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精霊と踊る君と  作者: 此島
六章
29/33

 闇精に先導されてユーリは街を駆ける。流れる視界の左端に通りのものとは異なる真っ白な石畳が映り、精霊宮へ続く参道の所まで来たのを知った。正面には真っ直ぐに延びていく道、右手には街を南下する緑風(みどり)の通りが見えている。細々とした路地も含めればその他にも道は幾つもあった。

 分かれ道にユーリが気配を仰ぐと闇精は此方だと示すように一度旋回してみせ、迷わずに白い参道を上って行く。

「精霊宮…?」

 気配に従い駆け出しつつも、ユーリの胸には激しい疑念が渦巻いていた。レンディットの失踪は過去の襲撃の黒幕と同一人物の企てによるものだろう。寧ろユーリにはそれ以外の可能性の方が想像し難い。巫女であるレンディットを目立たぬよう、周りの眼を掻い潜って外へ連れ出すような真似は不可能に近いだろうから、一時的にせよ精霊宮の中の何処かに閉じ込めておくという手法は理に適っている。だがネルは精霊宮中を捜したと言っていた。皆も総出で行方不明のレンディットを捜索しているという。巫女がいなくなったとなれば騒ぎにならない訳が無く、捜すにしても生中な捜索の仕方ではあるまいに何故見付からないのか。

 駆け足に巡らせた思考に思い浮かんだのは、見下すようなあの目付き。あの男なら可能かも知れない。精霊宮の警備体制を熟知し、何処に何人の守護士が配置されているかを把握しており、必要とあらば場所を空けさせる事も出来る。その上で、それが少しも不審に思われない。

「…っ。やはり奴か…っ」

 独り言ちて、上方で幽かに揺らめく篝火の明かりを睨みユーリは速度を上げた。参道を駆け上がり、正門の向こうへ飛んで行く気配を追い掛け門を通り抜けようとしたその時、突然左右から進み出た青い制服が眼前に立ちはだかった。

「止まれ!」

「現在一般人は精霊宮には入れんぞ!……と、ん?あなたは巫女守の――」

 通路を塞ぐように立った二人の守護士には面識があった。確か、守護士長よりも副士長に近しい人間だった筈だ。

 これならまだ話が通じるかも知れない。一縷の望みを懸けてユーリはネルから事情を聞いた旨を告げ、中に入れてくれるよう頼み込む。しかし門番役の守護士等の態度は頑なでこそないが、既に部外者となったユーリを通す事に職務上抵抗を感じているのが明らかだった。

「…お気持ちは解りますが、内部の者の出入りも制限されているような状況です」

「申し訳無いが、お引き取り願いたい」

 引き返すよう告げられたが闇精はこの先だと言う風に本殿の東側へ抜ける脇道の辺りで気配を発している。レンディットがこの向こうにいる事は間違い無いのだ。仕事とはいえ融通の利かない守護士二人に見切りを付けたユーリは闇精へと目配せし、緑の制服を翻す。

 こんな所で無駄に時間を食うのは得策ではない。此処で押し問答を続けるくらいなら、遠回りになろうとも裏の抜け穴から潜り込んだ方が早い。

「…ユーリ?」

 聞き知った声にユーリは駆け出そうとした足に制動を掛ける。見れば十数人の守護士を引き連れた副士長が本殿の正面扉から出て来るところだった。

「どうした、お前?こんな所で」

 副士長等は揃いの制服姿ではなく全員が平服を着込んでいる。一団の中から足早に近付いて来た副士長には特有の大らかさは見られず、巫女の失踪という大事件に神経を張り詰めている為にか声も表情も硬い。

「ネルから聞いて来た。頼む、入れてくれ」

 駄目で元々とユーリは副士長へと頼んだ。無理だと言われたらすぐに裏手へ回るつもりだ。副士長は眉間に皺を寄せ、悩むように両腕を組んだ。答えが返るまでの僅かな時間さえも今は惜しい。早々に見切りを付けてユーリは参道を引き返そうとするが、副士長は持ち前の低く太い声で門番達に命を下した。

「――通してやれ」

「ですが副士長…」

「構わん。責任は俺が持つ」

 言い切る副士長の毅然とした様に頬を撲たれたような顔をして、門番達が門の端へと下がる。その間を大股に通り抜けた副士長はユーリの前で立ち止まると部外者に語っているとは思えない真剣さで口を開いた。

「いいか、ユーリ。俺達は守護士長様の指示で念の為、これから城下の方へ巫女様の捜索へ行く。もし中で呼び止められるような事があったら俺が通したと言ってくれ。詳しい話を聞きに行くにしても、くれぐれも守護士長様には見付かるなよ。多分問答無用で叩き出されるからな」

「感謝する。――守護士長は中にいるのか?」

「ああ。残った守護士達ともう一度精霊宮の中を捜すとおっしゃっていた」

「…そうか」

「じゃあ、俺達はもう行くぞ。……ご無事で早く見付かるといいんだがな」

 副士長は心底レンディットの身を案じる口調で呟き、背後の守護士に号令を掛け参道を駆け下りて行った。遠ざかる副士長等の背中を見送る事もせず、ユーリは自分を待っている闇精の許へと走る。

 ユーリが追い付くと闇精は素早く移動を再開し、ぐるりと訓練場の角を回って精霊宮を更に奥へと進んで行く。途中幾人かの守護士に出会したが彼等も辺りを捜している最中らしく、此方が元巫女守であるのを見て取ると特に呼び止める事も無く捜索に戻っていった。

 闇精の後に続いて女官の宿舎を通り過ぎ、巫女殿を脇にユーリは奥へ奥へと直走る。辺りは既に精霊宮の最奥といってもいいような場所だ。一体こんな所の何処にレンディットがいるのだろうか。訝りながらも丁度レンディットの私室の辺りである建物の角を折れる。通り過ぎる際に一瞥した閉め切られた窓の向こうは部屋の主の不在の所為か、明かりが灯っていない事以上に暗く見えた。

 程無くして闇精がつと立ち止まるかのようにその動きを止める。探し人は此処だと教えるようにその場で気配を強める闇精にユーリは目の前の建物に目を遣った。城下にある一般庶民の戸建て程度の大きさの建物は精霊宮の常に洩れず、白亜の麗容を夜の中に浮かび上がらせている。

「……離れ?」

 闇精が動きを止めたのは、巫女殿にいた頃に自室の窓から見えていた離れの前だった。次代の巫女が養育される為の場所に、今現在住まう者はいない。日頃から施錠されているこの離れは月に一度だけ掃除の為に開けられるが、それ以外の時は其処にあって無いような存在の建物だ。密かにレンディットを閉じ込めておくとしたら此処は正に打って付けだろう。

 意識を凝らして内部の人の気配を窺うが分厚い石壁に阻まれ適わない。乱れ気味な息を整えたユーリは音を立てないよう気を付けて離れの大扉に手を伸ばした。扉には案の定鍵が掛かっており、僅かにしか動かない取っ手に思わず舌打ちが洩れそうになる。それを寸前で止めて扉から手を離し、開かない扉と周辺を見回した。

 闇精が此処だと示してくれなければ、もしかしたらと思っても施錠されている時点で見逃してしまうだろう。しかしユーリには闇精のお陰でレンディットがこの中にいるという確証がある。どうにかして中へ入る手段を探さなければならない。

 離れは巫女殿の附属であり、此処の鍵を管理者は女官長だ。彼女に尋ねる乃至部屋を漁れば鍵は見付かるだろう。だが自分の管理下にある離れが監禁に使われている事に女官長は気付いていないのだろうか。

 何れにせよ、この場で考え込んでいても答えは出そうにない。ユーリは取り敢えず離れの鍵を探しに行こうと巫女殿へと向かおうとした。一応確かめてみたがすぐ其処にある巫女殿へと通じる扉は離れと同様に堅く施錠されており、巫女殿の中へ入るには反対側まで回り込まなければならない。大した距離ではないのに心情的には酷い遠回りだった。

 とにかく急ごうと一歩足を踏み出しところでふと、何人かの話し声が聞こえた。声のする方を窺いながらユーリは離れと巫女殿を繋ぐ回廊の太い柱に身を隠す。

「……では、計画通りに事は運んでいるのだな?」

 集団の一人が手にしている手燭の明かりに照らされ映し出される、自信過剰に胸を反り返らせた背の高い影。守護士長バルテス・クーガが其処にいた。その隣には驚く事に守護士等の青い制服に混じって白い聖衣を纏った祭司長の姿までもがある。

「無論、滞り無く」

 守護士長の言葉に祭司長が粛々と頷く。

「ふん。これであの恥知らずの女狐めに目に物見せてやれよう」

 息巻く守護士長は複数の足音を従えて此方へ近付いて来る。気配は殺しているつもりだが、相手が守護士長では勘付かれるかも知れない。ユーリは極力呼吸を押し殺して彼等の死角に入るよう位置を調整した。

 守護士長等が離れの大扉の前に立つのを柱の陰から窺う。気取られぬようにユーリが其方を見つめていると祭司長が何やら懐を探る風な動きをし、小さな棒状の物を取り出した。形状からして鍵のようだ。正式に所有している物か不正に入手した物かは判らないが、これで彼等がレンディットを離れに押し込めている首謀者であるのがはっきりした。

 このまま飛び出すべきかとも考えたがユーリは思い留まった。相手方には守護士長がいる。遅れを取る気は更々無いが、かといって容易に降せる人間ではないのも確かだ。守護士長に手間取っている間に他の連中がレンディットに危害を加えないと言い切れない辺り、止めておいた方がいいだろう。一番いいのは気付かれずに離れに忍び込んでレンディットを見つけ出す事だが、彼等が中へ入った後に改めて鍵を取りに行くのでは時間が掛かり過ぎてしまう。

 どうするのが最善なのだろうか。考え込む余りに向こうの様子を注視しようと知らず知らずの内に身を乗り出していた。はっとして、ユーリは慌てて身体の位置を戻す。

「―――誰だ!?」

 目敏く反応した守護士長が鋭い誰何の声を上げる。しまったと思ったがもう遅い。ならば強行突破に切り替えよう。幸いというか、離れの鍵は今し方祭司長が開けてくれたばかりだ。離れの構造が判らないのは痛いが、レンディットの許へ行く事を最優先にして走ろうと決意する。

 有難い事に守護士長が手ずから様子を調べに来てくれるらしい。彼が近くまで来たところで入れ替わるようにして扉へと駆け込む事としよう。気を付けていれば防げた失敗に心の中だけで嘆息し、ユーリは守護士長の気配と足音に細心の注意を払う。

「――……?」

 と。急に視界が暗くなったような気がした。譬えて言うならば明るさに慣れた眼で仄暗い場所に移動した時のように、視界に映る景色が奇妙に暗んでいる。

 もうすぐ側まで来ている守護士長の気配が壁か何かを一枚挟んでいるかのように隔たって感じられた。周囲の暗さといい、何だか自分の周りにだけ厚い布地で作られた薄闇色の帳があるかのようだ。ユーリがそれに気付いたのと同時に闇精が気配だけで得意げに笑った。

「……む?…気の所為か」

 ユーリの潜む柱の陰をしっかりと覗き込んでいるにも拘わらず、守護士長はユーリの存在に気付かない。首を傾げて扉の方へと戻って行く守護士長の後ろ姿にユーリは闇精のいるであろう位置へと目線を遣って囁く。

「お前の力か?」

 守護士長の眼にはユーリの姿が見えていなかった。一層笑みの気配を濃くした闇精にユーリは感謝を述べる。

「誰かいるように思ったが、私の勘違いだったようだ」

「精霊の気配を人のものと間違えたのではありませぬか?今が大事な局面です故、気が高ぶっておられるのでしょう」

「かも知れんな。落ち着いて事に当たらねばならぬというに、どうにも気が急いているらしい」

 多少恥じるように言って、守護士長は離れの大扉を開いた。その後ろに祭司長と三人の守護士が続く。彼等の仲間であるかのようにするりと一団に紛れユーリも中へと潜り込んだ。

 外部に洩れないよう配慮しているらしく、広さの割にはとても小さな明かりが室内を幽けく照らしている。扉を抜けてすぐは二階まで吹き抜けとなった居間のような場所だった。中には一通りの調度品が備えられており、居間の中央には燭台の置かれた長机を間に挟んで配された豪奢な布張りの対の長椅子があって、それぞれ守護士が一人ずつ座っている。守護士長の取り巻きの残りのようだが、見張り役として残っていたのだろう。二人は守護士長等が入って来たのを見て慌てて立ち上がり、敬礼をした。

「様子はどうだ?」

「はっ。守護士長様方が出て行かれる前と同様、大人しくしています」

 報告を聞き守護士長は二階の部屋の扉を見上げた。居間の左右の壁際から延びる二つの階段から上がれる二階部分の手摺りの向こうには扉が二つ、並んでいるのが見える。一階の奥にも三つの扉があるのだが、守護士長の目線は真っ直ぐに二階の左側の部屋へと向けられていた。

 彼処にレンディットがいる。推測を肯定するように闇精が気配を瞬かせた。すぐにでも部屋に飛び込んで安否を確認したい気持ちはあったが、此処で焦って失態を演じる事は絶対に許されない。

 ユーリは大きく息を吐き、この場にいる人間の顔を見回した。何やら意気込んでいる風な守護士長と、神経質そうな顔立ちに暗く陰を落とした祭司長。五人の守護士等は皆一様に神妙に背筋を伸ばして上役である守護士長を、あるいは祭司長を見つめている。

「お前達はそのまま入口を見張るのだ。我々は今一度巫女と話をしてくる」

「はっ」

 再度敬礼の姿勢に直った守護士二人に「頼んだぞ」と言葉を掛け、守護士長は祭司長と引き連れていた三人を伴って左手の階段の方へと向かい歩き出した。

 間も無く守護士長等の姿が上の扉の向こうへと消え、離れの居間には静けさが戻った。漂っていた緊張感が消え去った事で居間に残された守護士の一人が少々残念そうに、だが同時に何処か安堵したような溜め息をついた。

「…っはぁー、また居残りかぁ。……まあ、どちらかといえば助かった気分ですけどね」

 ぼすん、と長椅子に倒れるように腰掛け、大体二十歳に差し掛かる年頃の若い方の守護士がぼそりと呟く。

「何でだ?俺は連れて行ってもらいたかったぞ。その方が守護士長様の覚えも良くなるだろうし」

「いや、それはそうですが。でも私としては出来れば積極的には関わりたくないものでして。…私には何だか、あの方が守護士長様がおっしゃるような罪人には見えないんですよ」

 思案気味に顎を撫でている先輩と思しき短髪の守護士の問いに対し、若い守護士が困り顔で眉尻を下げ頬を掻く。

「おいおい、あの巫女は素性を偽ってその座に就いたわけだろうが。それを罪人と言わずしてどうするつもりだ?仮にもこの精霊宮の守護士ともあろう者が情けない」

「確かに、巫女の血筋でも何でもないのに巫女の座に収まったっていうのは罪深い事だと思いますよ。でもそれは精霊宮の実権を掌握しようっていう女官長の企みが大本になってるわけでしょう?あの子はただ利用されただけで悪くないんじゃないかな、と思うんですがね」

「利用されただけだからといって全くの無罪放免というわけにもいかないだろう。何、守護士長様は熱ーい正義感の持ち主だ。女官長殿に利用されただけの哀れな少女になら、お優しく救いの手を差し伸べて下さるだろうさ」

 守護士達の話の内容が今一つ掴めずユーリは頭を捻った。『素性を偽って』という件に一瞬まさかと思ったが、レンディットが男だと知られたわけではないらしい。が、血筋でもないのに、とはどういう意味だ。実際にはレンディットは先代の直系だが、公的には十二代目の巫女の子孫と称している。女官長曰く其方の血統の者にもそのように語る事の了承を受けているらしく、根回しは盤石だ。

 レンディットの無事を確認したい気持ちは勿論あったが彼等の話の行方が気に掛かり、ユーリは続けられる会話に耳を澄ました。

「尤も、あの少女が本当に利用されているだけだったら、ではあるがな。少しでも巫女の座に執着を見せるようならまず許されはしないだろう」

 年長の方が肩を竦め、二階へ視線を投げて薄く笑った。

「しかし女官長殿もよくやるよなあ。幾ら権力が欲しいからって自分の姪を強引に巫女の侍女にした挙げ句に当の巫女様本人までが偽者なんて、普通其処までやるか?俺だったらそんな危ない橋は渡らんね」

「偽者…か。でも偽者というには物凄い能力の持ち主ですよね、今の巫女様は。………本当に偽物なんですか?精霊祀を観ている限りとてもそうは思えないですよ?っていうか言ってしまえばその話自体、守護士長様がおっしゃっているだけだし」

「つまりお前は守護士長様の語る〝真実〟が信じられないっていう事か?」

「そ、そんな事は言ってないですよ!」

 睨まれた若い方はあたふたと首を振った。瞼を半分閉じて皮肉な目付きをする短髪の男は呆れた声で後輩を窘める。

「お前、単純にあの〝巫女〟が美形だから絆されているだけだな?とにかく、余計な事は言わない方が身の為だぞ。俺達は言われた事に素直に従っておけばいいんだ。そうすれば出世出来るんだからな。そもそもが、だ。ああやって祭司長様も協力して下さっているんだぞ?それで間違いなんかあるわけがないだろうが」

「ああ、ええ。そ…そうで――っ!?」

 追従して頷こうとした瞬間、勢い込んで前のめりになっていた青年の身体がぐらりと傾いだ。ユーリは横合いから殴打して昏倒させた守護士の胸を押し、長椅子の上へ倒れ込むよう方向を修正する。

「……なっ、お前っ――!?」

 驚愕する守護士の眼がしっかりとユーリを捉えている事からして、此方から〝外側〟に接触すると目隠しの効果も消失するらしい。短髪の方が闖入者に動転している隙にユーリは長机に片足を乗せ、踏み込み様にその鳩尾に肘を打ち込んだ。

 くぐもった呻きを洩らしてもう一人が長椅子の上に逆戻りするのを見届けて、見張り役二人が完全に意識を失っている事を確認する。大した物音は立てていないので上に行った連中はまだユーリの侵入に気付いてはいないだろう。

「レン……」

 情報収集に守護士等の話を盗み聞きした事で不可解に怪しくなってきた雲行きに眉を潜め、小さく呟く。無意識の内に左手を腰に提げた剣に遣りながら、ユーリは二階にある扉を仰視した。

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