ミラーワールド 27話
ーーミツケタ、カタワレハヤクモリニキテヨ
夢か?まあいいや
今は世界ノズィンダの町で足りない物なんかを補充している、ユアタウやフェシオダと違い結構寂れているな・・・
リケ
『とりあえずは大丈夫そうだねー』
プラネン
『大丈夫な訳ないだろ・・・』
資金はどうしたかと言うと・・・まあ、黒族の血を・・・
リケ
『黒族の血は結構高く売れるからねー』
プラネン
『こんな事するくらいならチアルビで魚でも釣っておけばよかった・・・』
実は薬として使う黒族の血は貴重品だ、何せ作るために黒族の血の闇属性を羽族が光の力で打ち消す必要がある。それには問題が二つあって一つは羽族と黒族の仲が悪い事と属性を無にするため光の力の強さを調整する必要がある事だ。
それに比べ、俺は自分一人で両方の事が出来るため調整も楽に出来る。
リケ
『数日はここにいる事になりそうだしー、資金をある程度持ってた方が賢明でしょー』
プラネン
『もういい、めんどくさい』
何だかんだで結構滞在している、カクタや時折来るファイバーなんかと雑談したりするが、どうやらこの世界にあるイークルズの工場が稼動しているらしい、今は様子見だ
リケ
『町に行こうよー飽きたー』
プラネン
『めんどくさい』
リケ
『・・・風魔法(ウインド・・・』
プラネン
『わかったよ!行けばいいんだろ!』
リケ
『よろしい、行くよー』
プラネン
『ハア・・・』
宿の外に出ると何だか珍しく賑やかだな・・・
カクタ
『イークルズ!あの工場でどうするつもりだ!』
ガニメデ
『イークルズなんて名前じゃあないよ』
テトラス
『レイ・テトラスだよ』
ガニメデ
『レイ・ガニメデだよ』
カクタ
『フッ、ごまかそうとしても無駄なのさ!』
何かこの三人が言い争いをしているみたいだ
ガニメデ
『ごまかすの?』
テトラス
『失敗したね?』
ガニメデ
『どうする?』
テトラス
『このあと?』
カクタ
『さっさとお前らの計画を言え!』
ガニメデ
『計画を』
テトラス
『言うなんて』
ガニメデ
『事は』
テトラス
『しないよ』
カクタ
『それなら力ずくなのさ!雷魔法』
ガニメデ
『暴力は、岩魔法』
雷は土の壁で防御されたか。
テトラス
『いけないよ?、水魔法』
高圧の水を土の壁に発射している。
グチャー
カクタに大量の泥が!
カクタ
『ギャーー』
カクタよ、ご愁傷様
ガニメデ
『帰ろう』
テトラス
『工場に』
ガニメデ
『バイバーイ』
テトラス
『バイバーイ』
あの二人は工場の方に向かっていった・・・
プラネン
『カクタ大丈夫か?』
リケ
『うわっ汚いー、火魔法』
高熱で泥を乾燥させている
ジュー・・・
カクタ
『アチい!!?』
プラネン
『大丈夫か・・・』
カクタ、火傷してないか?
カクタ
『大丈夫さ、今頃ファイバーが工場のロックを解除してるだろうさ。では、さらばだ!』
カクタは凄い勢いで工場に向かっていった・・・
プラネン
『リケ行くか?』
リケ
『プラネン行ってきてー』
リケはまだ町を見ていたいらしい・・・
プラネン
『わかったよ・・・』
何か疲れた