表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/68

【第二章】第二十二部分

千紗季のピンチを見て首領は、もろ手をあげて大喜びである。

「いいぞ、いいぞ、その調子だ。どうやらコイツは千紗季を凌辱しようとしているようだ。うむ、これは面白い。男子ではなく、マジドルの意思だな。つまりゆりゆりか。まさにこれ以上ない邪悪さだ。ガハハハ。」

「ちょっと、陛下。下品な邪悪は止めてくださいよ。」

「邪悪に品格などあるか!」


つかさは千紗季を助けようとするが、動きを読まれて、思うようにいかない。

「まるで顔の後ろに目があるみたいだ。って、二面獣だから当然か。」

つかさはひとりごちた。

「それにしてもつかさの動きはいつもより鈍い。あの合体モンスターが千紗季に好色的な感じだよね。つまりモンスターの脳内は朋樹くんに支配されてるんだよな。」

つかさはそう考えて、千紗季への嫉妬が頭をもたげて、スキができた。

『ガァガァ!』

「ぐわぁ!」

心にスキができたつかさは頭を激しく殴られて倒れた。

「つかさ!」

千紗季は仰向けに倒れたつかさを見たが、自分の防御に精一杯の状態。

『ガァガァガァ。』

合体モンスターは口から泡を吹いている。相当に興奮しているのが見て取れる。

「このモンスターが朋樹なのか、お局様なのか、わからないけど、今なら何を言ってもわからないだろうから、言ってやるわ!」

 千紗季はありったけの力で部屋中の空気を吸い込んで、一気に吐いた!

「朋樹!アタシ、朋樹のことが好き。ずっと前から好きだったの!だから元に戻ってアタシと付き合って!同じ道を並んで歩いて、きれいな夕日を見たいの!」

『ガァ。・・・。』

突然の告白に合体モンスターの朋樹、綾野の顔が驚愕し、固まった。

『シュウウウ。』

合体モンスターはへなへなと膝から崩れ落ちた。そして朋樹と綾野の体に分かれた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ