表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変身ヒロインを影から助ける者  作者: 大雅 酔月
1280/2157

第1280話 謎の女の暗躍(3)

「っ、あなたを封印した者が世界改変の力によって消されたからですか・・・・・・・・確かに、それならば都合が合いますね。世界改変の力を使えるのは、真界の神々のみ。つまり、彼らがあなたを封印した者の存在をこの世界から消したと」

「そういう事だ。しかも、力を使ったのは現在の『空』だ。吾も最初は力の影響を受けていたからな。まあ、なけなしの力を使ってその力は無くしたが」

「真界の最高位の神『空』がですか・・・・・・正直、よく分かりませんね。なぜ、『空』がわざわざあなたを封じた存在を消したのか・・・・」

「吾もそれが知りたいんだよ。何せ、吾を封じた者はただの人間だった。まあ、本質は闇でそこだけは変わっていたがな」

「っ・・・・・・・・? 待ってください。あなたを封じた存在がただの人間・・・・? まさか、冗談でしょう・・・・・・?」

 女のその言葉に、男が信じられないといった顔を浮かべる。何の力もない人間がこの女を封じた。男には意味が分からなかった。

「冗談じゃないんだな、これが。しかも、当時吾を封じた時、あの子はまだわらべだった。確かあの時は10か11と言っていたな。ふふっ、懐かしい。あの子は可愛らしい顔をしていたんだよ」

 ニコニコと突然上機嫌な笑みを浮かべながら、女はそう言った。その事を聞かされた男は遂に驚愕した。

「子供・・・・・・・・・・!? あ、あなたを封じたのは子供だったと言うんですか・・・・・・!?」

「ああ、そうだ。吾はあの子の思いに負け封じられた。まあ、あの子が吾を封じる都合はたまたま整っていただけだがな。とにかくとして、吾はここに封じられていたというわけだ」

 どこか懐かしむような顔を浮かべ、女はそう言った。忘れるはずがないあの夏の日の記憶。影人と出会い過ごした時間は、2、3日の事だが、女の最も印象的で大事な記憶だった。

「さて、以上が吾が封じられ蘇った経緯だ。それはそうとして・・・・・・・『物作り屋』よ、今度は吾からお前に聞きたい事が1つある」

 女が男にその透明の瞳を向け、そう言った。『物作り屋』というのは、女が男に付けたあだ名のようなものだ。女は男の名前を知っているが、ずっとそう呼び続けていた。

「あなたが私にですか・・・・・? 珍しいですね。ですが、私に答えられる事ならばいくらでも」 

 女の言葉に男が頷く。そして、女は男にこんな質問を投げかけた。

「お前の作った道具の中には、確か珍しい効果を持った武器があったな。傷つけた対象を、その者と最も縁の深い場所へと還す短剣。確か名前は、『帰還の短剣』だったか。お前はまだそれを持っているか?」

「っ・・・・・? はい、『帰還の短剣』なら、私の武器庫に仕舞ってありますが・・・・・あの短剣がどうかしましたか?」

 女の質問に男は少し不思議そうな顔を浮かべ、そう聞き返した。というのも、男には女が何を考えているのか分からないからだ。あの短剣は、戦いなどで敵を追放したり、緊急避難用で自分に刺して逃げたりする事には使えるが、その使用用途はかなり限られている。そんな短剣の存在を覚えていたのも意外だったが、あの短剣をいったいどうしようというのか。

「ああ、何1つ頼み事があってな。その短剣を・・・・・吾に()()()()()()()()()()()()?」

 女はニヤリとした笑みを浮かべながら、男にそう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ