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【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ  作者: 一終一(にのまえしゅういち)
第4章 世界攻略編

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第120話 邪神樹攻略戦4・水場の攻防

 湖の北側から攻めようと思ったら邪神樹の根に触れた途端、急に動き始めた。


 波打つ木の根に鎧兵が粉砕(ふんさい)されていく。せっかく作った氷と木の橋も粉々にされた。


 それから数秒後、邪神樹は何事もなかったように停止した。火鎧兵が爆発したことで傷ついた根の部分があっという間に修復される。回復魔法持ちかよ。


 それにしてもまさか木が動くとはな。まぁ予測してはいたけど。


「こんな事もあろうかと、水場の対策は考えてきた」


 イルカやクジラは水辺に運ぶ手間があるのでコイツを使う。


「いけ、シロクマ部隊!」


 北側から鎧シロクマが現れた。水陸両用の哺乳類(ほにゅうるい)といったらコイツが思い浮かんだ。ちなみに他はアザラシ、アシカ、トド、ラッコなんかを思い付いて召喚してみたが、どれも可愛いだけでポンコツだったのでボツにした。


 シロクマが鎧兵を乗せて湖を渡る。今度は根に触れないよう細心の注意を払いながら進んでいく。


 南側に密集しているハエの動きにも気をつけていると、突然。


 水柱(みずばしら)が上がったかと思うと、数頭のシロクマが消えた。


「え?」


 邪神樹には触れていない。


 混乱する中、湖の一部が盛り上がり始め、弾けるように何かが飛び出してきた。


 新手の巨獣。蛇のようなウナギのような細長いモンスター。中二病ぎみなニートンなら“リヴァイアサン”と名付けるだろう。


「やばいな、どうする俺」


 完全な想定外。だが撤退はない。ここまで上手く行っているのに逃げたら次も同じ方法が通用するとは限らないからだ。


 選択は一つ。倒すのみ。


「キュイイ!」


 リヴァイアサンはイルカみたいな甲高い声を出して水に潜った。数秒後、再び水面に現れると、鎧シロクマだけを丸呑みした。


 体内から攻撃しようにも一瞬ですり潰されて不可能。クソ、火鎧兵食えよ。その後もシロクマだけを食べては水中に潜るを繰り返していく。もしかして火鎧兵の爆発を見て学習したのか? 色を識別できるとしたら獣にしては目がいいな。


「だったら!」


 岸辺(きしべ)から雷鎧兵を放った。何発か撃つと敵に見事命中。一瞬動きを止める。


 よし、この間に火鎧兵を叩き込めば!


 がしかし、敵は何事もなかったように首を左右に振り、口を開けて雷撃で反撃してきた。


 ひぇぇ、電気ウナギかよぉ!


 雷撃で鎧兵が黒焦げになっていく。そして充電がなくなったのか再び水中に潜った。


 まさか雷耐性持ちとは。ゲームでも必勝戦術防いでくるボスいるよな。無双させろ。チキショウ。


 でも、恐らく次で仕留められるけどな。すでに作戦を考えていた俺はその時を待った。


「キュイ!」


 敵がぶりっ子な鳴き声を上げて水中からシロクマを呑み込んだ。次の瞬間。爆発。


「掛かったな」


 シロクマの“内部”に火鎧兵を仕込んでおいた。鎧兵も召喚獣も中は空間があるので入れ子状に仕込むことも可能なのだ。


 やはり敵は視覚に頼っていたようだ。聴覚や超音波などに頼っていたら違う結果になっていたと思う。知らないけど。


「ギュイイ……」


 リヴァイアサンは、さすがに爆発耐性は無かったようで、頭がグチャグチャになったかと思うと、そのまま水底へ沈んで行き、二度と浮かび上がることはなかった。


「ふぅ、まぁまぁ苦戦したな」


 とにかく、勝った。先へ進もう。


 再び鎧シロクマを根に触れないよう慎重に進ませて、ようやく邪神樹の幹にたどり着いた。


 が、鎧兵が幹に触れた瞬間だった。鋭い(とげ)()えて一瞬で破壊される。


「おいおい、そこもかよ」


 そんなのもあるのか。根っこのタコ踊りだけにしてくれよ。


 俺は再び邪神樹攻略法を模索(もさく)し始めた。

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