ミラーワールド 25話
今は世界イエロザの砂漠に居る、てゆうかイエロザが砂漠だ。
リケ
『・・・スウスウ・・』
リケは寝ているし・・・黒族なら睡眠をとる必要もないが・・・仕方ないか。
グサッ
自分の腕を切り裂いて滴る血を瓶に入れる。
プラネン
『光魔法』
瓶の中の血から闇の属性を打ち消す。これだけで最強の薬になる、ただの血だがな・・・
イエロザのボロ船の方向を見るとテールが二人・・・アレ?多分小さい方がデューンだが・・・もう一人は?
デューン
『お姉ちゃん?どゆこと?』
??
『あのグランドの爺さんは絶対にあんたを後継者にしようとするんだから帰って来ちゃだめなのよ・・・』
デューン
『僕後継者?わかんないけどお姉ちゃんのゆうこと聞く』
??
『そうよ!絶対に可愛いデューンを後継者なんかにしないんだから!』
・・・
いやさ・・テールが竜神グランドの悪口言っちゃだめだろ・・・
デューン
『そろそろレスキル来るかな?』
??
『ああ・・・レスキル様か・・・。あの可愛げもない奴か・・・』
デューン
『レスキル嫌い?』
??
『違うけど・・・。ハア、キラー様は真面目過ぎるし、スラウは可愛くないし・・・心の癒しはデューンだけなのよ、レスキルみたいにグレないでね?』
デューン
『わかった、僕いい子になる』
何!?この謎のテールはイークルズか!?
プラネン
『お前らイークルズだったのか!』
??
『キャア!!・・・ゴホン、我はイークルズの・・・貴様はプラネンか!!』
誰だよ・・・今更威厳は回復しないし、テールの外見なんてみんな同じに見えるから個人差がわからない。
プラネン
『誰だよ・・・』
??
『我を忘れたのか!愚かな輩め!』
プラネン
『テールの外見の判別なんて出来ないって・・・』
ズドン!!
空から他のテールが突っ込んで来たため避けるとそのテールは地面にのめり込んだ。
???
『レスキル様ー、今からわたくしめが助けに参ります!』
また違うテールが走ってやってきて、埋まったテールを引っ張り出している。
レスキル
『キャハハ!お前がプラネンかやり合おうぜ!』
地面から出てきていきなりかよ・・・
???
『いけません!レスキル様はもう少しおしとやかになって下さい』
レスキル
『ああ?クロウうるせえぜ?』
クロウ
『わたくしめはレスキル様の執事を勤めさせて頂いています、ラウル・クロウと申します』
クロウはレスキルを無視して挨拶してきたが・・・
プラネン
『えーと・・・』
レスキル
『なんだよクロウ、てめぇは敵にも挨拶すんのかよ』
クロウ
『当たり前です。それは執事としてのわたくしの仕事』
レスキル
『つまんねー、それより人間狩でもしようぜ!キャハハ!殺し合おうぜ!』
デューン
『レスキル、僕忘れられた?』
レスキル
『そんな訳ねえだろ!せっかく弟に会いにきたんだからな!』
??
『レスキル!貴様が後継者になればデューンは自由なんだ!イークルズなんてやめてさっさとグランド様の所へ帰れ!』
レスキル
『ああ?グランドは生きてんだからまだいいだろ?しつこいぜレル』
レル?聞いた事あるな・・・
レル
『まあいい、我はデューンを守るだけだ!』
レスキル
『キャハハ!まだ姉の代わりをやってんのか?』
レル
『チッ、我はいったん帰る。そこの空気をなんとかしろ』
レルはどっかに飛んで行った・・・空気って俺?
クロウ
『すみません、プラネン殿。わたくしめではレスキル様の暴走を止められないのです・・・』
プラネン
『お前も大変だな・・・こっちもリケなんつう凶悪魔法使いがいて大変なんだ・・・』
クロウ
『ご苦労様です、わたくしめも精進しなければ・・・』
プラネン
『お前もがんばれよ・・・』
しかし、イークルズとは敵対してたはずだが・・・何故こうなった?
レスキル
『キャハハ!話が終わったら狩に行くぜ!』
レスキルは凄い勢いで・・・
ドゴン!
岩盤に埋まった・・・
クロウ
『レスキル様ー!!』
プラネン
『ハア・・・』
ため息をつきながらリケの所へ歩いて行く事にする。