「模倣犯」 宮部みゆき ※
この本はちょっと古い本なんですが、タイトルは聞いたことあるというかたも多いのではないでしょうか。
宮部みゆきさんの大作。奥付を見ると、2001年4月20日初版とありますから、今から15年前に出された本ですね。昔SMAPの中居くんが映画やってましたね。観てはなかったと思いますが。
しかし、この本は読むのに時間がかかりました。上下巻あわせて1400ページ超えなうえ、最近集中力がなかったために、以前読んだソロモンの偽証よりも(こっちも超長い)時間がかかったような気がします。
いやしかし!
本自体は本当に面白かったです! 最後は一気読み。
さすが宮部みゆき。読ませてくれます。
ミステリーなので、多くは書けないのですが、物語は連続殺人鬼をめぐって起こる、それに関わった人たちのお話です。
第一部は事件に振り回される被害者側の視点が描かれ、謎が謎を呼ぶ展開。
第二部はうってかわってその事件の犯人側の視点が描かれていきます。
そして第三部、物語は大きく動き出し、ラストに向かって怒濤のごとく進んでいきます。
犯罪心理の深層に迫るようなところや、キャラクターの魅力。
胸を打つセリフなど、読み進めるうちにその世界にひきこまれてしまいました。
個人的に、ラスト間際のある登場人物の言葉が胸に響きました。
それにしても、ミステリーはやはり犯人が本性を現したときが一番盛り上がるなとあらためて思った一作です。




