実験と希望
微エロ含みます。
苦手な方は次をお読みください。
・・・健人
「あああん。」
リーンが急に喘いだ。
何してんだ、こいつ。
もう一度ちょっと強めに握ってみると・・・。
「ああああああん。らめえ、そこ、」
サキュバスってここが性感帯なのか。
「リーン、紙とペンある。」
特にどうするのが一番効くのか探ってみることにした。
別に、欲情したわけではない。
この世界の研究の一環としてね、2度とないようなチャンスを逃すわけにはいかない。
「私はサキュバスよ。人間の子供なんかにパしられうわけないひゃないの。」
ろれつが怪しくなってきた。
「早くペンと紙出して。」
そういって尻尾にだんだん圧力をかける。
「あん、分かったからぁ、あん、その手を外してぇ。」
「外したら実験にならないから、早く渡しな。」
「あん、分かったぁ。」
すぐ渡してきた。
しばらくリーンを喘がせ、分かったことをメモする。
被検体:王立図書館司書リーン
種族サキュバス
弱点:尻尾の先のハート型の裏側を押す。
効果:痙攣
媚薬耐性が必要
「それで、リーン、王立図書館司書として仕事を頼みたいんだけど。」
受け付けの上でひくひくしているリーンに聞いてみる。
「わかったぁ。30秒待ってて。」
30秒で最初と同じ優しそうなお姉さんに戻ったので、
それも追加で書き記しておく
追加:痙攣状態から行動可能までの時間は約30秒
「リーンってさバグって知ってる?」
「バグってあのおかしなことでしょ。」
首を傾けて聞いてくる。
「うん。ちょっと理由があって存在を知りたいんだ。」
「知らないから、古魔法か神級魔法にあるかもしれないわね。」
おおっ、強そうなのが出てきたぞ。
「古魔法とか神級魔法って何?」
「昔、魔神と神との戦いのときに神が使ったのが神級魔法で、魔神が使ったのが古魔法だったかしら。
習得するにはいくつかの資格を得て、神級は神殿で神の使徒に勝てば、古魔法は迷宮の最深部で習得できるそうだけど、そもそもその資格を得るのは無理ね。
今の王国最強の冒険者はそもそもの資格を得てない。
一人だけ、資格を得た人が遠くのシラックス法国にいたけど、使徒との戦いで負けて、今は法国守護4部隊、青龍、朱雀、白虎、玄武の玄武のトップを務めていた思う。」
とりあえずめっちゃ強くなきゃいけないみたいだな。
そうこうしつつ歩いていると古代魔法の棚についた。
「古代魔法って何?」
「古魔法とか神級魔法とか龍魔法とかいろいろな強力な魔法でほとんどが封印されてる魔法の呼び名かな。」
なるほど。
封印ですか。
面白くなってきた。
「じゃあ、古魔法の方でバグっぽいの、探してみて。」
リーンはそういうと神級魔法の本を探し始めた。