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【第一章】第三十五部分

ついに泣き出した市長はみるみるうちに、筋肉が盛り上がり、口は裂けて、牙と髪の毛が伸びた。服はバリバリと音を立てて破れ、獣のような肌と体毛が露わになった。

モンスター市長は凶悪に伸びた爪を振り回して、千紗季を襲った。

「危ない、センター公方様っ!」

タミフルが千紗季に覆い被さった。

「痛いっ!」

タミフルは千紗季を助けた代わりに、背中に三本の深い傷を負い、その部分から夥しい流血が見えた。

「タミフル!どうしてアタシを庇ったのよ!」

「こんなこと、側用人の当たり前の務めだよ~。ぜえぜえ。」

息も絶え絶えになっているタミフル。

一方、モンスター市長は、千紗季の持ってきた枕を掴むと、それを食い始めた。

「な、なんてことするのよ、大事な商品なのに!」

「センター公方様、ツッコミどころはそこじゃないよ~。ぜえぜえ。」

「女の子のエキスが入っている~、ボクはこれが欲しかったんだ~。」

嗄れた声でモンスター市長は、枕を貪っている。

すると、モンスター市長の筋肉が蠕動運動を始めた。

「あれれ、ちょっと待ってよ、アタシを置いていかないで!」

千紗季がこのように喋った理由は。

「小学生市長がナイスバディになってしまったわ!」

実に見事なボン、キュッ、ボンの体型を披露した市長。もはやモンスターではなく、ミスユニバースである。黒いビキニが千紗季には眩しく映った。

『ガアアア!』

しかしナイスバディ市長は依然として凶悪だった。むしろさらにパワフルになり、腕を振り回して、壁をぶち壊していた。


一部始終をモニターで監視していたゲリラ首領。

「なりたくない自分への思いがあまりにも強過ぎるため、逆の願いを発現させてしまうんじゃな。モンスターはこうでなくてはいかん。」

「陛下、性格悪いですよ?」

「ほっとけ!」 


千紗季は、倒れているタミフルと市長を見て、キッと目に力を込めた。

「アタシは魔法が使える地下ドルなのよ。あんたなんか、一撃で明後日の方向に向かせるだから。」

千紗季水芸を開始した。両手を左右に広げて、小さな噴水を作るという、いつものアレである。

「ほほう、これは古風な。目を楽しませることはできるな。でも戦闘で使うには、もっと入場料が取れる芸でないとね!」

市長が腕を振ると、噴水は吹っ飛んだ。

「ただの水芸じゃないわよ。」

「痛い!いったい、何が起こったんだ?」


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