お母さん?母様?神様?
二話目です。
どうぞ最後まで、お読みください!
お願いしますm(_ _)m
目を覚ますと見知らぬ、真っ白い空間にいた。
見渡しても何も無く、ただ白い空間が続くだけ。唯一色が付いているのは、生まれた時の姿で、9本の黄色い尻尾とフサフサの耳のついた、楓の身体だけである。
「なんじゃこりゃー!?」
(な、な、何で尻尾ついてるの!?、まず何で裸!?、)
楓が、今の状態に混乱している最中、楓の後ろに、色のついた女性が現れていた。
――――――――――――――――――――――――
「ふ〜、何とか落ち着いたけど、ここ、本当にどこなんだろう」
「ここはね、神界と言うところよ〜」
「ひゃっ!」
突然、耳元で、囁かれた驚きに、悲鳴を上げながらも瞬時に振り返った。
「久しぶりね、楓?」
「…え?、嘘、お母さん?」
そこにいたのは、去年の秋に交通事故で死んだはずの楓の母親、狐好紅葉だった。……花柄のワンピースを着た…
「…何で、花柄のワンピース?」
「え〜、まず最初にそこ聞くの〜?、私、心配してたのよ?だって、5日間も起きないんだもん、失敗したかと思ったじゃないの〜」
「私、5日間も、寝てたの!?」
「そうよ〜、すっごい心配してたんだから〜」
どうも、5日間も私は、寝ていたらしい。最後の記憶は、トラックに、ひかれたところで終わっている。思い出したら、少し気持ち悪くなってきたから、忘れよう。
「ところで、お母さん、ここどこ?」
「だから〜、さっきも言ったじゃない?神界よ、神界」
「…神界って、神様のいる?」
「そうそう、その神界」
「…何で、お母さん、神界にいるの?」
「だって、私、神様だもん」
「…お母さん?、母様?、神様?」
「ふふふ、母様…良いわね〜、でも今まで通りで良いわよ〜」
楓と、紅葉は、これまでの経緯や、紅葉が死んでしまった後、何があったかなど、久しぶりの母娘の会話を楽しんだ。ゆっくりと時間をかけて。
「へ〜、つまり、私たちの先祖には、神様がいて、その神様に、神様やめたいから、代わりにやってって、死んだ、お母さんは言われたの?」
「うん、そうよ〜」
「…神様、辞められるものなんだ…」
「私も、聞いた時、びっくりしたわね〜、でも神様が、人間になって遊びたいって言うから、代わってあげたのよね〜」
神様が神辞めたいって、何?。ま、遊びたいのは、分かるけど、規模が大きすぎるのは、気のせいか?
「お母さん、ところで、何で私に、尻尾と耳がついてるの?あと何で裸?」
「ん〜、それはね〜、私の趣味!」
「しゅ、趣味?」
「そう!、趣味、私、狐の獣人の女の子欲しかったのよ〜、だからつけちゃった〜、裸なのは、つけるのにじゃまだったから〜、脱がしちゃった〜、…テヘッ」
「…」
「ちょ、ね、落ち着いて、やめ、ま、まって、キャーーー…」
白い空間に、女神の叫び声が、響くのだった…
――――――――――――――――――――――――
「楓ちゃん、ごめんなさい、楓ちゃん、ごめんなさい、楓ちゃん、ごめんなさい、楓ちゃん、ごめんなさい、楓ちゃん、ごめんなさい、楓ちゃん、ごめんなさい……」
「…やりすぎた、かな?……」
楓の、罰は女神様でもキツかったようで、正座から頭を地面につけた、DO・GE・ZA、が崩れた状態で、同じ言葉を繰り返し続けるという、とてもシュールな絵面に、なっていた。
「…お母さん、もう許すから元に戻って?、ね?」
「…本当?、本当にもう何もしない?」
「本当だから、ね?」
「分かった…、でもあれは、ないわよ〜」
「やりすぎたと、少しだけ思ってる、ごめんなさい、ところで、私って、元の姿に戻れるの?」
「…戻れないわ、私が絶対に戻らないように、魔法で工夫に工夫を重ねたんだもの〜…テヘッ」
あ、戻れないんだ〜、本当は、責任取って欲しかったけど、戻れないしな〜。というか、お母さんの態度、イラつくな〜
「…もう一回、やる…?」
「ひぃっ、ごめんなさい!」
ま、私も疲れたし、今回は許そう。しかし、魔法って言った?魔法って本当にあるんだ〜、ちょっと聞いてみたいな〜
「魔法って本当にあるの?」
「魔法は、あるわよ〜、ただ、私が使ったのは、魔法じゃなくて神言て言うの〜、魔法は、魔力って言うものを使うけど、神言は、神力、神の力を使うの。魔法に比べて、かなり強力なのよね〜」
そんなものを、私に使ったのか?と、正直驚いたのと同時に、どんだけ、狐っ娘が好きなんだ?と、飽きれた。
「私にも、魔法、使えるの?」
「魔法はもちろん、神言も使えるはずよ〜」
「え?、神言も使えるの?、私って神様?」
「え〜とね〜、神様とは違うんだけど〜、修行すれば、神様になれる状態かな〜、身体の作りは、神と同じだし」
「あ、身体は、神様と同じなんだ…」
驚いた、本当に驚いた、だって、死んだ後に、貴方の身体は、神と同じになりましたって、言われても、混乱して、何が何だか分からなくなると思うんだけど、
驚いただけで止まった私は、すごいと思うんだけどね〜
「お母さん、どうやって使えばいいの?」
「ん〜、そうね〜、まず、魔法の適正がないと使えないのよ〜、例えば、火魔法なら、火魔法の適正がないといけないみたいな、だから、ま、適正はあると思うんだけど、確認してみましょうか〜」
「ちょ、ちょっとまって?、どうやって確認するの?」
「ん?、あ〜、そうよね、当たり前のことだから、教えるの、忘れてたわ〜、。楓、ステータスって言ってみて?」
「?、分かった。ステータス!」
ステータス!、と、言った瞬間に、目の前に色々書かれているボードが、飛び出してきた。
「わ!?、なんか出た!?」
「それ、ステータスボードって言うのよ、覚えておきなさいね?、で?、何て書いてあるの!?」
そこに書かれていたのは…
ご覧下さり、ありがとうございました。
楓の、ステータスボードには、何が書かれているのでしょうかね〜
また次回もお楽しみください!