ミラーワールド 5話
ハール
『さて、コールドが管理する世界ユアタウに着いたわけだけど、ヤバイ奴がいるな』
リケ
『ユアタウに着いたー』
プラネン
『とりあえずコールドの所へいくんだろ?』
リケ
『そうだねーとりあえずはー。あれ?町の一部が消滅してる?』
ここからでは良く見えないが確かに町の一部が消滅してる、なんなんだよ一体。
リケ
『急ぐよプラネン!コールド一体なにやってんの、これ以上被害を大きくするなら解体してやる!』
プラネン
『物騒だな、仕方ねえ急ぐか』
町に辿り着くと悲惨な光景だ、町の一部が消滅しクレーターのように地面がへっこんでる。
リケ
『へっこんでる所にコールドと誰かがいるよ』
本当だ、コールドが弓を構えて明らかにもう一人を警戒してる、もう一人の方は明らかに空中を歩いている。ん?、まさか。
プラネン
『あいつがテルトスじゃないか?』
リケ
『うわーどうすんのー』
コールド
『テルトス今すぐに立ち去れ』
テルトス
『いや、その前に新たなる客人に挨拶をしようか。はじめまして私はワー・テルトス、イークルズの一人だよろしく』
あんまりよろしくしたくないんだけど・・・
コールド
『立ち去らないならば攻撃を開始する』
テルトス
『お前とは話しがうまくいかないようだな』
コールド
『攻撃開始。召喚』
ピューン! ピューン!
攻撃は弓を放ちながら召喚した氷の蛇に突撃をさせるが、全ての攻撃はテルトスに触れると消滅してしまった。
テルトス
『無駄だ、どんな攻撃も効かない』
コールド
『作戦変更、体温低下による身体能力の破損を狙う。召喚氷魔法』
ビュオー
召喚した氷の壁と吹雪で寒い。さすがコールドだな。
テルトス
『やはり、実力者は厄介だ。虚撃』
テルトスは奇妙な石を作りアイストーンにぶつけると両方が消滅した、まじでか。
リケ
『ええ!虚撃!禁忌だよ。使用者の精神を歪める力、使いすぎると大変な事になるよ!』
なにそれ初めて聞いた
コールド
『虚撃による反物質の創造、守りを必須とし作戦を続行する、光術』
リケ
『コールド危ないよ、加勢するよ。風魔法』
ビュオーーー
風の竜巻が現れて更に吹雪が強くなったな、よし、こちらも加勢するか!
プラネン
『テルトス覚悟しろ闇魔法』
テルトス
『愚かしいな、虚撃』
テルトスの周りに奇妙な波動のようなのができて周りにあった物を消滅させた。
テルトス
『ポイズン・リケ。イークルズの仲間にならないか?』
リケ
『やだね、何で町を消滅させた奴の仲間になるのさ、断じてやだ』
テルトス
『私達イークルズの組織の大きさを知らしめるための事だ、これでイークルズの噂は広がるだろう』
リケ
『知らないね、魔法』
リケは魔力の塊をテルトスに放つ
テルトス
『光術残念だ』
あれ?なんでバリアで攻撃を守るんだろ?
リケ
『アハハ、わかっちゃった!当たり前だよね精神に影響する魔力属性を反物質で防げるわけないもんね!魔法』
リケさすがだ、これでテルトス倒せるじゃないか!
リケは魔力で作った剣を構える
テルトス
『勝ったと思うか?魔法』
テルトスはマジックアウトでリケの魔法を消すのか?
コールド
『避けろリケ!』
リケ
『え?』
マジックアウトはリケ自身に当たった。ヤバイ、羽族の守りが解除される!
リケ
『う・・ぁ・・ゴホ』
リケは大量に血を吐いて痙攣している、このままじゃ、とりあえずリケの魂を身体に留める。
プラネン
『調和術(留まる復讐あの世からの対立心)』
コールド
『光術』
治療はコールドに任せるしかないな、テルトスと一対一か。
テルトス
『セイ・プラネン。イークルズの仲間にならないか?』
プラネン
『なるかよ!そんなの』
テルトス
『町の心配をしているのか?大丈夫だ、あそこに住んでいた人々は既に避難している』
プラネン
『え?無事なのか?』
テルトス
『当たり前だ、イークルズが目指すものは完全な平等だからな』
プラネン
『黒族差別なんて昔話だろ』
テルトス
『今現在、差別が完全に無いと言い切れるか?黒族に排他的な世界など所々にあるし新種族達は引きこもりになっている。だから、イークルズは巨大な組織になった』
プラネン
『・・・』
テルトス
『イークルズに入るなら、過去の記憶を探す手伝いもしてやろう。記憶喪失なんだろ?』
プラネン
『何でそれを?』
テルトス
『さあな?どうする。共に完全な平等を手に入れよう、神は人に差を付けはしない全てが対等だ』
どうすればいいんだよ!
頭がゴチャゴチャになってくる。
ジダイガ
『惑わされるな、プラネン』
えーと、何でジダイガいるの?
プラネン
『ジダイガ、何で?』
ジダイガ
『テルトスは私が止める、貴様は帰れ』
テルトス
『ジダイガか。出来れば会いたくは無かった』
ジダイガ
『足掻いてみろ、現実と幻想の区別つかぬ者よ。操作(空間の堕神との契約)』
空間が割れて狭間に落とされる!ジダイガの方を見ると二対の黒い翼が見えた様な気がする。
そして、落ちた先は世界リプダクだった。
ハール
『さて、そろそろ出番かな?あいつが自分の過去を知ったらどうなるんだろうね、楽しみだな』