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4:適正判断

 プレハブ小屋に入ると写真撮影を行い血液型などの情報登録をした後、頑丈そうな携帯端末を渡された。


 その際愛想のよいおばさんが鈴森さんに「あら、その人がチョップの人?」と言ったので「はい、冴内といいます、よろしくお願いします」と挨拶した。


「あら、さえない君?ウフフ、ごめんなさいよろしくね」と、久しぶりのこの反応。まったくもって平凡な普通人生の中で唯一他の人にはないこととしてあるのが、自己紹介等で自分の名前を言った時の相手の反応だ。


 プレハブ小屋を出た後は大きなテントの近くにある広場に向かった。広場に着くと髪をそり上げたかなりがっしりした体格の男性と、いかにも魔法使いが持っていそうな杖を持った女性がいた。


「おっ来た来た」

「やぁどうもどうも、お二人とも今日はよろしくお願いしますね」

「彼が例のチョップの人かしら?」

「はい、彼がチョップの冴内君です」

「初めまして冴内といいます、よろしくお願いします!」

「プッ・・・っと、いやスマン、オレは力堂りきどうだよろしく!」

「さえない・・・君ね、フフッ私は良野よしのと言いますよろしく」


「ではまず冴内君の適正を判断します。ステータスを表示してくれますか?」

「分かりました」と言いながらステータスオープンと心の中で念じる。こうした所作は既に鈴森さんから一通り教わっている。


 そうして表示されたステータスは以下の通り。


-------------------

冴内さえない よう

20歳男性

スキル:チョップLv2

称号:白帯チョップ

-------------------


「うわ、ホントにチョップしかないのか!」

「ホントね!こんなの初めて見たわ」

「あれ?冴内君、以前見た時と変わってないですか?」

「ええ、実はあれから色々とチョップを練習してみたんです、といってもウィーチューブ動画を見て家で素振りをしたくらいですが・・・」

「コレは・・・面白いな・・・」

「でもHPや攻撃力が分からないんじゃ困るわよね」

「そうなんです、そこでお二方にお願いした次第です」

「うーむ・・・ヨシ、じゃあまずは冴内君、ちょっとチョップの素振りをしてもらえるか?」

「分かりましたやってみます!」


シュッシュッシュッ・・・

「・・・」

「・・・」

「・・・全力でやってもらえるか?」

「分かりました!」


フンッ!シュバッ!フンッ!シュバッ!

「・・・」

「・・・」

「・・・さすがに見るだけじゃ分からんな・・・」


「よしじゃぁオレの盾に向かって打ってみてくれ、いきなり全力だと冴内君の手が痛むかもしれんから最初は軽くな」

「分かりました、ではいきます!」


シュッ!バンッ!シュッ!バンッ!

「手が痛くないなら少しづつ力を込めてくれ」

「分かりました!」

フッ!バンッ!フッ!バンッ!


「全力いけそうか?」

「ハイ!いきます!」

ヤーッ!バズンッ!!ヤーッ!バズンッ!!

・・・・フゥフゥ・・・


「どうですか?力堂りきどう君」

「ウン、なかなかの攻撃力ですね、これならイノシシいけそうです」

「おお!イノシシいけますか?」

「そうですね、ただ防御力や素早さなどが分からないので、我々の付き添いはいると思います」

「なるほど、じゃぁ早速行きますか」


 こうしていきなり来て早々、イノシシ狩りに行くことになった・・・

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