「水をくれ」
俺は決して 不運を味わったわけじゃあない
ただ無性に渇くのだ
この道理無き渇望の なんと煩わしいことよ
身体も心もカラカラだ
俺は乾涸びたミイラのよう
爪の先から頭頂まで
水分ゼロの怪物なのだ
いっそ王墓の中に息を潜め
ミイラ取りをミイラにしてやろうか
身体も心もカラカラだ
俺は潮の引き切った海のよう
消えた海岸線から地平の先まで
水分ゼロの魔境なのだ
いつか心臓が梅干しみたくなる前に
誰か清けき水をくれ!
公園の水でも構わない
いつも身体と心はカラカラだ……
かつての古 我が家ではダ○ラやらポカ○ス○ットやらを「命の水」と称し 愛しておりました。
今は身体のための命の水よりも 心のための命の水が欲しいものです…