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本来原作付映画だった作品

今回は裏設定でもあり、裏舞台の話でもある。


筆者が知る限り、実は完全に原作物だった映画作品は2つある。

1つは「ジュブナイル」もう1つは「少林サッカー」である。

両者の原作は……まあ見てみればわかるが「ドラえもん」と「キャプテン翼」だ。


どちらも漫画原作の映画化としてスタートしたが版権問題がどうにも出来ず、結果的にオリジナル映画となった背景がある。


まずジュブナイルから話をしよう。

こいつがドラえもんにならなかった原因は監督が原作を知らなかったからだ。


「ドラえもん最終回」とかで検索したら出てくると思うが、元は単なる二次的著作物でしかなかった存在を監督は実在するものだと思っていた。


ソイツをストーリーに組み込んで実写化しようとしたもんだから版権を持つ側と拗れたのだ。

それでもどうしても関連性を組み込みたかったので、劇中のび太が出てくるのは……当時映画を見た人なら1発でわかるね。


あの子はドラえもんに会う前ののび太という設定……にしたかったが結局それもボカされてしまった存在だ。

CMでは明らかにそれを臭わせる演出になっていて、コロコロコミックなんかでもそれとなく紹介されたのだが、やはり「そうだ」と断定するようなことはしていない。


間違いなく「したいけど大人の事情でできなかった」というのが丸わかりの構図である。

(よほど悔しかったのかエンディングでも暗号的に藤子先生について記している一方で通常、そのようなことがあれば入る版権サイド側の名称が無い)


ジュブナイル自体は元々小学館など、様々なスポンサーがついた時点で実写版ドラえもんとしてスタートしたが、前述する問題で大きく方向転換をしなければならなくなった。


それでも関連付けしたかったのでタイアップCMなどを出したが、当時のドラえもんサイドは藤子先生が亡くなってからそれほど時間も経過していないので非常に厳しい態度で各所に向けて対応していた。


よって藤子F先生が作ってもいないエンディングを「藤子F先生が密かに作っていた最終回の話の構想を聞いてそれを実写化しようと思います」なんてやったら激怒しないわけがない。


最終的にそれがどこまで尾を引いたかなんて、著作権法違反でそのパチモン最終回を考えた奴が逮捕されるぐらいだからね。

まあでもこのエピソード、私から言わせれば「後のこの監督の漫画やアニメの実写化作品などがどういうものかを2000年の時点で表していたもの」だと思うよ。


この監督は永遠の0などの零戦の演出などは実物を使ったりして非常に興味深いシーンが大量にあったりするのだが、一方でアニメや漫画原作は明らかに「本当に撮りたいモノのために制作費を稼ぐために作っている」という感じがヒシヒシと伝わってくる。


ジュブナイル自体はものすごくやる気があったようだが、当時そこで語るドラえもんのエピソードは原作に存在しないものばかりだった。


後に本物の「ドラえもん」を作った際、当時そこまで読んだ事が無く伝聞で見聞きした話を版権管理側にして怒られたというのを後に本人が認めているが、スポンサーサイドはこういう話があった時点でこの監督の実写化が危険だと思わなかったのだろうか。


いや悲しい事にこの監督の方がまだマトモな出来だったりするから実写化自体反対なのが筆者だったりするが。


ちなみに余談だが筆者は世界観を真っ向から破壊するようなスピンオフ作品たいなものも嫌いだ。

日清のCMとか、あとはサザエさんの実写化CMとか、トヨタのドラえもんのCMとかね。

まあ日清のCMは実はまだマシで、実写版の魔女の宅急便はナニコレなんて状況じゃなかったりするんだが。


それはさておき冗談抜きでジュブナイルの方がまだまともだと思ったぞ。

ノアがヴォクシー一族で思いっきり売り上げで足を引っ張った原因の9割があのCMのイメージの悪さだろう。


なんでいかにもオタッキーみたいな人間が運転する車みたいなイメージ戦略をしたんだろうか?

一応言うけど、ヴォクシー、ノアなどは今や最も売れるミニバンであるが、このミニバンは「ファミリー向け」の代表格。


本来ノアはむしろ「野原一家」や「サザエ一家」「さくら家」などがそのままのイメージで乗る方が正しかった。


例えば野原ひろしが「これなら息子達が成長しても大丈夫だな!」とか言いながら運転し、それ以外にもみさえかひろしどちらかの祖父祖母も一緒に乗って7人乗りの良さをアピールとかさ、そっちのイメージそのままの車だった。


それを「免許も取得していないようなニート」が実質一人で運転してるようなCM、一体誰に向けていたんだろう?CMの出来の良し悪し以前の問題だ。


ミニバンを買う客層を完全に無視している。


あの原作無視のキャラ付けも嫌いだったけど、何よりもノアのイメージをあんな酷いモンにしたトヨタ広報は何を考えていたのか是非聞いてみたい。


実際はすでに反省していたらしく、マイナーチェンジで顔つきを大幅に変更してCMイメージも大幅転換して大きく売り上げが上がったけど、あのCMの機会的損失がいくらだったか計算したくなる。

まあ多分、様々な人間の話を聞く限り、出す前は広報はそこまで売れると思ってなかったような気がするんだ。


だからあんな挑戦的なCMを展開した。

実際のノア、ヴォクシーは低床化などが功を奏し、現時点で最高のミニバンなのは断言しておく。

特にボディサイズが極めて優秀。


作り手は「ミニバンは5ナンバー以上のサイズで出す物ではない」と言ってたが、まさにそれが売れている要因の1つ。(ノア、ヴォクシーはエアロを付けないと5ナンバーサイズ)


ボディが長いミニバンにおいては3ナンバーサイズだと市街地での取り回しが非常に厳しくなる。

買い物などのシティーユースも考慮したら5ナンバーサイズで出したのは正解。

ミニバンは大型化すべきでないのは同意だ。


筆者は別に5ナンバー教ではないが、ミニバンは5ナンバーだと言い切っている開発陣がいて、シエンタなどを出している間はトヨタの勢いが止まらないだろうなあと思う。


優れたパッケージングだったこいつらは本当に売れている。

周囲が勝手に倒れただけでもあるのだけれど、ヴォクシー一族においては一番先に出して他の追随を許さないというのはそれだけ優秀な証拠。



話が横道に逸れたが、ちなみにでは実写化したらどういうストーリーだったかについては、見てもらえばわかるが明らかに鉄人兵団だ。

ストーリーとしては鉄人兵団と戦うがドラえもんが死亡、後にのび太が修理という展開だったと思われる。


だから劇中、タイムマシンなのか異次元移動装置なのかよくわからない代物が出てきているんだろう。


まあ作品自体は良作以上で、見てて十分面白かったんだけど監督がやらかして生まれた作品なのは隠しきれてない。

というかほぼ本人が認めてる。


次に少林サッカーだが、これはキャプテン翼側にオファーをかけたが「香港映画の監督」というだけで上手くまとまらず、結局ああなったという。


監督のチャウシンチー自体は日本の漫画やアニメが大好きな人間だが、原作愛も溢れる人間だ。

自身の映画で演出する各種パロディは誰がどう見ても「日本人監督が作った実写化作品よりもクオリティが高い」


その能力の高さから実写版ドラゴンボールの演出にも抜擢されたが、アレすぎる内容に激怒して降板したのは有名な話。


そんな彼が日本でも大ヒットさせた映画こそが「少林サッカー」である。


王道な物語にコメディ演出アリ、その上で娯楽作品としてきちんと完成されているコイツだが、何で版権サイドは断っちゃったんだろうなあ。


勿体無い。


監督は「どうしてもイメージとして出したかった」としてタイガーショットもどきを出したけど、つまりこれは「元はキャプテン翼になる予定もあった」ということだ。


アレは単なるパクリでもパロディではないオマージュなのである。

これは香港映画や中国映画でよくあることなのだが、本来原作付きだったものがなんらかの理由でオリジナルとなってしまうと、それを臭わせるような演出が存在する。


他にも代表的な例としては中国の特撮ヒーロー作品である「鎧甲勇士」なんかがそう。


こいつを見た人は「仮面ライダーのパクリ」と思うかもしれないが。

違う。


こいつは本来「仮面ライダー」だったからね。

仮面ライダー響の壮大な計画が頓挫した後に、現地のスタッフが独自にこさえたのがアレ。


暴露本も出ているが、本来仮面ライダー響は「韓国」と「中国」にも鬼という存在がいて、中国、韓国で同時に特撮作品を放映し、そいつらの敵が響の敵と同じやつらで、最終的に大集合して戦うというものすごく壮大な計画があった。


頓挫した原因は中国ではない。

韓国と、日本国内での人気の無さに起因するもの。

韓国側とは商品展開の版権処理で拗れ、日本国内では……大変不評で悲惨な事になった。


だが中国は「特撮ヒーローは作りたかった」のだ。

だから一部スーツやセットなどを流用、許可を取った上で作り上げた作品こそ「鎧甲勇士」である。


見てみればわかるが、むしろこいつらのほうが仮面ライダーリスペクトが凄まじい。

変身ポーズがちゃんとある。


それもめっちゃキレのいい変身ポーズである。

最近のポーズをとらないライダーは見習って欲しいレベル。


そして何よりも大きな違いは、演じる俳優の運動能力が非常に高いこと。

日本ではイケメン重視なので動きは酷いもんだが、変身する前から「変身する必要性あんの?」ってぐらい強い。


変身した後の方がスーツのせいで動きが悪くなってる奴らがいる。

クオリティ自体は正直、日本と遜色無いどころかアクションシーンは普通にあっちの方が上だ。

だからあっちでは大ヒット。


しかしスタッフが言うように、元々は仮面ライダーだった影響で第1シーズンにはどうみてもライダーにしか見えない見た目のヤツが出てくる。

そして人気の影響で続編も展開され、劇場版まで存在する。


劇場版は日本より金かけて作っているのでCGがとても綺麗だが、やはり変身ポーズがあるというのは大きな差だ。


多分、昭和ライダーが大好きな人は見てもらえれば「なぜ中国で求めた仮面ライダーがいるのだろう」と思うだろうな。


少なくとも筆者はそう思った。


また、異国の地にライダーの存在がいることを臭わせる話もある。

それぐらい原作愛もあって本当に惜しい存在である。


こういった事情があるため、アレを「仮面ライダーのパクリ」と叩くのはやめるように。

元は本物の「仮面ライダー」で、ちゃんと版権料なども払う予定があったんだから。


実際、あっちでの収益状況みたら仮面ライダーの版権料なんて余裕で払えるぐらいの人気っぷりだった。

こちらから見ても十分高いクオリティがあるから当然といえば当然だが、一応言うと製作者には日本人も関わっていることを付け加えておく。


やはり原作愛がある人らでないと、無理があるなと。


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