ミラーワールド 29話
町に戻るとたくさんの死体が散らばっている、その中心にはリケが・・?
プラネン
『リケ?』
リケ
『違う!違う!私じゃない!』
プラネン
『おい!落ち着け!』
リケ
『来るなあ!!何を間違えた!?クロリア答えてよ!!もう人殺しにはなりたくない!!!』
プラネン
『何を言ってんだ?』
リケに少しずつ近寄ってみる・・・
リケ
『近寄るな!これ以上来るな!!!光魔法』
パキン
リケの腕輪が壊れ辺りを光で包む・・・
あの腕輪は光の力を封印するものらしいがそれが壊れ光の力で溢れているこれが本来のリケの力か、なんで封印なんてしてんだよ?
光輝きとても眩しい
プラネン
『クッ・・・』
光が止むと・・・
特に変化はなさそうなんだけど・・・
リケ
『何で!何で!何で!何で!』
リケは余計に混乱している・・・
プラネン
『一体何をしたんだ?』
リケ
『魂を浄化して消滅させたはず!!?何で生きてるの!!?』
プラネン
『よくわからないが、いい加減落ち着け。魔力も切れただろ?』
リケを包む光の魔力が弱まっている、明らかに魔力切れでリケはフラフラしている
リケ
『来るな!近寄るな!!強化』
莫大な魔力がリケを包む
プラネン
『強化だと!?なんてものを使うんだ!』
強化とはただ単に限界を取り払い無理矢理能力を強化するもので、精神に影響を与えるため禁忌の一つなんだ
リケ
『来るな!来るな!来るな!来るな!』
ただその言葉だけで風が吹き荒れ後ろに押される
プラネン
『くそっ!おとなしくしろ!闇魔法』
リケ
『強化(約束された償い)』
リケは身体強化をするとブラックハードを走って避ける
プラネン
『いい加減にしろ!闇魔法×4』
闇の塊を4つ打ち出すが全てを避けられる
身体強化のせいでやたらに速いな
リケ
『近寄るな!!』
プラネン
『だからどうしたんだよ!』
リケ
『お前にはわからないだろ!!憎い力で全てを浄化してやる!!光魔法』
光が世界を包み込む・・・
・・・
リケ視点
浄化の力は聖なる力と言われた・・・でもその力で人を殺してしまった。
人は清い物では無いんだ、全ての人に悪意は備わっている、だから浄化は人を消す。
ある日クロリアに会った。
クロリアは『その力が憎いなら封じてあげるわよ?』
といい封印の腕輪をくれたあと、
『この選択が間違っていなければ良いわね』と言った。
前にジダイガが上から目線で話を始めるのだから脅したら、
『なかなかの虚栄心だ。いや、恐怖心か?』と言った。これは私に言った言葉ではない、今でも苦しめる私の呪いについて言った言葉だ。
私の呪いは羽族の虚栄心とそれに対する黒族の恐怖心が作り出した。
そして浄化を使う私が恐怖の対象と言う事か。
ジダイガは全て把握しているぞ?と伝えたかったのだろうか?
プラネンは初めて会った時、いきなり脅しても冗談ととらえるばかりだったな、普通は穴だらけにして内臓を引っ張り出せば逃げ出すと思ったんだけどな・・・
まあいいや・・・