表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/20

言い出せ余話4



ー余話4



袋の中の近藤春菜に呼び掛ける。

「春菜さん。袋から出します。安心して下さい。悪い奴らは始末しました」

袋の口を開けると、ぐじゃぐじゃの髪の間から、涙を溜めた目が覗いた。

「立てますか?」

手を貸して、なんとか立った。

ぐじゃぐじゃの髪をまとめてやり、ジョニーは自分の帽子を被せた。


ふらつく体に、肩を抱いて階段を降り、車に向かった。

入口を出た。

フラッシュが光った。

ジョニーは春菜さんを隠そうとしたが、無理と判った。

「ジョニーさん?どういった関係ですか?お付き合いされてるんですか?」

まわりをグルグル回りながら、シャッターが切られる。

助手席のドアを開けて、春菜さんを入れる。

運転席側に回って、カメラマンにジョニーは言った。

「スクープは要らないか?」

「今。頂いてますが?」

ジョニーはマンションを見た。

「最上階の鍋谷の部屋の前と中の写真を押さえとけ。お前んとこの雑誌、売り切れるぞ」

「じゃあそれも、後で頂きます」


鍋谷の父親が一旦は、真相を押さえるのに成功した。

しかし、部屋の中を物色したカメラマンは、3年前の殺人の状況証拠を見つけた。

そして、張り込みを続けていた彼は鍋谷のレイプの現場を押さえた。


鍋谷の逮捕を受けて、ジョニーは記者会見を開いて真相を暴露した。

そして、レッドフォードバンクスからの脱退と、本間尚志名のソロ活動を発表した。

ファンは、弾き語りフォークシンガーになったジョニーに衝撃を受けた。

だが。ファンは気付いた。

本間尚志が本物である事を。



余話完結



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ