第三話
とりあえず返事をしておこうかな。
僕はタコスたちの方を向く。
そのタコスたちはアツがすごく感じた。
特に怒っていそうなタコス。
やっぱ無理だって〜。
でも、言うしかないよね。
「その、一緒に倒します……。」
僕の声はだんだんと小さくなっていく。
このタコス怖いよ。
それを見てかタコスのひとりが僕に言った。
「別に怖がらなくてもいいんだぜ?俺はたこやん。よろしくな!」
そう言われましてもね。
えーと、たこやんさん?
タコスはタコスだと思ってたな。
「僕はちびたこ。僕はこれからもっと大きくなるんだよ!」
タコスに大きくなるなんてあるのかな。
確かにこのこは他の子より一回りくらい小さいけど。
年下なのかな。
てかタコスに年齢というものがあるのかな。
そもそも。
「僕はたこし。お城にはどんな虫がいるの?」
すごい目がキラキラしてるな。
そんなに虫が好きなのかな。
「あなたの推しは誰ですか?僕はアイドルのタコリーヌちゃんが好きなんですけど……。」
……この人自分の推しを語り始めちゃったね。
ペンライト持ってるけどそのタコリーヌちゃんのイメージカラーって黄色なのかな。
「俺様はたこきれ。ビールをよこしやがれ!」
び、ビール?
タコスもビールを知っているのか?
「はいはい、ビールね。あ、僕はたこすんです。先程はうちのたこきれがたいへんご迷惑をおかけしました。」
そういうとたこすんはペコっとお辞儀をし、たこきれに泡立てた麦茶を渡した。
「いえ。そんな。」
この人たち、個性豊かだな。