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A.C.G.M.Biography 作者:御代出 実葉
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10/27

せっかく成長するロボットをゲーム内でも演出したのに……

今回はSteamで一連のシリーズがコレクションパックとして展開される記念として書いてみる。
ロックマンXシリーズといえば、現在の20代中盤~30代ぐらいまでが子供の頃に遊んだことがある名作シリーズの1つだろう。

SFCにて新たに展開されたロックマンのスピンオフシリーズだが、Xの頃の時点ではシリアスなストーリーながら音楽や演出にロックマンらしさが見られ、完全に独立したイメージを確立していなかった。

しかしそこからX2へと至る際に大幅に見直され、今日のイメージを確立するに至る。

このX2こそ、ロックマンXシリーズにて最も売れた作品である。
では筆者の中で最も評価が高い作品は?というとX3だったりする。

実はX3、シリーズとしてはX4の次に売れた作品だが、やや過小評価されている作品の1つ。
これが過小評価される最大の原因は「マンネリ気味」というX2の頃から抱えたジレンマを払拭しきれなかった事によるもの。

しかし初プレイがX3であり、周辺のメガアーマーなんかも集めていた筆者にとってはX3が最も印象深く、むしろX2の方が劣化している感じがした。

いわば「内容的に何1つ劣化していないが、驚くほどの進化をしなかったことで不当な評価を得ている」という続編系ゲームでは割と不遇な作品の1つである。

まあ、ある意味で劣化した部分が無いとは言えない。
「バスターとアームパーツによるダブルバスターが弱すぎる」とか
「容量不足の影響でBGMがやや短く繰り返し再生の回数が多い」とか
「全てのステージを攻略したら何1つ使い物にならない見た目だけのヘッドパーツ」とか
「高すぎる難易度」とか

しかし最初からX3をやった人間はそれを知らないので

むしろ「X2のバスター強すぎじゃないの?ダブルバスターだけで8大ボス簡単に倒せるじゃん」とか思ってしまうのだ。

高すぎる難易度に苦労しつつも最終的にZセイバーことゼロの武器を手に入れるとラストまでは一直線のため、正直言って難易度が高く積みゲーになるというのは間違ってると思う。

特にヘッドパーツにおいては確かに「見た目だけ」という印象はあるが、これは「ヘッドパーツ用チップ」を内臓しなかった場合の話。

今作はチップシステムという存在があり、それを導入するとパーツの性能がアップする。
「他に何も機能がない」ヘッドパーツはチップを装備するとなんと「待機状態でしばらくするとダメージが回復していき、サブタンクまでチャージできる」という、正直言って「チップありき」すぎる機能を手に入れられる。

難易度を下げたいならばこのチップを搭載すればいいだけだ。
お約束のラストステージにおける8大ボス毎に時間をかければ常に全力全開で戦えるのはX3だけ。
他のシリーズでは真似できない。

そのために「10分以上放置」が必要となるが、X3の攻略難易度を大幅に低くしてくれる良心的な存在である。

これが無いとかなり難易度が高いというのは否定しないが……

ちなみにX3が心底気に入っているのはBGMの影響もある。
後に筆者がハマるメダロットなどのシリーズを手がける人が担当しているのでとにかくSFCの中では最もBGMクオリティが高い。

容量不足で最も影響を受けたのがBGMだというが、SFC全シリーズで最も容量が少ないBGMでいてそれを感じさせないのがX3の魅力といえる。

筆者が特に気に入っているのはボス登場前に流れるあのBGMである。
ロックマンからスピンオフとして離れきれていないXはボス登場前のBGMが微妙だ。
X2も「なんかなー」といった具合。

XとX2のステージBGMにはいいものもあるのだが、やはりX3のエイリアンみたいなパニック映画のボスが登場するかのようなBGMが一番テンションが上がる。(X4以降はアラート音になってしまったので比較できず)


とにかくオープニングステージから「君は行方に不明になっていたマックじゃないか!」の後のゼロのBGMまでが熱い。

しかもそのゼロのBGMがこの1回しか使われないという。
ゼロのためだけにオープニングステージを繰り返した者もいるのでは?

余談だが、XシリーズがPS版以降になるまでセーブ方式でないのも容量不足によるもの。
パスワード式というのは「アクションゲームはロムカセットの容量が不足するため、セーブ用の領域すら捨てたかった」というファミコンにおけるRPGと同じ理由によるもの。

一方で「あれ?その割にゃSFCのドラクエはセーブ方式じゃないか!」と思われるが、これはFCの頃の容量だと、テキスト文章ですら容量を大幅に食う存在だったから。

SFCの頃になるとテキストデータは本体側でかなりの面で処理が可能で圧縮出来た分セーブ機能をそのまま導入できたのだ。

そんなXシリーズの余談だが、XはX1、X2、X3に至るまでに「ゲーム内にてXのキャラクターグラフィックが1ドット~2ドット分ぐらい大きくなっていっている」ことは攻略本などでも触れられていたのに今日では語る人が少なくあまり知られていない要素である。

それに合わせてパッケージのXが、ロックマンよりちょっと背が高い程度の13歳ぐらいの少年から、18歳ぐらいのあたりまで成長しているが、これは偶然でもキャラクターデザインを担当した人の画力の影響でもなく「意図的な演出」

ロックマンとロックマンXの最大の違いは「成長する事」
悩むという点ばかり強調されているが、Xは体全体が大きくなっていってるのだ。

それがどれだけかというと、攻略本でも触れられているとおり、Xに登場したライバルキャラである「VAVA」は当初Xより大きかったという設定が、X3の頃では復活した「VAVA.Mk2」は同じ背丈のため、Xの方が背が高くなっているという状況となっている。

これはX5などのOPのデザイン画などで実際に確認できることで、今では設定が忘れ去られただけの「公式演出」

特にX2の頃のゼロとXはかなり身長差があるが、X4の頃になると若干背が高い程度にまで並んでいる。
どういう仕組みで成長しているのかは不明だが、成長するという設定が生かされている。

すげーなライト博士。

ちなみにゼロはどうかというと、ゼロは戦闘力的には成長するが、身体的には成長しない。
一方、Xシリーズの時とX2以降では身長が伸びている。
理由は修理された際に大幅パワーアップを施されたから。

そのゼロだが、X6にて判明した隠れ設定で「X2に登場するカウンターハンターと呼ばれ、ゼロのコピーまで作れるサーゲス(ワイリーの人格が入っている)によって修理、強化された際に自動修復機能が搭載され、大ダメージを受けても復活する」ことがわかった。

まあこの設定、ロックマンZEROシリーズからの逆輸入らしいのだが。
そりゃその力を得たシグマが何度も復活しているからそういうのがあっても不思議ではないのだが、わずか3週間で1の頃の自爆大破した状態から復活するってどうなの?って思う。

私はてっきり「アイゾックとかいうサーゲスと同類の何か」が修理したのかと思っていたが、そのアイゾック自体がその修復機能を仄めかしているのであっけらかんとしてしまった。

「いやどうせならパワーアップしてやれよアイゾック」とも思ったが、彼曰くあの時点でゼロは最高傑作で後は自然に経験値の蓄積で戦闘力を高めるらしい。

で、X6が酷いのは、説明書の時点で復活がバレバレだが、ゼロと一切絡まずにラストまで進むことで独自エンディングを見ることができ、そこでXをストーキングしているゼロがいて、Xが「彼はどこかで生きている」と主張すると「そうだな」とかいって壁の後ろでニヤニヤしているギャグ漫画みたいな展開があるのだが、

本来最終章と位置づけされたX5がどうしてあんなことになって、X6があんなことになったのかサッパリ不明である。

X6自体は好きだけどね。
やりこみ要素があって。

そんなXの裏設定というか、X1やX2の頃のカプコンの児童書版攻略本でしか知られていない設定がいくつかある。

まずXの動力源だが、これが「太陽電池式」なのは殆ど知られていないな。
太陽がある限り無限に活動可能。
それもちょっとでも浴びればいい。
つまりシグマはXを倒す方法として「太陽を覆い隠す」というマトリックス的な何かをやればいいのだが、それをやるとXを参考にレプリロイド全てが機能停止するのでやっていない。

ちなみに「マトリックスのパクリ」と思った人、逆だからね?
北米のアニメ版ロックマンなどで語られた割と重要なレプリロイドの弱点だからね?

ちなみにゼロにそのような設定は無い。
ZEROの動力源は最初から体内で無限生成できる何か。
だからシグマがそんな横暴なことを出来たとしてもゼロだけが生きてる。

ちなみに余談だが、X4のZEROがバスターを使えなくなった理由はX3における動力炉の故障が原因じゃない。
単純に「成長しない」ので弱くなっただけ。(チャージショット分のエネルギーを全部Zセイバーにまわしている)
成長するXのバスターですらX6移行は効果が低くなっている事から、周囲の進化が著しいだけ。

ロックマンZEROシリーズで再びチャージ可能なのはゼロのボディがさらに進化したレプリロイドの物だから(オリジナルボディは劇中本人が破壊してしまう)
そのボディもどうやら「太陽電池」ではない。

はやく雲を覆い隠せよワイリー。
そしたら別の方法で充電するパーツとかを作る展開があるかもしれないが。

ちなみに「エックスバスター」というのもエネルギー源は「太陽電池」
チャージショットの演出は「周囲から太陽から発する何らかのエネルギーを吸収している」から。

正式名称「ロックバスターMk23」である。

「なんでロックバスターMk10じゃないんだ!Xって10って意味じゃないんか!」と思うかもしれないが、ロックマン自体がシリーズ中に「スピンオフも含めて毎回ロックバスターが強化されている」という設定があり、ロックマン8の時点でMk10を超えているから。

Xシリーズではそれを見越して「ロックバスターMk23」とかなり余裕をもった数字にされたが、ロックマン11の頃になるとそれもどうなっているか怪しい。

とにかくライト博士の凄さがわかる。

つまりわかりやすくまとめると、Xは「成長する能力を持ち」「悩み、思考する能力を持ち」「太陽がある限りずっと稼動可能」なロボットなわけである。

泣く機能は漫画版限定らしいが。
ちなみにXがやたら雨が嫌いな原因もこれに起因している。

こういうのもあんまり語られないかな。

最期に余談だが、X1~X8までにおいては基本的には「ロボットによる反乱行動」が基本である。
なので「1作品」を除いて登場する8大ボスは「反乱に参加している者達」だ。

1は自主的だったり流れに乗ってであり、2は残党軍である。
4はレプリフォースという新たな組織の反乱であり、5は4の残党や新たな勢力、6はゲイトという男が開発した固体などである。

そんな中で唯一X3だけ「洗脳され、本来はまともな奴らだった」という設定がある。
X6で新ヒロインとして登場したエイリアが葛藤している所にXが「俺も昔は同じような経験をした」というが、この葛藤は「X3」の話である。

漫画では精神崩壊しかけたぐらいのショックであったが、あの「まともな連中が操られている」というのは漫画版独自の設定ではない。

X3のハチなんかはゼロの部隊の副隊長で本当に優秀な部下だったのに体の不調からドップラーに治療を依頼してああなったという悲しい設定がある。

基本的にレプリロイドはDNAデータと呼ばれる存在によって個々の人格が形成されており、「形状などが一緒」でもこのDNAデータは活動する上でデータが蓄積され、性格や人格が形成されるので「同じ形状と同じパーツで作っても同じ能力や性格にはならない」といった隠れ設定がある。

Xの頃の攻略本にすでに書かれていたが、ようは「完全破壊されたら二度と同じ人物には会えない(例外2名を除く)」のであり、コピーゼロが弱かった要因でもある。

こういった設定があるからこそXシリーズというのはロックマンシリーズより面白いのだが、つまりX3は設定はマンネリしてなかったんですよ!
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