ミラーワールド 31話
プラネン
『先ずは情報を集めるか・・・。めんどくせぇ』
ーーデモジュウヨウダヨ
わかってるけどさ・・・。頭を使う事は苦手なんだよ、とりあえず町をふらふらしときゃあ誰かいるだろ。
イール
『フフフ、どうもでーす。プラネンさーん?』
居たよこの世界の管理者が・・・。水の魔法使いのガル・イールが・・・
うぜえ
プラネン
『何だよ、お前には用は無いんだけど?』
イール
『フフフ、イークルズの基地の場所なら知ってまーす』
プラネン
『本当か?じゃあなんで駆除しないんだよ?』
イール
『それは・・・』
プラネン
『わかったから案内しろ』
イール
『了解でーす』
イールは世界の管理者と言っても実力不足、多分ファイバーと同レベルじゃねえか?
・・・
町の外れに小さな小屋が・・・何だよこりゃ
プラネン
『小屋の中は地下への階段しかねえぞ?』
イール
『その地下が広いのでーす』
プラネン
『へー』
地下へ行くと・・・何でお前が居るんだよ?
ペール
『カカカ、プラネンマチクタビレタゾ』
イール
『なんですかー、この不気味な人形は?』
プラネン
『ジダイガの部下だよ』
ペール
『カカカ、バルカルハスデニチケイノゲンエイヲツカッテカラタイサンシテルゾ』
ああ、だから警備とかいなかったんだ。
奥では混乱状態になっているんだろうな。
プラネン
『とりあえず進もうか』
ペール
『ダレカチカヅイテキテイルゾ?』
カツ カツ
足音が近づき目の前に現れたのは・・・
プラネン
『シルガ!?いきなりかよ!』
目の前には後ろに巨大な十字架を背負った?バグドル・シルガが。因みに、シルガの首、右手首、右足首は手錠の様な物で十字架に繋がれている、左手首、左足首にも繋がれていた形跡はあるがどうやって手錠みたいなのを壊したんだ?
左手には十字架を象った剣を持っている。
イール
『ヤバいのが来ましたよ?!水魔法』
イールは水の竜巻をシルガに向かわせるが・・・
シルガ
『剣技』
シルガは剣を振っただけで竜巻を切り裂き、風圧でイールを吹っ飛ばす。
イール
『ぐふっ・・・』
イールは動かない、やっぱり足手まといか。
プラネン
『何をする気だ!』
シルガ
『ここは何処なんだ?何処が出口だ?』
プラネン
『ハア!?』
シルガ
『何か知らない内にこんな所に来てしまった。チアルビを散歩していた筈だが・・・』
プラネン
『ここもチアルビなんだけど・・・』
シルガ
『本当はイズンプでスメリアと決闘する予定だったのだが・・・』
もしかして、最強の剣士が迷子?
プラネン
『それならここに・・・』
シルガ
『仕方ない、出口を探すか』
と言って奥へ走り出すシルガ、出口はここだよ?
プラネン
『オーイ!待てよ!出口はここだよ!?』
ペール
『カカカ、イッチマッタナ』
何で出口からドンドン遠ざかるんだよ!?わざと?わざとなの!?