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Targeted town ~永久の侵略者~ Aパート

Aパート


サー達はあいも変わらず、ボロ事務所でダラけていた。

「はぁ、仕事がなさ過ぎる。」

サーは頭を抱えていた。前回の事件から3ヶ月がたち、ディーンから貰った〈お礼のお金〉も底をつきかけていたのだ。ちなみにディーンは記者会見を開き、過去あったスピンギーとの話を包み隠さず、決してスピンギーを悪く言うことなく会見で話した。当初はディーンの歌手生活も終わったかに見えたが、逆にその態度が反響を呼び。彼のCDは飛ぶように売れた。そのお礼としてサー達は100万ジルバという大金を貰ったのだった。しかし、いくら大金といっても大の大人3人である。ボディのメンテナンスや先日壊れた事務所の修理により残り残金は5万ジルバを切っていた。

「ま、たまには暇なのもいいだろ」

ヴェンが新調した腕を眺めながら呟いた。

「内は週休自由制だからな」

『ガシャ』ヴェンのと腕が開く、中にはブーメランナイフの様な物が収納されている。 

「あら?もう全身ミサイルはやめたの?」

ブルーが目深く被った帽子を少しあげた。

「ああ、あれだと燃費わりぃからな」

「ちなみに射出できる」とヴェンがブルーに腕を見せた。

すると事務所のインターホンが鳴った。

『お?』と三人が身を乗り出す。依頼人なら実に3ヶ月ぶりだ。

「私が出よう」

サーが軽く身嗜みを整えて、玄関に向かう。「はい」と扉を開くと、そこには丸眼鏡の老紳士が立っていた。

「ここが、サイボーグの方がやっている探偵事務所ですかな?」

老紳士は微笑みながらサーに尋ねた。

「ええ、そうです私が経営者のオブ・サービアです。ご依頼ですか?」

サーも感じのいい微笑みで返す。

「そうなのです。実は折り入っての依頼が・・・」

そこまで言うとサーが軽く遮り

「そうですか、ご依頼でしたらどうぞ中にお入り下さい。お話を伺いますので」

老紳士を事務所に招き入れた。

「ブルー、お茶を頼む」

サーがそう頼むと

「はーい」

と間延びした返事をしてブルーがキッチンに入った。二人は席に着き、ヴェンは壁に寄り掛かった。

「早速ですが依頼というのは?」

「はぁ、わたしは『ジン・ブロンド』と言いまして、しがないアパートの管理人なのですが・・・」

老紳士はそこで言葉を濁した。

「どうしました?」

ジンはいい辛そうに、切り出した。

「実は私のアパートに宇宙人が住んでいまして・・・」

『宇宙人!?』

思わずサーとヴェンが声を上げた。キッチンからは『ガシャン!!』とコップのひっくり返る音がした。


Bパートに続く→


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