204:初めてのステータス
試練の門の前に転送されたしろおとめ団達であったが、全員利き腕の上の空間に何やら文字情報のようなものが投影されていることに気が付いた。
「うわっ!なんだこれ!?」
「確かこれと同じ様なものを美衣ちゃんが見せてくれなかったか?」
「あっ!あれか!」
「確かゲートシーカーが持つ能力を表示するステータス画面とかいうやつだ」
しろおとめ団達は冴内が彼女達の名前を考える際に冴内のゲートシーカー専用携帯端末のメモ帳アプリで登録してしまったことにより、冴内の無自覚のトンデモ能力で勝手にゲートシーカーとして登録されてしまい、それにより彼女達にもステータス能力が備わってしまったのであった。
そして、しろおとめ団達のステータスは以下のように記載されていた。(年齢順)
-------------------
しろおとめ・龍美
1万21歳女性
HP(生命力):5万
MP(魔法力):3千
攻撃力:6千
防御力:6千
魔法能力:3千
素早さ:5千
異常耐性:1万
魅力:1万
幸運度:7千
スキル:ドラゴンブレスLv1
-------------------
-------------------
しろおとめ・える
20歳女性
HP(生命力):5千
MP(魔法力):1万
攻撃力:2千
防御力:3千
魔法能力:1万
素早さ:3千
異常耐性:2千
魅力:4千
幸運度:2千
スキル:マルチマジックLv3千
-------------------
-------------------
しろおとめ・拓美
20歳女性
HP(生命力):6千
MP(魔法力):0
攻撃力:5千
防御力:4千
魔法能力:0
素早さ:4千
異常耐性:4千
魅力:4千
幸運度:4千
スキル:器用職人Lv2千
-------------------
-------------------
しろおとめ・誠
19歳女性
HP(生命力):5千
MP(魔法力):5百
攻撃力:4千
防御力:3千
魔法能力:5百
素早さ:4千
異常耐性:3千
魅力:3千
幸運度:3千
スキル:万能調整Lv2千
-------------------
-------------------
しろおとめ・元子
19歳女性
HP(生命力):1万2千
MP(魔法力):0
攻撃力:8千
防御力:7千
魔法能力:0
素早さ:5千
異常耐性:2千
魅力:3千
幸運度:4千
スキル:格闘Lv3千
-------------------
-------------------
しろおとめ・冷香
19歳女性
HP(生命力):4千
MP(魔法力):0
攻撃力:5千
防御力:3千
魔法能力:0
素早さ:8千
異常耐性:3千
魅力:4千
幸運度:2千
スキル:冷静狙撃Lv2千
-------------------
-------------------
しろおとめ・良美
18歳女性
HP(生命力):6千
MP(魔法力):0
攻撃力:3千
防御力:5千
魔法能力:0
素早さ:3千
異常耐性:2千
魅力:3千
幸運度:5千
スキル:調理Lv9百
-------------------
-------------------
しろおとめ・恵子
17歳女性
HP(生命力):3千
MP(魔法力):5百
攻撃力:3千
防御力:2千
魔法能力:5百
素早さ:7千
異常耐性:2千
魅力:4千
幸運度:4千
スキル:状況分析Lv2千
-------------------
-------------------
しろおとめ・温子
17歳女性
HP(生命力):1千
MP(魔法力):3千
攻撃力:1千
防御力:1千
魔法能力:3千
素早さ:1千
異常耐性:4千
魅力:4千
幸運度:1万
スキル:治療幸運Lv2千
-------------------
-------------------
しろおとめ・るき
16歳女性
HP(生命力):2千
MP(魔法力):0
攻撃力:2千
防御力:2千
魔法能力:0
素早さ:5千
異常耐性:3千
魅力:4千
幸運度:6千
スキル:管理運搬Lv5百
-------------------
-------------------
しろおとめ・ニア
12歳女性
HP(生命力):1万
MP(魔法力):0
攻撃力:2万
防御力:5千
魔法能力:0
素早さ:1万
異常耐性:3千
魅力:4千
幸運度:2千
スキル:戦闘獣Lv4千
-------------------
「ちょっ!リーダー!なんだこの21歳の前の1万って数字は!」
「いやまてまて!生命力がハンパねぇぞ!」
「いやいやいやそれよりもドラゴンブレスだろ!」
「「「ド!ドラゴンブレスゥ!!??」」」
「い・・・いや、自分でも・・・何だコレ?初めて知った・・・コレ、何かの間違いじゃないのか?それにホラ、ドラゴンブレスはたったのレベル1だぞ。皆は千とか百の位じゃないか。でも・・・年齢はちょっとショックだなぁ・・・」
「でもアタシらが知る限り、リーダーが1万年も生きていたなんてことはないと思うが・・・」
「ああ、自分自身この20数年間、思い出したくもない記憶しかない・・・それ以前の事なんて当然何も覚えちゃいない・・・」
「何かの間違えですかね・・・」
「ケシシシ!温子、お前紙装甲だなぁ!一番弱ェじゃんかよ!ケシシシシシ!」
「なんだと!確かにそうだが・・・でも見ろよ!幸運が1万でダントツだぞ!ラッキーガールだぞ!」
「ケシシシ!なーにがラッキーガールだよ!」
「んだとこの野郎!治療してやんねぇぞ!」
「治療も何も、お前ただポーション飲ませてるだけじゃねぇか!ケシシシシ!」
「グッ!・・・グヌヌ・・・」
「ニャア子お前やっぱ強いっぺ!アタシの倍も強いっぺよ!」
「ありがとにゃぁ!もっと強くなって美衣お姉ちゃんや良子お姉ちゃんみたいになりたいにゃあ!」
「んっそうか!帰って洋さん達に相談しよう!せっかく自分達の能力を知ったんだから、これをどう活かせばいいのか、ゲートシーカーの先輩達や機関職員の人達に相談してオレ達、じゃない、私達はもっと自分達の能力を活かそうじゃないか!」
「「「賛成!賛成!」」」
早速龍美はゲートシーカー専用携帯端末を使って冴内に連絡したところ通じなかったので、冴内から渡された白い消しゴム状の携帯端末を使って連絡した。
「もしもし、あっ、洋さんかい?龍美です!はい!今試練の門の第1ステージを攻略したところです!今から色々相談したいことがあるんですが、えっ?みんなのほしにですか?分かりました!今から向かいます!」
しろおとめ団達はゲートビレッジまで行って、奈良ゲートの真横に併設されたみんなのほしゲートを通過してみんなのほしへと到着した。
冴内達はホールケーキセンター前で空間に何やら様々な情報を投影して数人の機関職員とみんなのほしの開拓作業を検討しているところだった。
「あっ!みんなお疲れ様!ってうわっ!皆すごく綺麗で格好良い服だね!しろおとめ団にぴったりのユニフォーム、いや、制服みたいだ!」
「ホントだ!カッコイイ!そして可愛い!」(美衣)
「あら!見違えたわね!似合ってるわよ!」(優)
「わぁ綺麗!あっその服すごい性能だね!」(良子)
「皆さんステキです!」(花子)
おしゃれをしたり着飾ったりということと無縁の人生を送ってきた彼女達であったが、冴内達だけでなくその場にいた機関職員達からも絶賛され、しろおとめ団達は照れながらも年相応の女性らしくとても喜んだ。