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英雄への道 @図書館

[古魔法一覧]の中には日本でもよく出てくるのが結構あった。


星降り(メテオ)とか重力グラビティとか地震クェイクなどがあった。


全部習得したらマジ強そうだな。


そんなことを思いながらページをめくっていると「空間の魔神」という記述を見つけた。


「空間の魔神」 で索引を引く。




空間の魔神:コール時代後期に現れた強力な魔神、当時最強を誇ったシラク王国を一夜で滅ぼした。


実際は空間をつかさどる魔法を使った魔法剣神で、聖剣神、聖魔法神の二神と相打ちになった。


相打ちになった場所はシラク峡谷の深淵であるとされる。


相打ちになったことによって魔物が地上にあふれかえったという。




強大すぎるよ。


「ケント、こっちにも面白そうなのあったわよ。」

リーンの声に我に返る。




聖魔法神:コール時代の魔法をつかさどる神、聖剣神と仲が良かった。


空間の魔神に対抗するため聖剣神とともにシラク王国に召喚されたが空間魔法を得意とせず苦戦、聖剣神とともに空間の魔神と相打ちになる。


シラク王国がほろんだことによって魔物、人ともに戦争が頻発した。


あまりの強力さに空間魔法は古代の神々によって封印された。




古魔法でありつつ、神級魔法であるとはなかなか面白い。


「結局君への答えは一応存在するけど封印されているためほぼ存在しないということ同義ね」


しばらく探した後リーンが俺に言った。


存在しない、か。


「これさ、習得できると思う?」


「まず無理ね。封印されたってことは魔法の痕跡すら残ってない。

残っていたとしても分析できないほど難しい。

神級魔法は神殿に行けばいいけど・・・」


なら神級魔法じゃない方法、


「古魔法の習得は神がするの?」


「古魔法の習得についてはほとんど情報がない。


だから迷宮の最深部に行ってみないとわかんないんじゃないかしら。


詳しく知りたいなら現役迷宮の最深部に行って来れば?無理だけど」


無理?

それはないだろ。


ゲームでも最初は超弱小キャラからスタートだったし、レラジェさんとかその例だったしな。


正しい方法で、正しい敵を倒せば、強くなれる。


レラジェさんのやり方が正しいとは言わないけど、この言葉には一理ある。


俺の心は決まった。


「行ってくるよ。俺は絶対に古代魔法を習得する。」


「そ、そんなこと言ったって、前にあるのは苦行しかないし、本当に手に入るかはわかんないわよ。」


できるわけない、そんなことやめなさい。


そんな気持ちがにじみ出たものだった。


「知ってるよ、でもどのみち強くならなきゃいけないしね。」


「まあ、止めないけど。」


心配してくれてるんだ・・・・・・。


テンプレな流れだけど、そう言われ、やっぱりうれしかった。


「じゃあ私の役目はこれで終わりね。」


「うん。ありがとう、手伝ってくれて。」


久しぶりに素直になれたのはなぜなのだろうか。


「王立図書館を楽しんで。」


そう言って微笑んだ後、リースは受付に戻って行った。


時間があるから魔法のことについていろいろと調べようかな。


その日は消灯の鐘が鳴るまでが一瞬のように思えた。



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