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小市民ヒーロー  作者: ぬぬぬ
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小市民ヒーロー

初めての投稿ですがよろしくお願いします!

俺tueeeee!!!的なものではないです…すいません。

どちらかというと青春ものかな?

素人の書く文なのでご指摘があれば改善しようと思ってます。

読みづらいかもしれませんがどうぞ生暖かく見守ってください…

プロローグ


 僕は昔からヒーローが大好きだった。現在、高校2年であるがそれは今でも変わらない。だが僕はヒーローなんかではない。


 僕には親友がいた。彼女は近所にすんでおり、幼稚園のころから一緒だった。いわゆる幼馴染というやつだ。明るい彼女は僕と正反対の性格だったが、近所ということもあって帰り道は一緒ですぐに仲良くなった。気弱ですぐ泣くぼくを彼女がいつも慰めてくれたことを覚えている。幼稚園の時にほかの子供にいじめられたときも、小学校の時に成績のことで親に叱られた時も、中学校入って間もない時に万引きと間違えられて泣きそうになった時も、彼女は僕をかばうように前に出ていてくれた。勝ち気で強気な彼女のことを僕は感謝するとともに尊敬していた。

 僕と彼女は中学に入ってもある時期まで一緒に帰っていた。そう、彼女がいじめられ始めるまでである。一緒に帰らなくなっただけではなく、僕は彼女との交流を一方的に断った。いじめを受けて悩んでいる彼女を突き放し、無視した。昔彼女が僕にしてくれたように僕が彼女をかばうことはなかった。なぜか?単純なことだ。僕自身がいじめられるのが怖かったからである。今でも夢に出てくるほど後悔している。もし「あの瞬間」にほんの少し勇気を出していなかったのだろう。昔彼女が僕にしてくれたようにかばってあげなかったのだろう。そうすればもう少し幸せな中学生活を彼女は送れたかもしれないのに。彼女が引きこもりになることなどなかったかもしれないのに。

 だが僕は同時に断言できる。これから先、彼女のような親友ができて同じようにいじめられたとしても、僕は親友を見捨てるだろう。何万回何億回繰り返そうと同じように見捨てるだろう。後悔はしているがぼく自身は変わっていない。自分の身だけがかわいい、自分でも嫌になるほどのゴミクズカス、ドブネズミのように矮小で卑屈な男である。僕は結局ヒーローなどではないようだ。


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