ミラーワールド 7話
プラネン
『暇だ』
やることが無い、リイユウは化学実験?とやらをしている。なんか液体みたいなのを混ぜてた。
気がつくと目の前に黒いローブを着た謎の人物がいる。
サーヴェルド
『サーヴェルドだ、いきなりで悪いがサーヴェルドブックを返して欲しい』
プラネン
『返せるなら返してやるよ、この本気がつくと手元にあるからな』
実際にサーヴェルドブックをどこにしまっても捨ててもいつのまにか手元にある、気がついた頃からずっとこの本を持っている。
サーヴェルド
『記憶がないのか?ならばしかたない。もし思い出したら決断するんだろうな。一つだけ教えてやろう、プラネンお前は、生き物ですらないのさ、我と同じような存在だ。世界の図書館で待っているぞ』
サーヴェルドはその場で消えてしまった。生き物ですらない?何を言いたかったんだろう。
草原にねっころがると何もない空が見える。小さな少年が研究所の方へ走っている。相変わらず白髪混じりだな、ようやくここまで来たかガルド・リバーシア。止めとけばいいのに・・・
リバーシア
『リイユウ!クロリア姉さんを解放しろ!』
リイユウ
『クロリアには実験の手伝いをしてもらってるんですよ』
リバーシア
『嘘つくな!調和術(我が身の影と他人の影)』
範囲内の影を実態化する調和術か、無駄なのに。
リイユウ
『いい加減にしましょうね。向こうに行きなさい、オリジナル呪文00番』
リバーシアの姿は消えた。リイユウは普通に話しをしているように見せて実は呪文の無理矢理な改ざんをして発動させた。最後のオリジナル呪文00番は改ざんしたときのお約束らしい。改ざんは莫大な魔力を使い、更に改ざんしてもすぐに元の言葉に戻ってしまうため効率が悪い。リイユウだからこそ出来る芸当だ。
リイユウ
『新しい実験体が手に入ったな』
リイユウはニヤリと笑い研究所へ入って行った。既にリイユウはまともではないな、長く生きた黒族は段々とまともではなくなると言うのは本当なのか?
リイユウ
『プラネン、あなたも実験体になりたいですか?』
プラネン
『やめろ!』
リイユウはいつも笑顔だが内心怒ってるな。人の心が読めるのかな?まあいいか。