第一話 この『世界』
設定を思い付いたから書きました
この世界は大雑把に言えばファンタジーな世界だ。
剣や弓で魔物と呼ばれる敵を倒し、魔法が生活の中でごく自然に使われている。
しかし、矛盾もしており弓があるのに銃も存在している、まぁこれには理由もある。その理由はたまに別世界のどこかからなにかが迷いこんだりするんだ、まぁどうでも良いことだけどね。
そんなことよりこの世界のことだ、この世界は生きている。
いきなりで信じられないと思うけどね。
正確に言えば『世界』という生き物が世界として認識されてるんだ、この世界の住人はそんなことには気づいていないけどね。
この『世界』は生きているからには成長もするしそのために食事だってする。
食事の方法は簡単まず餌を用意するんだ、人間がダンジョンと呼んでいるものをね。
そしてそのダンジョンの中で生き物が死ねばそのまま『世界』の養分になるって寸法だ。
次に成長ってのはそのままの意味で少しずつ『世界』自体が大きくなっていくんだ、今は多分人間では到底到達できそうにないほど世界の果ては遠くに行ったんじゃないかな?
不思議だよね人間って、自分達の拠点を『世界』のほぼ中心に造るんだもんね、そりゃ果てなんか一生見ることはないだろうね。
でも良い勘してるよ世界の果てから近ければ近いほど生き物は強くなっていくからね。
なぜかって言ったらそりゃ、世界の果てがあるからだよ。
『世界』の果てはね言ってしまうと『世界』の体内みたいな場所だからね。
たまに『世界』はダンジョンの中で気まぐれに果ての中に引きずり込んじゃうんだ。
その後はどうするかって?、それはね果ての中で殺し合わせるんだよ。
果ての中はねそれはもう地獄みたいな場所らしいよ?
飢えて死ぬことも寿命でも死ねず生かされ続けて、殺し合わせ続ける、そして殺した相手の力を吸収させていくのさ。
弱いもの同士が殺し合い、強いものに殺され、さらに強いものに殺される。
弱い奴が生き残るためにまた殺す、強いやつに殺される。
死にたくない弱い奴が…ってただひたすら殺し合いが続く世界なんだってさり。
で、そこから出る方法はこれまた『世界』が気まぐれで選んだやつを吐き出すって感じさ。
吐き出される場所は新しく『世界』が成長したあとのなにもない土地にだされる、そこからそいつは生き残って死にたくないがために他の奴と子を残して、次は見たこともない新しい種族が生まれてくる。
まぁそいつらの子孫もいつかまた果ての中に引きずり込まれるんだろうけどね。
うまく回ってるよね。
突然だけど、何で俺がこんなに色々知ってるか不思議に思ったりした?
それはね俺がこの『世界』を造り出した神様だからだよ。
ま、俺のことなんて話す気はないけどね。
ごめんねこんな長ったらしい説明を聞かしちゃって、でも本当の話はこれから話すことなんだよね、どんな話かって?
オホン…
「これから話すのはこの『世界』の上で生きている奴の物語さ」