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「かがみの孤城」 辻村深月

今まで読んだ辻村作品のなかで、一番好きです。

小説読んで泣きそうになったことは何度もありますが(涙腺激弱)、本当に涙が出たことはそれほど多くはないと思います。ですが、この作品では本当に泣きました。

そのくらい心に響くものがありました。


こころはある日、部屋の姿見のなかに入り、不思議な孤城にやってきます。

そこで出会ったのはオオカミの面をつけた”オオカミさま”。

そしてこころを含めた7人の子供達。

彼らの共通点は、みな学校に行けない事情を抱えていること。

孤城で鍵を探しだし、願いの部屋にいくとひとつだけ願いが叶うと”オオカミさま”は言います。


不登校、という問題、子供達一人ひとりの繊細な悩みや苦しさがリアルに描かれます。

でも、みんなとてもいい子たちなんです。

どうしてこんなにいい子たちが学校に行けないんだろう。誰も悪くないのに。

フリースクールのことを以前調べたことがあります。

学校に行けなかったら、無理に行く必要はない。行って心が壊れてしまうくらいなら。

子供たちはまだ多くは世間を知りません。学校がすべてになってしまう気持ちはわかります。

でも、学校だけがすべてではないんだよ。

そんなメッセージも込められている作品です。

それぞれの子たちが、どうしようもない事情で学校に行けなくなって、それでも少しずつ孤城で会う仲間たちを支えに前を向こうとしていく姿が健気でいとおしくなります。

7人の友情に胸が熱くなりました。

ちなみに私はマサムネくんがお気に入りです。


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