも、家にいた自分が別の場所に居たとなると...まさかね...、最近流行りの異世界転生本でもこんなエグい転生の仕方させねえぞおい。


 とりあえず考えても始まらない、人がいる所に移動しよう。


 万が一ここが異世界あってもなくても、山にも危険はいっぱいあるからな...。」


そう独り言をぼやきながら、とりあえず付近を調べながら調査することとした。


(1時間後)


「やべえ、こことりあえず日本じゃねえ」


これまでに起こったことを話そう、

1.鹿みたいなのが殺しにきた

2.人間サイズの蜘蛛が殺しにかかってきた

3.とりあえずいろんなのが殺しにかかってきた


うん、やばい。

なんだよあの人間サイズの蜘蛛とか、おかしいだろ確実に獲物を追う感じで糸っぽいのばら撒いてたぞ。


それに頭に斧みたいなのを生やした鹿っぽい生き物、突進して避けたはいいが、鹿がぶつかった後の木が木っ端微塵に吹き飛んだぞ。


あともうこの森自体がおかしい、集団で移動し片っ端から食べ尽くしてるフナムシ。

それを四足歩行してるキノコが胞子をばら撒いて、全身からキノコを生やしフナムシが全滅。

キノコがフナムシを食おうとした矢先、プテラノドンが火を吐いて全てを焼き尽くし、全部を頂いて逃走。

と思ったら、飛び立つプテラノドンの両足が蜘蛛の糸に絡まれ、もがいてるうちに人間大の蜘蛛に噛まれて昇天、カオスもカオスの弱肉強食世界の真っ只中に放り込まれているのであった。


人間性捧げないとダメな世界じゃねえのここ...


普通に放り込まれれば、1秒も生きてられない極上の地獄に放り込まれたのだが、何故か俺は生きている。


理由は?


俺の新しい能力か?

いや根源と言っても、こんな過酷世界で生き残れる能力ではないだろ。

そんな超絶俺TUEEE能力なら、あんなに殺されかかったりはしない。


ではなんだ?

ふと湖を見ると、その付近にだけは何故かヤバげなモンスターなどは見当たらない。


湖?湖か!

よく見れば、気色悪い虫やキノコなどは一切なく、凛とした清潔感と浄化された空気感が漂っている。


「この湖だけが安全地帯なのか!


 絶対にそうだ!ここだけが安全なんだ!

 しかしなんでここだけが安全なんだろう


 一度調べてみますか。」


 と湖の周囲をくまなく探す、すると湖の底に何かが埋まっているのが見えた。


 「ん?湖の底に何か...あれは、キラキラ青白く光ってるなんだ?

 

  潜って近づいてみないとわからんな...」


 しぶしぶとビールで出た腹を惜しげもなく披露し全裸になる。


 「さてと高校ぶりの水泳と挑戦してみますか!」


次回、運動不足のおっさんが溺れかけるをお楽しみください。


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