27/39
「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野晶午
騙されました!
ものの見事に騙されました。
もちろん文句を言っているわけではなく、誉め言葉です。
ミステリーなので多くは語れませんが、面白かったです。
物語は一人の探偵業を営む男成瀬が、自殺しようとしている女さくらを助けたことから始まっていきます。
探偵男のヤクザ見習いの過去とか、詐欺集団のことなどが物語を盛り上げつつ、成瀬とさくらの関係も少しずつ親密になっていきます。
この作品、最初ミステリーだと思ってなくて、タイトルからして恋愛小説的なものを想像してました。
まあ、確かに恋愛小説といえばそうともいえますが、やはりこれはラストの種明かしでしてやられました。作者の手のひらのうえで転がされていたという、悔しいけど爽快なこの感じ!
これだからミステリーはやめられないんですよね~。
それにしても元気すぎるよ!




