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ジュリアさんが来た  作者: 安良久 理生
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義妹です

「お帰りなさい、兄さん。その人が話をしていた例の家政婦ロボ?」


 リビングの奥の方にあるキッチンから、料理の途中であろう、学校の制服の上からエプロンを付けた少女が入ってきた。武志の義理の妹、真梨子だ。両親が再婚同士のため、武志と少し歳が離れた17歳の女子高生であり、なかなか可愛い顔立ちをしている。


「ああ、ただいま。名前はジュリアだ。ジュリア、彼女は僕の妹の真梨子だよ」

 武志の紹介で、ジュリアは笑顔と共に挨拶をした。

「初めまして真梨子さん。わたしはミズタニコーポレーション製MJ-1020シリーズの家政婦ロボット、ジュリアと申します。よろしくお願いいたしますね」

「うん、よろしくねジュリア」

 真梨子も同じくにっこりと笑って応えた。


「でも兄さん、家事ならわたしがするのに」

「お前料理下手だろ」

 真梨子は少し不満そうに唇を突き出していたが、兄からの返しで言葉に詰まっていた。

「ぐっ……」

「それに来年は受験も控えてるし、友だちとも遊びたいだろうし、お前を家事に縛り付けるわけにはいかないだろう」

「まあそうなんだけど……」

 武志はここで声をひそめて言った。

「それに家に帰って来ても誰も居なくなて、子供たちも可哀想だしな」

「うん……」

「前にも話したことだし、この話はここまでだ。ジュリア、早速で悪いけど、夕食の支度を頼む」

「はい、わかりました」


 武志が見守る中、真梨子とジュリアは並んでキッチンに立つと、作りかけだった夕食作りを再開した。

「そういや兄さん、なんで他の型じゃなくてジュリアにしたの」

「それはわたしのナイスバディに一目惚れしたからですよー」

 真梨子の問いに、ジュリアが頭の後ろと腰に手をやる妙なポーズを作って答えた。

「いや、あなた人工物でしょうが」

「えー、でも、本当ですよ」

「えー、そんなこと無いよね兄さん」

 呆れて苦笑しながら真梨子は振り返り武志を見ると、兄はわざとらしくそっぽを向いており、ポツリと呟いた。

「……割引セールで安かったからだぞ」

「兄さん……」


真梨子のイメージとしては、茶髪のショートカットで性格は明るくスカートは短め。

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