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「女王はかえらない」 降田 天 ※
このミステリーがすごい大賞受賞作。
これはこのミスではめずらしい部類に入る小説のような気がしますが、なかなかおもしろかったです。
前半は小学生同士の残酷なパワーゲーム。スクールカーストが常軌を逸してエスカレートしていく感じは、ぐいぐい読者を惹きつけます。
女王二人の戦いがおもしろく、どっちもえぐい。
でも、二章からちょっと失速した感がありますが、やはり大賞受賞作。
ラストの真相のほうでは読み終えてから、やはりおもしろかったとうならされました!
トリックがいろいろ仕掛けられていて、それはよかったんですが、講評でも書かれていたとおり、ちょっとやりすぎな感はしました。あと、既存作品の既視感……。
でも、こういう叙述トリックものとか好きなので、(乙一好き)割りと好きな作品でした~♪