モンスターブック
◆ダミー・カットラー
並列世界に最も多く生息していると考えられる、ダミー系の化け物の一種。
主に近距離戦闘を得意とする。
両手首に付いているナイフのような刃物の切れ味は異常に良い、下手をすれば指を切り落とされるので注意が必要。
弱点と考えられるのは、人間の顔面に当たる部分の空洞。
そこで体の全てをコントロールしていると考えられる。
つまりは、空洞を攻撃すれば、ダミー・カットラーを倒す事が可能である。
◆ダミー・サターン
並列世界に最も多く生息していると考えられる、ダミー系の化け物の一種で、ダミー・カットラーの変異種だと思われる。
ダミー・カットラーを何体も引き連れて行動しているのが目撃さている事から、ダミーのリーダー格だと思われる。
ダミー・カットラーよりも一回り大きく、チェーンソーが特徴的。
手に付いているチェーンソーの切れ味は、ダミー・カットラーの刃物を遥かに越える。
ビルを切り倒したという目撃情報もある。
弱点は、ダミー・カットラーと同じ、
人間の顔面に当たる部分の空洞である。
◆ダミー・ハウンド
並列世界で一番多く生息していると考えられるダミー系の動物型の化け物。
犬のように四足歩行で、体格も犬に非常に近いことから、元々は捨て犬だったと考えられる。
顔の端まで口が裂けており、木製の体とは対照的な輝かしさを持った金属の歯がある。
この歯で、目に映った獲物にひたすら噛み付こうとする。
この歯の鋭さは、ダミー・カットラーをも凌ぐ。
さらに移動速度はダミー系のなかでも一番で、とにかく数が多い。
弱点は得に分かっていない。
だが、とりあえず攻撃してれば倒せる。
◆トーテム・ウィッチ
ダミー系の亜種だと考えられるトーテム系の化け物。
数少ない武器を持たない化け物で、呪術を使ってくるのが厄介。
呪術をかけられた人間は、負の感情に侵され、精神崩壊のような状態にされてしまう。
その隙に、この化け物はその人間の首を絞めて殺す。
弱点はダミー系と同じ頭だと考えられるが、実際の所は正しいか分からない。
しかも、呪術は防ぐ方法が今だに不明なので接近は難しい。
ただ呪術の対象は一人だけなので、囮を使って接近することはできる。
しかし、一人で倒すには依然として難しい相手である。
◆オッド・ボクサー
並列世界で死んだ人間がなると言われるオッド系の化け物。
寺岡の友人の北沢治郎が、化け物と化した姿である。
その姿は、生前の北沢がなりたがっていたボクサーに近い。
殴る相手を探して並列世界をさ迷っていた。
岩でできたグローブのような武器を装備している。
目に映った相手を無差別に殴る性質がある。
弱点は、人間で言う心臓。
オッド系の化け物は、まだ人間に近い形をしているので心臓を狙うのが手っ取り早い。
頭を狙ってもいいが、オッド系は隙を突くのが大変なので、心臓を狙うのがいいだろう。
◆オッド・ゼリーフィッシュ
並列世界で死んだ人間がなると言われるオッド系の化け物。
冴祓渚の妹の冴祓乙佳が、化け物と化した姿である。
その姿は、上半身が人間、下半身がクラゲという異様な姿をしている。
彼女が生前に自分の事をクラゲのようだと言っていた事が、彼女をこの姿にした原因だろう。
その下半身から生えている触手の中には、刃物が大量に仕込まれている。
自分の意志で体を動かすことができないので、他の化け物と違い、機動性がやや鈍い。
目に映った生き物をひたすら触手で切り殺す。
こちらも弱点は心臓。
ただ、心臓を持っている本体はクラゲの笠の上に付いているので、攻撃するには笠の上に乗らなければならない。
さらに、笠の上でも触手は届くので十分注意が必要。