ミラーワールド 37話
ーーカタワレハヤクアイタイヨ、アトスコシ・・・
巨大な風車は中に入れる様になっていた、中に入ると広い部屋になっていて奥には椅子に座ったフォトンと護衛が四人
フォトンの後ろに見える羽族にしては大きめの黒い翼が特徴的だ、何でフォトンだけ黒いんだろ?そのためフォトンは、黒翼のフォトンなんて呼び名がある
フォトン
『はじめまして、ここに来たという事は貴方もエクス神を信じますか?』
そういえば、フォトンはエクス教の第一人者で輪廻転生を信じるエクス教を広めた人
プラネン
『お前がフォトンだよな、イークルズはみんな倒す!』
フォトン
『そうです、テラ・フォトンです。せっかくイークルズに紛れ込んでいましたのに、キラーにばれて切り離されるなんて・・・。まあ、いいですが・・・』
フォトンは椅子に座ったままため息をついているもしかして、フォトンはイークルズを利用しようとしてただけなのか?
プラネン
『お前らはイークルズとは関係無いのか?』
フォトン
『ええ、もちろんです。
私を含め護衛達も関係ありません』
何だよ、またむだ足か?
ガルバーン
『我が名はポイズン・ガルバーン、フォトン様の付き人にて魔法使いだ』
グデュニル
『俺はテラ・グデュニル。フォトン様を守る槍使いさ』
ユリアス
『私はヘラ・ユリアス。主フォトンを傷つける者は許しませんよ』
カナシート
『・・・テラ・カナシートです』
ん?カナシートの声が誰かに似てるんだけど・・・気のせいかな?
フォトン
『ですので、帰ってもらえませんか?』
プラネン
『またかよ・・・』
イークルズが関係してないし悪いことをしてる訳でも無いんだからどうもないしな・・・
パキン!
急に空間が割れて・・・
ジダイガ
『プラネン何をしている?』
プラネン
『別にフォトンは悪者じゃないだろ?』
ジダイガ
『フォトンはエクス神から魂の権利を奪っていてもか?』
プラネン
『えっ!!?』
フォトン
『よくわかりましたね』
エクス神から魂の権利を奪った!?何かよくわからないけどヤバいんじゃないか!?
ジダイガ
『転生神でもあるエクスは廻り続ける風車を象徴としているが・・・この風車に集まった魂はエクス神の所へ行かず留まっている』
えーと?、幽霊でも集まってるの?
フォトン
『何が言いたいのか解らないわ』
ジダイガ
『ならば、黒翼のフォトン・・・いや、魂喰の死神フォトン!貴様は魂を集め力の糧とするのだろう!』
魂喰の死神フォトン?黒翼のフォトンなら聞いた事あるけど?
フォトン
『私は魂なんて食べませんよ?ガルバーン、グデュニル、ユリアス、ジダイガを何とかしてください』
ガルバーン
『我が命、果たします』
グデュニル
『了解したよ!』
ユリアス
『ジダイガさん、覚悟して下さい』
ジダイガ
『クク、足掻いてみろ。現実と幻想の区別出来ぬ者よ』
三人はジダイガの元へ向かいそれぞれ武器を構える、ジダイガなら大丈夫だろ
フォトン
『カナシート、貴女はプラネンの相手をして下さい』
カナシート
『・・・了解』
ああ、フォトンとカナシートって声が似てるな、フォトンは相変わらず椅子に座っているしカナシートは剣を構えている、カナシートは全身を布で隠していて表情とかわからないな
プラネン
『仕方ねえ!相手してやるよ!』
ジダイガの方を見てみると、ガルバーンは火球を放ち、グデュニルは伸び縮みする炎の槍を振り回す、ユリアスは氷の矢を降らす、
でもみんな出鱈目な所にばかり攻撃している
フォトン
『よそ見をして大丈夫ですか?』
カキッ!
カナシートが剣で切り付けて来たためとっさに剣で防ぐ
プラネン
『剣技(二連撃)』
カキッ カキッン!
カナシートを連続攻撃で押すと、体勢を崩した
プラネン
『闇魔法』
カナシートに追い撃ちをかける!
ドカーン!
闇の光線?はカナシートに直撃!
フォトン
『呪文』
フォトンの光線を避ける
カナシート
『・・・まだまだです』
プラネン
『なに!?』
カナシートは立ち上がり切り掛かる・・・ダメだ避けられない!
ドゴン!
カナシートは横に吹っ飛ばされた!?
ブレイク
『・・・世話が焼ける』
フォトン
『裏切るのですか?』
ブレイク
『・・・テルトスには恩がある。しかし、お前には無い!』
フォトン
『仕方ありませんね、呪文呪文呪文』
ガラガラー
ドカーン!
バコーン!
様々な呪文の攻撃を避ける、呪文は魔力を使わないため無限に使える、厄介だ!
ブレイク
『調和術』
バタン!
フォトンは地に倒れるっていうか、何かに潰されている
フォトン
『呪文』
フォトンは魔法の強力番の魔法を呪文で使いやがった!因みにあらゆる能力を打ち消す力でブレイクの調和術を打ち消す
ブレイク
『・・・黒翼のフォトン流石か』
フォトンは立ち上がり椅子に座る、何か怪しく笑ってるな・・・
フォトン
『人間ごときが・・・調子に乗るんじゃねえよ?』
プラネン
『!!?』
明らかに口調が違う!恐ろしい威圧感まである!?
フォトン
『人間なんて虫けら同然なんだよ』
フォトンはカナシートから剣を取り上げると・・・剣は大鎌に変化した!?
グシャ!
フォトンは鎌でカナシートの首を切り落とした!?
プラネン
『仲間だろ!?』
フォトン
『虫けらの命なんて関係ねえよ、私の糧になるんだからありがたいだろ?』
糧だと!
プラネン
『何をする気なんだ!』
フォトン
『私は殺した生き物の悪意を食らい強くなる、人間の魂なんて悪意の塊だろ?』
プラネン
『だからって・・・』
フォトン
『いい加減思い出せよ!サーヴェルドブック、神のひとかけら。失敗作のプラネンさん?呪文』
・・・記憶の封印
・・・思い出した・・・探してた記憶。でも、思い出したく無かった!