表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
微笑みの春  作者: 蔵人藻袮
7/23

第7話 試験

まもなく3年生1学期が終了する。先日は、相合傘事件があったが、その後も特に変化はないように見えた。そんな中、期末試験が行われる。

 明日からいよいよ期末試験だ。そして試験が終わったら、3年生にとっての一大イベントがある。

「テスト終わったら、博物館研修があるからな。テスト最終日は、家に帰ったらちゃんと荷造りするんだぞ」

 ———博物館研修。7月になると、3年生は博物館研修に行くことになっている。これは、我が校の伝統であり、文化事業の一環で東京の博物館に行く。そのため、3週間ほど前に調べ学習の時間がとられていた。

 朝のホームルームで先生が博物館研修についての連絡をしていた。実際には、生徒の大半は博物館研修なんてと思っている。

「アキさんは、博物館研修どう?」

「え、どうって?……別にすごく楽しみ!って感じじゃないかな」

「そうだよね。それになんでこんな時期にやるんだろうって思う」

「それ、それ。2年生のほうが絶対いいって。何かと大変な3年生じゃなくていいでしょ」


テスト前日なので、学級の時間は、先生も自習に当ててくれた。

「えー、朝も連絡した通り、テストが終わった後は、博物館研修があるからな。このクラスは7月4日に出発、その日は泊まって、5日に帰ってくる旅程だ。しおりをしっかり確認しておくように。じゃあ、自習ー」


 チャイムが鳴って、6時間目が終わった。ロッカーのところへ行って、明日の試験の教科書を取り出す。

 明日から期末試験。これが済んだらば、すぐに三者面談がやってきて、3年生1学期も終わりだ。夏休みがやってくる。ぐずぐずしていたら、きっとすぐに終わってしまうんだろうなと思った。

「ねぇ、明日の試験ってなに?」

「ああ、鈴木くん。明日は、1時間目が数Ⅱ、2時間目が現文、3時間目が、現社」

「ありがとう」

1日目に数学と現代文とは、オールスターだ。現代社会は、とれる。

 とはいえ、現代文は、好きじゃない。

 期末試験といえば、これも試験だ。まあこの試験は試験であり、試練なのだが。


 4日間の試験の日程が終わった。学級内での順位もまずまずの結果だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ