ともしび
掲載日:2026/10/07
なんとも馬鹿げた
美しい詩を書きたいな
なんて不遜なねがいを
黄昏ときの顔もよくわからない光の中でする
馬鹿げたねがいをするなら黄昏ときだと
思春期のころからなぜか知っていた
雑踏に揉まれ
雑音を聴きながし
雑念に塗れながら
それでも黄昏ときの
不透明なさみしさを噛み締めながら
ねがう
希
叶うと聴いたのは
たれにだったろうか
叶うと信じたのは
叶った過去があるからだろうか
忘れ果てて記憶を辿れないままの
黄昏ときのねがいだけが
仄かな夢色のともしびみたいに灯る
回る『時』
回る惑星
回る空
回るこころが痺れる良い夢




