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様々な事象に遭遇し、翻弄された続けた結果20年以上主人公をやる事になった男

20年以上主人公を続けているアニメ作品というと殆ど例がないので大体想像がつくだろう。

そう。ポケモンの主人公サトシである。


彼は何度も路線変更した結果主人公を続投することになってしまった男だったりする。

路線変更の結果主人公を続けた例というのはさほど珍しくはなく、その逆に突如主人公交代という事例も漫画やアニメ界にはあるが、「路線変更を繰り返した結果20年以上続投になった」という例は彼しかいない。


というか彼だけが唯一の例になってしまった。

近年になって当時の資料が流出した影響もあり、見えてきたことがあるのだが、


当初サトシは降板する予定だった。

それも1度路線変更しても降板する予定だった。


元々最初の企画においてポケモンではサトシは「初期シリーズの中盤に降板する」という予定であった。

そのための伏線はいくつも仕込まれており、ヘタをすると「唯一ルール違反で降板した主人公」になったかもしれない。


最初の時点ではwikiにもある通り、「ロケット団と主役が入れ替わる」という展開。

しかしこれはポケットモンスターが人気作になり、「作品の若干の延長」という形で方向転換する。


実はそれでも降板は規定路線のままだった。

次に路線変更された際にどうなったかというと初期TVシリーズで主役を降りて「ミュウツーの逆襲が最期の活躍の場」になる予定だった。


これもある意味では初期案からの規定路線からそこまで大きくズレない。

初期案でも劇場版1作目には登場予定、


つまり「劇場版で当初のレールの上に戻る」という予定に変更されただけだ。


当初企画案における「劇場版1作」は「トレーナーを諦めて大人になったサトシと妻のカスミとその子供」が登場予定で、そのイメージをそのまま使った予告も実在する。(アニメに唯一登場する大人のカスミである)


一方「主役延長」においても結末はさほど変わらず、ミュウツーの逆襲はトレーナーを諦めたサトシの最後の戦いになる予定だったのだ。

その後、同じ未来へと繋がる。


このあたりは流出資料で大体判明していること。


その上、そのためのED曲まで作ってたりした。

「早く大人になりたいんだ!」「もう一度子供に戻ってみたい……」とかいうあの歌詞のヤツ。


この曲に合わせた上記予告、後に「ウソ予告の第一弾」と呼ばれる存在は動画配信サイトなどで見ることができるが、これは「初期案から次の段階に移行しつつも、規定路線に戻った先」の姿を描いた幻のモノ。


この予告が公開されたのが忌わしきポリゴンの前である。

つまり、ポリゴンによって大きな路線変更を余儀なくされたのだ。


ポリゴンの影響は何もアニメだけに過ぎなかった。

アニメ関係の停滞はゲーム製作にも影響し、金銀はその他の原因も含めて延期してしまうことになる。


また、ポリゴンの頃に合わせて米国で爆発的ヒット。

とりあえずその間の中継ぎ的作品が絶対に必要不可欠な状況となった。


結果、当初「劇場版1作目」で終わる予定が、新たなシリーズで延長せざるを得なくなった。


中継ぎ作品ってアニメでは良くある方で、案外それの方が評価されている事も少なくない。

一例としてはゾイドのスラッシュZEROとか、ビーストウォーズⅡとか。


特に余談だが、ビーストウォーズⅡはトランスフォーマーの北米での救世主であることは殆ど知られていない。


ビーストウォーズⅡはあくまで日本においては「メタルスまでの中継ぎ」として投入された作品。

しかし米国ではあまりに鬱すぎるシナリオからビーストウォーズシリーズによってトランスフォーマーは一気に冬の時代に。


しかしそんな米国に突如現れたのが「ビーストウォーズⅡ」であった。

時系列をちょっと書くと、


日本

ビーストウォーズ→ビーストウォーズⅡ→メタルス


米国

ビーストウォーズシリーズ(シーズン1~メタルスと呼ばれたものを含む)→ビーストウォーズ2



ビーストウォーズⅡはあくまで「鬱過ぎるシナリオをあのアドリブ満載のビーストウォーズで吹き飛ばしたはいいが、中継ぎとしてそれなりにいい作品とするために純王道とした」という内容だが、30代ぐらいの米国トランスフォーマーオタクはバイブルと証するぐらい惹きつけるものがあったという。


王道のストーリー展開、熱いシナリオ、「あのビーストウォーズからどうしてこんな名作が生まれたのか!?」と叫ばれたコイツはあっちで大ヒット。

米国のトランスフォーマーの作品ランキングでビーストウォーズⅡだけ上位に来るぐらいである。


日本では人気が緩やかな下降路線であったが、米国による大ヒットを受けてその続編的アニメも展開され、最終的に「実写化という流れにまで中継ぎに成功した化け物」


実写版トランスフォーマーがどうして日本バンザイみたいな演出があるかは、ほぼ100%「ビーストウォーズⅡという米国で傑作扱いされた中継ぎ」の存在故にと言い切れる。


ちなみにビーストウォーズ好きのトランスフォーマーオタク曰く「ビーストウォーズに初代はなかった、いきなりⅡから一連のアニメシリーズがある。いいね?」ということらしい。


日本では凡作扱いだったが、あっちではものすごいヒットをしました。


さて、話をポケモンに戻すが、この中継ぎ扱いであるオレンジ諸島リーグの投入によって、本当は「金銀で新主人公になり、新たな展開を迎える」という方向性から、「とりあえず一旦延長して主人公続投」にさせるという急な方向転換を余儀なくされる。


それでもまだ中継ぎを開始した時点では「彼はオレンジリーグで終わり」という考え方もあった。

実はサトシ君、近年では丸くなったが、元よりこういう性格のキャラを「金銀における本命」として出したかった一方で、最初から途中降板予定だったもんだから、とても俺様キャラに設定されていた。


正直この辺りまでの頃は「大人からの評判、特に体裁を気にするN社の偉い人はこのキャラクターを降ろしたかった」という背景がある。


その辺は脚本の手記で結構書いてあるが、偉い人にはあの人の話を聞かず勝手なことばかりするという性格は不評だったんだよね。

しかしゲームが遅れてしまった以上、どうしようもない。


結果、ミュウツーの逆襲は「大幅な作り直し」が行われ、ほぼ1から作り直しのような状態となったのだった。

これは「誠意製作中」といって実際に「文字だけで描かれた第二段予告」によって見ることが出来る。


2度目の路線変更というのは「とりあえずミュウツーの逆襲の時系列を変更し、ポケモンリーグ参戦後から若干時間を戻してポケモンリーグ兆戦前」にするというもの。


当然「後に続くシリーズを意識したもの」にしなくてはならなくなった。


だからとりあえず劇場版では「最期」を意識しないようなつくりになり、「新しい旅立ちへ」というイメージへ転換しようとしていたが、やはり何度見ても思うのが「転換しきれていない」ということ。


特に話を聞けば聞くほど「コレが最期」というような意識で作っているかのような演出は散見され、やはり時期的に考えても大幅な作り直しには至らなかったのかなと思える。

特にEDは旅を続けているはずなのに「旅をしていた回想」にしか見えない。


あの壮大なEDも哀愁漂いすぎである。


一応言うと、当初より劇場版は「三部作」の予定である。

初期シリーズの後は主人公交代、金銀へ至り、その後「劇場版三部作の先は状況次第」という風な予定。


まさか三部作の主人公が全員「サトシ」になるなんて最初の企画の頃は思われていなかった。

アイツはあくまで「ルール違反を2回も犯したので挑戦権を失い、路頭に迷ってた所にミュウツーの招待状が届いて戦いの意味を見失う」予定でしかなかったのにね。


だが大ヒットしてしまった以上、そうも言ってられず、さらにオレンジリーグの後のシリーズでも「サトシ」の主人公継続が決定される。


この決定に至った理由というのが実は未だに良くわかっていないのだ。

当時のスタッフも混乱した状況があったと主張しており、脚本もそれを認めているが、「何故交代がなかったのか?」は未だにわかっていない。


どうもナーナーでそのまま続投になったらしく、その影響で以降、逆に「主人公交代が難しく」なっていくのだった。


確かにサトシというキャラは大人気ではあったが、心機一転でやる不安要素はポケモンには無かったと思われる。

しかも不人気だと思われて一度離脱したタケシが戻ってくることになり、元のメンバーに戻ってしまった。


その結果なのか、元々初期シリーズでやりたいことをやりつくした結果、金銀の頃の演出は割と迷走しているというか凡庸だと言われるような展開が多い。


名前も変わった次のシリーズの方がTVアニメの方は割と新しい演出を取り入れている。

ただし劇場版はテンプレ展開になってしまったと思うけどね。


やはり劇場版は初期メンバーが活躍した5作目までかな。


それ以降は似たり寄ったりで、正直「特典で釣ってるだけ」

最新作はがんばったというが、ここはあえて批判させてもらう。


実はサトシ、「XYシリーズが終わった後、パラレルワールド設定」が導入され、いくつもの世界線が存在することになった。


XYまでのイケメンは「みんなが知ってるなんか現実世界20年近く仲間と旅を継続したサトシ」


一方、例の劇場版によるリメイク作品的な何かと、現在のシリーズのサトシは「別の世界線の男」だったりする。

スタッフが認めている。


痴呆症みたいな演出がされているが、当然である。

「セレナにキスされた男」ではないのでセレナなんて知らないも同然なのである。


XYのイケメンで「半年前ぐらいにマサラタウンを旅立った気がする」だとか10年以上続けた旅が劇中内で半年程度だったとか、同じく半年ぐらいしか経過しておらずその間に一体何人人が死んでんだっていう名探偵レベルの言葉を発した男はもういないのだ。


そんなに嫌なら交代させりゃいいのに。

なんで続投させてそんなわけのわからない展開にさせたんだろうか。


劇場版も正直言って「同じパラレルでもカスミとタケシで王道展開で何が駄目なのか?」と思った。

わざわざ10何年かぶりに見たけど正直、「大人を釣ろうとして子供からも首を傾げられる作品」となっている。


まぁ興味ある人は見てみるといい。

エリカ様がなんかTV版と同じ声で至って普通のジムリーダーとして登場したのが印象的なぐらいか。


最期に余談だが、ポケットモンスターの初期案においては「でんきタイプ」のポケモンは決まっていたが、「ピカチュウにする」というのは結構後になって決まったこと。


当初の候補の中にはには「イーブイ(サンダース)など」の存在も考えられていた。


後にイーブイ自体はライバルがゲットして旅を続けるが、これは「もしかしたら20年看板キャラになるかもしれなかったのに落選した設定の名残」である。(まぁピカチュウに決まった頃は双方共に中盤で降板予定だったからこの時点では大勝利だったかもしれない)


ついでに言うと、ピカチュウが喋る予定だったという話は最近になって本編自体で「そういう話があった」とか解説されたけど、


「その設定をそのまま利用した漫画作品画ある」というのはあんま知られてないな。


特殊なインカムでなぜか「ピカチュウとだけ喋れる」主人公がいるが、この「特殊なインカム」などの一連の設定は作者が言うように「初期設定の中の1つの案を使って作品展開してほしい」ということで展開したものだ。


ついでに喋るという話でいえば、穴久保先生が連載開始前の企画の時点の話をしていたけど、一番重要なのは「ポケモンが喋っていいのかどうか」という点で、それを偉い人に聞いたら「ポケモンは喋るんですよ」といわれてああなったという。


「今じゃ喋る方がレアじゃないか!」的な事をコロコロで言ってたけど、誰だよ「喋るんですよ」とか20年以上続くことになったポケモンの漫画の作家に伝えた人間は。


実は穴久保版も「途中から喋るポケモンがどんどん減っていって今ではピッピなど極少数の限られた連中しか喋らなくなった」というのもあんま知られていないな。


ピッピ本人が「どうして自分は喋れるんだろう」とか自問自答したことがあるレベル。

興味がある人は見てみればわかるが、鳴き声とは別にに括弧の中に台詞を入れるスタイルになり、喋るのはピッピ含めて極少数。


それと穴久保版ポケモンのピッピでどうでもいい設定が「彼のレベルは何気に100」という隠れ設定がある。


ガチになったピッピが劇中やたらめったら強いのと、舐めプを何度か披露しているがボケ担当なだけ。


最近はツッコミもよくやるようになったり、稀に真面目に戦ったりするが、その際は「ドラゴンタイプの最終進化形と同等に戦う」ぐらいの強さを発揮してる。(レッドも主戦力なのを割と意識しており、ガチバトルに近い話ほどピカチュウよりもピッピの参戦率が極めて高い上、四天王との勝負も普通に戦って勝利した事がある)


昔から弱くはなかったのだが、20年以上も旅を続けた結果レベルはMAXになっており、稀に熱血的な展開をやるようになったのでその際の強さは本家アニメと比較にならない。


さすがコロコロの看板作品の1つだけに、アニメみたいにトレーナー共々弱体化しないらしい。

(穴久保版のレッドは一応記録だけ見れば四天王撃破経験があることになる。)


それと本家ポケモンが「穴久保版を劇中劇」にした結果、穴久保版は「本家ポケモンが劇中劇」という設定が導入された。


本家ポケモンの展開があると「映画で噂のアイツが!」といって同時期に同じ伝説のポケモンが登場することがある。


そんな穴久保先生はすでに還暦を過ぎている。

何時まで連載されるんだろうね。

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