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【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ  作者: 一終一(にのまえしゅういち)
第3章 王都防衛編

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第89話 赤青橙ゾンビ戦2・砲撃の脅威

 神樹の北側周辺の森で赤、青、(だいだい)ゾンビとの戦闘が続いていた。


 俺は大砲持ちの橙ゾンビを左右から挟撃(きょうげき)するところだった。


 鎧兵達が敵の両足にくっついてよじ登る。橙色のヘドロ体液に溶かされながらも上へ上へと進む。


 そこで敵はようやくこちらの存在に気付いて足を振って払い除けようとしてきた。


「そう簡単にいくかよ」


 剣や槍などの武器を刺して必死にしがみつかせる。それでも次々に振り落とされていく。


「オオオオ!」


 橙ゾンビが叫ぶと同時、指先に穴が開き、そこからマシンガンのように無数の弾丸が発射された。


「そんなのもあるのかよ!」


 マシンガンの乱射により敵の足元に転がっていた鎧兵が死んでいく。


 俺本体は橙ゾンビの周辺で移動しながら鎧兵を再召喚し続けていた。


 その間に敵の腹に巨大な穴が開いた。


「なんだぁ? 腹が減り過ぎて胃に穴が空いたか?」


 もちろんそんな訳はなく、穴が発光した瞬間、特大ビームが発射された。


「マジかよ!?」


 ビームの軌跡(きせき)を追うと、盾ゾンビの方へ飛んでいた。盾がそれを反射して橙ゾンビ近くにいる俺の部隊を攻撃。


「連携すんな! 反則だろ!」


 追い打ちをかけるように橙ゾンビの足に無数の穴が開き、そこから砲弾が放たれた。


 巨大鉄球が鎧兵達をペシャンコにしていく。さらに鉄球が発光して大爆発。


 遠距離攻撃主体の癖に足元も強いって卑怯(ひきょう)だぞ!


 爆炎、爆煙、爆音の雨あられ。カオスな光景に頭がおかしくなりそうだ。


 そこを何とか踏ん張るも、爆発の衝撃で部隊が半壊して、大砲の射線が空いてしまった。その隙を見逃さないように橙ゾンビは両肩の大砲を剣盾ゾンビの方へ向けた。援護する気だ。


「甘いな! こちらの方が一手早い!」


 すでに俺は策を打っていた。敵が足元に気を取られている隙に大量の鎧コウモリを橙ゾンビの肩にある大砲に忍び込ませていたのだ。


 そして、敵が砲撃を放った瞬間だった。


 顔の横にあった大砲が暴発。橙ゾンビの顔が吹き飛んだ。さらに衝撃で発射された腹のビームが前方の剣ゾンビの右足を消した。


「好機! 一気に畳み掛ける!」


 俺は部隊を一斉に動かした。

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