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曰く付き人形遣いの異世界人形劇  作者: チハエル・キャットマン
2/5

世直しの旅の始まり

前回のあらすじ


人形のメアリーと共に異世界に飛ばされた男は、メアリーに魅了された貴族のワガママお嬢様により

眠らされた

「うーん、ロリは いいぞ。

……ハッ!?

瞼を開くと、そこは知らない天井でしたってか?」


男は、見知らぬ牢の中にいた


「なんてこった……

傲慢令嬢の奴め……

濡れ衣着せて僕を牢屋にぶちこみやがった!

没落貴族にしてやんよ!

……って……んん?

いやまさか……」


男は、鉄格子に近づいて頭を当ててみた

格子の幅が広い


「頭は通る……つまり……」


横向きになり、男は格子を抜けた


「やった〜

大脱●だ〜

プリズン●レイクだ〜い」


男は、牢の前の壁に掛けてある鍵を

上着の、隠しポケットに入れた

そして、再び牢屋に戻った


「チャック・ザ・ジッパー!

ってな♪」



ドアが開いて、女執事のソフィーが入ってきた



「気分は如何ですか?」


「ウゥゥゥゥ……

ヴァウ!!

ヴァウヴァウヴァウヴァウヴァウ!!

グルルルル……

ミャオッ」


「プフッ!」


「なんだ、そんな顔もできるじょのいこ

笑わないより、素敵な笑顔でいた方が良いぞい!」


「カッ……からかわないでください……」


「で、何か用かな?

わざわざ収容して会いに来るなんて、何か聞きたい事でも?」


「あの人形についてです」

「メアリー」


「はい?」


「メアリーだよ、あの娘の名前さ」


「失礼しました

あのメアリーについて聞きたい事があります」


「子供時代の最悪の思い出は?」


「はい?

何ですって?」


「いやぁ〜

牢屋に入ったら、お医者さんごっこがしたかったんだよね〜

でも、その為だけに

罪は犯したくないでしょ?

だから〜

理不尽に冤罪ふっかけられた時にやろうかと〜」


「お嬢様に非礼な言動をとった事は

お嬢様にしてみれば、万死に値する罪なんですよ?

私が、この方は精巧な人形を作った人形職人ではないかと

命を助けたんですよ?」


「何か裏が有って助けたんだよね?」


「えっ?

どうして……」


「やっぱりそうだよね?

メアリーについて聞きたがっていたもんね?

ん?」


「はい……

あの……メアリーは何なんですか?

どう考えても普通の人形じゃないのですが……

言葉を発する人形というのは聞いたこともないんですが……」


「ん?

珍しいの?

オートマタ」


「オートマタ……

まさか……子供の頃、自動で動くオートマタという人形の様な存在の話は……

真実……」


「まあ、メアリーはオートマタじゃないかもだけどね

多分九十九神か、別の何かかもね」


「貴方は……狂っているのですか?」


「さあね、狂ってるか正常かなんて

自分じゃわからないし、他人も

はっきりと言い切れるモノでもないでしょ?」


「不思議な方ですね……

牢屋に容れられて堂々としているなんて……」


「ハッハッハ♪

そう見える?

傲慢令嬢に伝えておいてね

さっさとメアリーを返せこの畜生め

毎晩、御祈りしながら震えて眠る様にしてやるってな」


「意外にもご立腹……」


「いや、逆の立場で考えろよ

どう考えても、急に上から目線で人形寄越せって言われて

断ったら、眠らされて牢屋に容れられて怒らない人が異常だろう?

偉そうに、今まで見下していた相手に屈伏する事になるって

考えるだけで、楽しみで仕方ないんだよ〜

フヘヘヘへ〜」


「ああ……あの時止めを刺しておけば……」


「へっへっへ

安心しなせい!

命の恩人だから何もしないさ

むしろ、僕を殺せばメアリーにチャイルドなプレイをされるだろうけどね

だから、命拾いしたのは僕だけじゃないんだよ

僕1人の命で、メアリーに皆殺しにされてただろうね」


「やはり……メアリーは意思が有るんですか?」


「exactly!

メアリーは、僕のベストパートナーさ

でも、もし誰かに喋っても誰も信じないし狂人だと思われるでゲスよ」


▽▽▽


「さあ、今日からここがアナタのお家よ

フランチェスカ♪」


お嬢様は、メアリーを天蓋付きベッド横のラックに座らせた


「カローラ〜!

ランチの時間よ〜!」


「はーいお母様ー!

今行きます〜!」


お嬢様は、メアリーを置いて

ランチに向かった


『さて……悪い子にはお仕置きが必要よね

フフ……』


メアリーは、瞬間移動でラックから降りた


『さーて、何をしてやろうかしら?

とりあえず屋敷内を混乱の渦に巻き込む事をしましょう

まずは……』


メアリーは、クローゼットの中を探索する事にした


『クローゼットね、成金のお嬢様らしい

量の服だわ

飽きては、新しい服を買っている様ね

特にめぼしい物は無いけど……

隠れるには持って来いな場所だわ』


メアリーは、瞬間移動でクローゼットの外へ出た

『次は何処を探索しようかしら』


メアリーは、ベッドの下を調べた

『ナイフね、護身用かしら』

メアリーは、ナイフを手に入れた


『肉切りナイフがよかったわ……

中華包丁も良いわね』


メアリーは、ナイフを取り込んだ

ナイフは、メアリーに吸い込まれる様に消えてしまった


『フン……

何がフランチェスカよ

私はメアリーよ

さて次は何をしようかしら』


メアリーは、ドアに聞き耳を立ててから

部屋から出てみた

部屋の外の廊下には誰もいない


『カロなんとかの部屋以外の他の場所も探索しようかしら』


メアリーは、廊下の床を見た

綺麗に掃除されている

窓も綺麗だ、だがメアリーの身長では

外を見る事はできない

足場が必要だ


『上手い具合に、マイダーリンを救出できないかしら』


メアリーは、瞬間移動をしながら

廊下を進んで行く

曲がり角の手間で確認する徹底ぶりだ


「あら?

まあ!

カローラったら!!

こんな所に人形をほっぽりだして!!」


メアリーは、じっとしている

「奥様

如何なされました?」


メイドが、お嬢様のママに尋ねた


「カローラが、人形を出しっぱなしにしてるの!

出しっぱなしにしたら捨てる事になってるのよ!

あなた捨ててきなさい」


「……あ……あの……

捨てるのであるのならば……頂いてもよろしいでしょうか?」


「好きになさい

カローラに見つからない様にね!」


「は……はい!

ありがとうございます!」

メアリーは、メイド自室に連れ込まれた


「可愛い……」


メイドは、メアリーに抱き付いた


『私メアリー♪

貴女のお友達!』


「喋った!?

えっ!?

こんにちは!」


『…………』


「抱き付くと喋る仕掛けでしょうか?」


『…………』


メイドは、メアリーに抱き付いた


『私メアリー♪

貴女のお友達!』


「すごい!

手が込んでる!

お嬢様は、この仕掛けを知らずに……

お嬢様は惜しい事をしましたね」


メイドは、メアリーの手を握った


『Shall we dance?』


「喜んで♪」


メイドは、メアリーの手を握って社交ダンスの様に踊り

机に靴をぶつけ、突き指した

「ああっ!!

痛い!?

狭い部屋で踊るんじゃなかった!!」


『大丈夫?』


「な……何とか……

って!?

会話ができるの!?」


『…………』


「私は、アンナと申します

よろしくお願いいたします」


『よろしくね♪』


「フワァァァァ……

すごい……話せるんですね……

ヒックシ!!」


『お大事に』


「……もしかして……

痛い」


『大丈夫?』


「よろしく」


『よろしくね♪』


「イエックシ!!」


『お大事に』


「言葉に反応して返事する仕掛けだったのね……

頭撫でたらどうなるか気になりますね……」


メイドは、メアリーの頭を撫でてみた


『howdy! What's up?

ウフフフフフ♪』


「可愛い……」


メアリーを窓際に置きメイドは、窓を開けて空気の入れ替えをしようと

窓を開けると、カラスが入ってきた


「ああ!

こら!!」


メアリーは、どさくさ紛れに

クッキーをくすねた


『アーッ!!』


カラスは、メアリーを掴み飛び立って行った


「こらー!!

人形ドロボー!!」


▼▼▼


屋根の上にメアリーをカラスが連れていってくれました


『ありがとう

クッキーをあげるわ、くすねてきたの』


『アーハッ♪アーハッ♪アハッ♪』


カラスは、クッキーを銜えて飛び去った


『さあ、マイダーリンは何処かしら

地下牢とかかしら?』


メアリーは、屋根の上を歩き周囲を見渡す

広い屋敷だ、花は咲き

小鳥が飛んでいる

小鳥が小型のドラゴンに焼かれ

食べられるのを見てメアリーは、マイダーリンがお腹を空かしてるのではと思った

メアリーは、必ずや囚われた男を救出しようと固く決心した


『叛乱開始ね……』


メアリーは、本気になっている

瞬間移動で、メアリーは空中に転移した

重力により、落ちる前に瞬間移動を繰り返し

そして、上がっては落ちながらを繰り返しつつ

人影の見えない部屋の窓を確認して、内部に瞬間移動をした


「ケホ……ケホケホ……

あなただ〜れぇ〜」


ベッドで、女の子が寝ていた


『私はメアリーよ

貴女は?』


「私は……ケホケホ!!」


『大丈夫?

お水飲む?』


「大丈夫……よ……ありがとう……

私は……ネライザ……ケホケホッ!」


『そう、ネライザっていうのね

ネライザはどうして

この部屋で1人で寝てるの?』


「私……病気なの……

ねえ、メアリー……

メアリーって……妖精さんなの……?」


『さあね

私が何なのかなんて、自分でも解らないわ

ただ言える事は、私は私だって事よ

私はメアリー……この屋敷に囚われたマイダーリンが私の持ち主なのよ……

この屋敷に地下牢が有るわよね?』


「有るわ……

よく……カローラお姉様が私を閉じ込めていたもの……

妹が姉より優れていては駄目なのよって……とても

怒るの……」


『あ〜

思い浮かぶわ……

庶民の癖に生意気よ!!

貴族の私が上なの!!

庶民は下よ!!

庶民は貴族に逆らっちゃ駄目なのよおおぉぉぉぉぉ!!

って、怒ってたものね』


「フフフ……そっくり……

上手ね……」



『フフ……笑ったわね

笑うと免疫力が上がって

病気が治ったり

予防になるから、笑った方が良いわよ

それに、笑った方がもっと可愛いわよ』


ネライザは、真っ赤に成っている


『何?

熱が有るの?

それじゃ序でに薬でも探して戻って来るわね』


メアリーは、扉に聞き耳を立てて

部屋から出ようとした

足音が聞こえる


『足音が……』


「カローラお姉様ね……」

『私の事は言わないでね?

計画が狂うから』


「言わないわ……

お姉様に捕まってしまうもの……」


扉が開き、お嬢様が入ってくる

メアリーは、ベッドの下に隠れた

ベッドの下に、謎のアイテムが有る

『……ん?』


「ネライザー?

気分はどう?」


「今日は……気分が良いの……

少し……体が楽に感じるわ……」


「変ね……

ネライザ、アナタは気分が悪い筈よ

今にも死にそうな程に、元気が無いのよ」


ベッド下のアイテムが妖しく光る

「ケホッ!

ケホケホケホ!!

うう……苦しいわ……」



「ほら、薬

置いておくわね

ちゃんと飲むのよ?」


「はい……カローラお姉様……」


お嬢様が退室しました


『……ネライザ

今すぐ薬を捨てなさい』


「え?

でも……これを飲まないと元気に成らないの……」


『ベッドの下から

これが出てきたわ』


禍禍しいルビーの様に赤く透き通ったドクロをネライザに見せた


「信憑のドクロ……

じゃあ……この薬は……触媒……っ!?」


ネライザは、動揺している

『信憑のドクロって?』



「暗示を利用して……

心身共に影響を及ぼす……アイテム……

自己暗示に掛かりやすくするキノコを接種すれば……

元気にも……病気にもなるの……」



『極悪ね』


「上手く扱えば……羽を生やしたりも……

できるの……」


『暗示で翼が生えるのって

おかしい話ね

じゃあ、元気になるのね?』


「見ててね……」


ネライザは、薬を飲み

念じる


「私は健康……

私は健康……」


『驚異的な回復力

治癒力が人外レベル

可愛い

3メートル以上の跳躍力が有る』



「メアリー……止めて……

あまり変な暗示を掛けすぎると……

本当に……人外レベルになるのよ……」


『どんな感じ?』


「少し元気に成ったわ……

ありがとう……

余計な暗示にもかかってきてるけど……

薬を飲み続けて、暗示をかけ続ける事で

少しずつ変わって行くのよ……

私は、病気の暗示をかけられ続けてきたの……

だから……変質した体は治るのに時間が掛かるわ……」



『そう……じゃあ

私は行くわね』


「いってらっしゃい……

地下牢は、扉を出て左側に進んで廊下を右に曲がったら……奥の重そうな扉よ……

気を付けて……」


『ありがと』


メアリーは、扉に聞き耳を立てて確認してから

部屋の外へ出た、部屋の外の廊下には誰もいない


瞬間移動で、言われた扉へ素早く移動する

扉を開けて見ると梯子だった

『梯子じゃないの……』


梯子の下へ瞬間移動をすると

螺旋階段と扉があった


『下りましょ……

地下牢なんだから下に在るでしょ……』


瞬間移動で、段数を確かめながら降りて行くと

扉が見えた


『ここが、あの女のプリズンね!

上の扉は別の場所から行ける地下牢への扉なの?』


扉に聞き耳を立てると、声が聞こえる


「チャック・ザ・ジッパー!

説明しよう!!

チャック・ザ・ジッパーとは!

上着に隠された、チャック式のポケットである!

テッテレー!!」


メアリーは、地下牢の扉の中へ瞬間移動した


「メアリー!

会いたかったよ〜!」


『身体は無事?

マイダーリン』


「無事だよ♪

腹ペコだけどね♪」


『早く出ましょう

鍵を探して来るわ』


「大丈夫だよ

持ってるから

はい!

どうぞ!」


メアリーは、鍵を渡された

『何で鍵を持ってるのに

出ないのよ……』


「安全に出れる脱出ルート確保してないからさ

見つかると、厄介でしょ?」


『そうね

そっちへ行って良いかしら?』


「おいで〜

誰か様子を見に来たら厄介だから

隠れてね、背中とかに」


メアリーは、男の背中に瞬間移動した


『私、メアリー

今あなたの後ろにいるの』

「メアリーがやると

本当に、メリーさんみたいだなぁ〜」


『メアリーとメリーって

実際

聖母マリアに関連した名前だから

あながち間違いって訳じゃ無いのよね』



扉が開き、女執事とお嬢様が入って来た


「私のフランチェスカが消えたのよ!!

アナタ人形職人なんでしょ!?

とびっきり可愛いフランチェスカを

もう1体作りなさい!!」


「やだよ〜ん

ベロベロベロベロ♪

第一、人形職人じゃないもんね〜!」


「は?

じゃあこんな庶民には用がないわ

犯罪者として牢獄に送りましょ

ソフィー、手続きしておいて」



「お嬢様……その……

恨みを買うと何を仕出かすか分からない

方なので、メアリーを返して逃がした方が良いかと……」


「口答えする気!?

さっさとやりなさい!!

裁判になれば

こんな奴死刑よ!!

手出し出来やしないわ!!

衛兵が来るまで閉じ込めておけばね!

悔しかったら暴力でも振るってみなさい!!」


「えっ!?

良いの!?

マゾなの!?」


「どうせ出られないでしょ!?

行きなさいソフィー!!

手続きをしてきなさい!!」

「……はい……」


女執事のソフィーが、退室しました


「ほらほら〜!!

殴ってみなさいよおぉぉぉ!!

屑ぅぅぅぅぅぅ!!

出られないでしょぉぉぉぉぉぉ!?」


怒鳴るお嬢様の唾が飛びまくる


「ペッ!

命中ゥ!」


「あああああ!!

口にいぃぃぃ!!

やったわね!!

ブーッ!!」


「ペッペッペッ!!

カーッ……ペッ!!

グーン……カーッ……ペェッ!!」


大人げない唾や痰の飛ばしあいだ

汚い


「何で当たらないのよぉぉぉ!!」


「下品な事に馴れてないからでしょ

僕は、スイカの種やらチェリーの種を飛ばしたりしてるからね」


「ならこれでどう!?」


お嬢様は、人形を檻の中に入れて

人形を操り殴りかかろうとした

が、メアリーが人形の腕の関節を

ナイフで切断した


「グッジョブ!!

メアリー♪」


「フランチェスカ!?

何故……

どうやって私の部屋から盗み出したの!?

とにかく窃盗行為を働いたって事は

でっち上げる必要は無くなったって事よね!!

この泥棒!!」


「泥棒はそっちだろう

勘違いで犯罪者にされてもそれは罪じゃない

だから捕まったところで、犯していない罪の

罪悪感なんて無いから

罪の意識に問い掛けられても、響かないんだよ

冤罪かける奴と冤罪なのに悪者扱いする奴が悪い」


「皆はそう思わないわ!!

悪は、罰せられ

滅ぼされる事を望んでいるのよ!!」


「善悪なんて所詮は、都合が良いか悪いかの違いだろ?

気分を害する奴は悪で、好感を持てる相手は善

だから、僕にとっての悪はメアリーを奪ったりする奴だよ

正義の反対は、悪じゃなくて

また別の正義なんだよ

詭弁なんだよ、要するにさ

唯、気に入らない行動をとる人や

理解出来ない者を、排除するというのを

尤もらしい理由を付けて、正当化してるだけさ

そんな奴等に嫌われて正義感から殴られたからって

殴り返しても、何の蟠りも無いね

正義感の強い奴って、僕

大嫌い」



『私を自分の物と主張した、悪い子供を信じた

熱血漢なムキムキ汗だくマッチョに、羽交い締めにされて

三日間意識不明になって入院したものね』


「そうそう

起きたら、警察と先生から色々事情聴取されたんだよ

なんでも、僕が女の子から強奪したって事にされてて

犯人扱いされて

反省して無いって思われて

申し訳ないと思わないのか!!

とか、女の子から人形奪うとか恥ずかしく無いのか!?

って言われたんだよな〜

僕の内申書ボロクソ書かれてんの!

周りから不良扱いされてんだよな〜

だから、絡まれるし

誰もが、僕だけ悪者扱いするんだよ〜

ドイヒー」


「実際悪者よ!

ペチャクチャ煩いのよぉぉぉ!!

人を煽ったりする癖に屁理屈こねて自分は悪くないとか!!

何様よ!!」


「泥棒貴族が僕に説教なんて〜

自分が正しいと、思って

欲しいモノを権力を盾にして奪って威張り散らすとか〜

ププ♪

笑えるジョークだ〜♪

権力を悪用して〜正当化ですかぁ〜?

ちやほやされて育った〜

ワガママなお子ちゃまでちゅねぇ〜♪

いないない〜バーカ♪」



「殺してやるぅぅぅぅ!!」

『駄目よ、そんな乱暴な言葉は

コロがしてやるにしなさい

ぶっ転がすわよ』


「うるさああああい!!

フランチェスカに腹話ジツで変なこと言わせるなああああ!!」



「アッハハハハ♪

面白い顔〜!

その顔面白いね〜

ムキになっちゃって〜」


お嬢様が、怒りに任せて近いて来た


「はい、キャッチ!」


男は、突進してきたお嬢様を

折から薄い身体を利用して、上半身を出して

お嬢様を、くるりと回転させて

チョークスリーパーをした

「離しなさい!!

離しなさいよぉぉぉぉ!!」

「はーい!

ギューーーーーッとね♪」

お嬢様は、気を失った


『とうとう、やっちゃったわね〜』


「だから、なんだっていうんだ〜い?

僕は、自分の名前を名乗って無いじょのいこ〜

逃げたとして、名前の知らない男を捕まえられないだろう?

じゃ、逃げるか!!」


『このドアを開けるのよ』

メアリーは、鍵を使い

開錠した


誰もいない


『階段上るわよ』


「うへぇ……エレベーター無いの?」


『無いわよ

因みに、千四百五十六段よ』


「うへぇ……」


『私と瞬間移動すれば直ぐよ』


男は、メアリーに吸い込まれる様に消えてしまった


メアリーは、階段上に瞬間移動した

メアリーから、男がにじみ出した

「今、すっごいホラー!

凄いこれ!

滲み出る!」


メアリーは、男を救出した

「ぶべらっ!!」


『梯子を上りなさい

ドアは、鉢合わせするかも知れないわ』


「オッケー、上るね」


男は、梯子を上っている


『一応、ドアの向こう確認するわ……

人が来てる……梯子で正解ね』


メアリーは、梯子を瞬間移動で上った


『こっちよ』


「待って……梯子……

長すぎ!!」


梯子を上りきった


「え……あっ……侵入者!!」

メイドに発見されてしまった


『あそこまで走って』


「うへぇ……」


メアリーを抱き抱えて、ネライザの部屋の扉の前まで走った


『ネライザ、私よメアリー』


扉が開いて、ネライザが顔を覗かせた

「メアリー……

どうしたの?」


『匿ってちょうだい

ベッドの下に、入れて』


「こんにちは〜

すみません、メアリーが御世話になりまして〜」


「いいのよ……

メアリーのお陰で元気になったもの……

ありがとうね……」


『挨拶は後よ

隠れなさい』


メアリーと男は、ベッドの下に隠れた


メイドが入ってきた

「ネライザお嬢様!

今、ここに怪しい男の人が入って来ませんでしたか!?」


「いいえ……怪しい人は見てないわ……」


「さようでございますか……

お気を付けてくださいませ」


「大丈夫よ……

アナタは、少し休んだ方が良いわ……

顔色が悪いわよ……

風邪じゃない?」


「そうですか?

……言われてみれば熱っぽいような……

あふぅ……や……休んできます……」


メイドは、フラフラと去って行った


「行ったわ……」


「スパシーバ!

ありがとーう

何かお礼がしたいね」


「お礼?

私……旅がしたいの……

お姉様にとって……私は邪魔者だもの……」


『一緒に来れば?

どのみち逃げなきゃ、死刑囚にされちゃうから

逃亡しなきゃならないもの、指名手配書が作られる前に逃げましょ』


「何かやったの……?」


「簡単に説明すると

メアリーと外を歩いてたら

馬車が止まって、傲慢お嬢様と女執事が

メアリーを気に入ったから寄越せと言って

断ったら、麻酔針でオネム

気が付けば牢屋

牢の格子の幅が広いから

すり抜けて鍵くすねて

お嬢様を激昂させて、近いた処を

首を絞めて気絶させて

メアリーが助けに来たから、一緒に逃げて今に至ります」


『あのままじゃ濡れ衣で牢獄行きにされちゃうもの

仕方ないわ、あの女

何でも自分の思い通りに成らないと気がすまないタイプなのよ

私を、フランチェスカって呼ぶのよ?

名前も勝手に変えるなんて、独善的で独占欲が強い女は厄介よ』



「大変……お姉様は根に持つ性格なの……

気に入らない相手は、悪評をでっち上げてでも追い詰めるのよ……

きっと処刑された後の遺体を肥溜めに破棄されるわ……」


「じゃあ逃げる前に、やり返しちゃうもんね♪

メアリー!

あのお嬢様を毎晩、御祈りしながら震えて眠る様にしてから没落貴族にしよう!

メアリー盗んで、牢屋に入れられた腹癒せに〜」



『余計な事しないで逃げなきゃ駄目よ

これ以上ここに留まって、役人にしょっぴかれたら

もう終わりよ

脱獄しても、例え便所に隠れていても息の根を止められるわ』


「もしかして……

悪い事をして、逃げてきた時にお姉様に目を付けられたの……?」


「僕は、悪い事はしないさ

誤解されやすいだけで、メアリーさえいれば

それだけで良いんだよ……

僕の事を信じて、味方をしてくれるのはメアリーだけだったんだ……」


「そう……」


「まあ、てな訳で

メアリーは、相手が議員の息子でも

品行方正で性格が良いと思われている家系の猫かぶりな娘でも

揉み消したり、そんな事する様な子じゃないとか言って取り合ってくれない人達とは違うんだよ」



『大抵が私を欲したり、男性が人形を大切にしている事が

悪目立ちするのよ』


「メアリノシワザダタノカ……

まあ、メアリーに手出ししようと

邪魔な僕を陥れる奴等が悪いんだけどね

逃げよメアリー」


『まず、屋敷から脱け出して

安全そうな、他の土地に行きましょう』


メアリーは、男を取り込んだ


「消えた……」


『ネライザ私を持って、屋敷の外へ出て

メイドに私の事を何か言われたら

カラスが運んで来たって言って誤魔化すのよ』


「うん……」


ネライザは、メアリーを持って部屋から出た


「ネライザお嬢様、どちらへ?」


女執事が話し掛けてきた


「旅に出ようかと……」


「お1人でですか?」



「一人じゃないわ……」


「メアリー人形!!

それを何処で!?」


「カラスが窓から運んで来たの……」


「そうですか……

早く持ち出してくださいませ

この人形の危険性を、お嬢様は理解しようとしないので見付からない様にですよ?」


「メアリーは、危険じゃないわ……

ベッドの下に、あった信憑のドクロを見付けてくれたもの……」


「お嬢様……

バラされてしまったのですね……」


「知ってたの……?」


「まあ、執事なので……

頃合いを見て、ドクロを回収しようかと……」


『それで、見て見ぬふり?

主人の言うことは絶対じゃなくて、正しい道へ導くのも従者の役目じゃないの?

無実の者を投獄に仕向けて欲しい物を取り立てるなんて

正しいと思うの?』


「お嬢様は、一切の口答えを許しになりません……

常に正しいのは自分だと確固たる自信に満ちております……」


『ジャイアニズムね』


「それじゃ……

行くわね……」


「いってらっしゃいませ」


ネライザは、メアリーを抱えて屋敷の庭に出た


「ネライザお嬢……メアリー!!」


メイドに再来した


「あっ……」


「どうして、ネライザお嬢様が

メアリーを?」


「カラスが窓から運んで来たの……」


「あのメアリーとクッキー泥棒のカラスが……

良かった……」


「私ね……旅に出るの……」


「えっ!?

お一人でですか!?」


「一人じゃないわ……

メアリーもいるのよ……」

「メアリー……

そうですね……屋敷に有ってもいずれ、お嬢様に見つかってしまいますね……

大切にしてあげてくださいね……

お嬢様の様に外に放置なさらないでくださいませ……

って!

お嬢様が心配なさるのでは!?」


「お姉様は私が邪魔なの……」


「そんな事は……」


「お姉様は、私のベッドの下に……

信憑のドクロと、暗示に掛かりやすくする触媒を薬と偽り……

私に仕込んでいたわ……」


「早くお逃げください!!

時間を稼ぎます!!」


メイドは、屋敷に走って行った


『行きましょう』


ネライザは、無駄に広い庭を出て

敷地から出た


「……メアリーって妖精さんじゃなくて

人形なの……?」


『妖精に見えるです?』


メアリーのスカートの中から男が頭を出した


「その喋り方止め〜い」


メアリーの出来ること

メアリーは、瞬間移動の他に

際限無く色々なモノを取り込む事もできる、さながら未来の世界の青いロボットのポケットの様に

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