その3
正直、自分にできるのだろうかという不安もある。
14歳の少女の華奢な肩に、世界を守るという使命はあまりにも重かった。
けれど、やるしかない。大事な人達を守る為、そして母の期待にも応えねばならない。
代々続いてきた魔法少女の家系に生まれたからには、それ以外に道はないのだ。
皆が守り続けてきた物を、自分の代で終わらせるわけにはいかない。ここにしか、自分の居場所はないのだから。
そのためには・・・。
一方のアクヤーックは、魔界に帰還していた。
そして父であり、魔界の権力者であるドン・オヤダーマから落胆のため息をつかれ、自室にこもり、1人様々な感情と戦っていた。
「クソッ!クソクソクソッ!!毎回邪魔しやがって!」
勿論気持ちの大半はメロディに対する怨みつらみだ。
そしてもう一つ。
果たして、世界を手に入れる事ができるのだろうか?
軍の頭として、常に威厳を保たなければならない。
しかしその軍だって父親が自分に譲ったもので、皆が従うのも自身が「魔王の息子」だからだろう。
真に忠誠を誓っている者が、果たしてどれぐらいいるのだろうか。
重圧が、まだ若いその肩に重くのしかかる。
それでも、やるしかない。
一族が追い求めきた野望を、自分の代で終わらせない為にも、父親の期待に応えるためにも。
ここにしか、居場所はないのだから。
そのためには・・・。
「「次こそは、必ず倒す!!!」」
2人は決意を新たに叫んだ。
しかし後日、2人はひょんな事から恋におちた。
そしてさらに数年後、なんと2人は、結婚する。
この物語はさらにさらに数年後、2人の間に双子の姉妹が生まれ、3歳になった頃から主に始まる。
長い前フリでした笑
次からいよいよ本編ですー。
しかし本当に使い方がわからない。。