ミラーワールド 12話
プラネン
『・・・ハァ』
ここは世界フェシオダ、世界の端から端まで管理が行き届いていてとても治安がいい。リード達の本部もここにあり本当にいい世界だ、黒族以外は・・・。
プラネン
『だから、いい加減にしてくれ・・・』
リード
『黒族がこの世界に入り込むなど災いを呼ぶな!出ていけ!』
プラネン
『だから、ジダイガに呼ばれたんだよ』
リード
『問答無用だ!あの戦争の事忘れたか!』
プラネン
『だからさ・・・』
何でこんなにリードの遭遇率が高いのさ、何かの呪い?
リード
『そもそもだ・・・』
ドカーン バコーン!
リードの本部の方で爆音がする。襲撃みたいだ。
リード
『チィ!タイミング悪すぎる!さては黒族の仲間か!?』
プラネン
『知らねえ』
知らんて、しかしタイミングが良いな。これでリードから離れられる。
リード
『仲間じゃないならお前も来い!』
えー、仕方ない。でも勘違いはやだし。
プラネン
『仕方ねえ』
リード
『では行くぞ!』
リード速い!リードは何気ない様子で走っているが、こっちは汗だくで一生懸命追いかける。風の加護は便利なんだな。
本部に着くとコールドが誰かを追っている。
リード
『追いかけるぞ!』
プラネン
『ヘーイ・・・』
コールド
『現情報、標的は魔族。影亡き者の剣を奪い逃走。動きを停止させるには雷魔法が有効』
あの武器盗まれたってかなりヤバい事なんだけど、影亡き者の武具は触れただけで黒族を消滅させる危ない物だからトレイト達はその全てを管理して封印している。
バルグ
『俺はバルグ。これで復讐する、お前らに捕まる訳にはいかない』
リード
『逃がすわけにもいかない!雷魔法』
バルグ
『岩魔法』
属性の相性が悪すぎるな、雷は岩の壁に当たり消滅した。
リード
『岩なら風だ!風魔法』
岩の壁は風圧で崩れた。風属性の方が有利だからな。
コールド
『行動制限、氷魔法』
吹雪で視野が狭いな。
プラネン
『今だ!闇魔法』
バルグ
『危機か、火魔法』
熱線とブラックハードがぶつかり合う。
ジュー、シュー
高熱で沢山の水蒸気に包まれる。
リード
『見えん!風魔法』
風の竜巻が水蒸気を吹き飛ばすが、バルグの姿がない。
プラネン
『バルグの姿がない?どうすんの?』
リード
『仕方ない、分割して捜索だ。プラネンお前は世界プロウスに行け』
プラネン
『こうなったら仕方ねえ』
コールド
『ユアタウに撤退、以後捜索』
リード
『では、プラネン行け』
プラネン
『わかったよ』
リードは世界プロウスの鏡を取り出す。仕方ねえから行くか。
もし見つからなかったらどうしよう・・・