双藍之次第
安土の城主に一人の忍びが贈られた。甲賀の里で伊賀の忍術を収めた彼女は、四人の忍びを従えて主君に忠誠を誓う。
数年の時を過ごした甲賀の忍びは城主の小姓と同様に、主君の宝とされる。忍びと小姓は静かに同じ想いを胸に抱く同志。忍びの心には人間らしい火が灯る。しかしその直後、主君の臣下が謀反を決起。京の本能寺で忍びの道標が消えてしまう。
本能寺の後の彼女が選ぶ道は、忍びらしく、忠臣らしく、女らしく。複雑な想いを張り巡らせて、忍びは二藍の懐刀を引き抜く。
──争乱の世で、二人の『らん』が二藍の懐刀を主君から賜り、生死を別つ物語。
数年の時を過ごした甲賀の忍びは城主の小姓と同様に、主君の宝とされる。忍びと小姓は静かに同じ想いを胸に抱く同志。忍びの心には人間らしい火が灯る。しかしその直後、主君の臣下が謀反を決起。京の本能寺で忍びの道標が消えてしまう。
本能寺の後の彼女が選ぶ道は、忍びらしく、忠臣らしく、女らしく。複雑な想いを張り巡らせて、忍びは二藍の懐刀を引き抜く。
──争乱の世で、二人の『らん』が二藍の懐刀を主君から賜り、生死を別つ物語。