第一異世界人発見‼そしてなぜか戦闘
「ここですか‼」
現れたのは剣を持った少女。髪は甘栗色で瞳は茶色。体は胸当てを着けているけど大きい。脚はスラッと長く引き締まっている。顔は活発そうなパッチリした目に桜色の頬と唇。とても愛らしい、少女と女性のあいだのような感じだった。
確かに可愛い、しかし‼相手は剣を持っている。そしてかなり迫力がある。俺は戦闘体勢を解かない。そして相手がきずいた。彼女も一瞬で攻撃体勢をとったがすぐさま解いた。そして顔に疑問の表情を浮かべ首を傾げる。可愛い。
互いに見合う俺たち、相手が先に動いた。
「貴方は、誰ですか?」
当然の反応。森の中にたった一人でいるからな。彼女も一人っぽいけど。俺は答える。
「俺は、杉崎慎吾だ。杉崎が名字で慎吾が名前だ」
相手はそれを聞いて眉をひそめた。まぁこれも当然。聞き慣れない名前だからな。さて次は俺の番だな。
「俺は答えたぞ、あんたは誰だ?」
相手は剣をこちらに向けたまま答えた。
「私はリーシャ・B・ウインチェアーです。貴方は何者ですか?なぜこの森に?この森は今レッドベアーがいます。すぐさま立ち去りなさい」
「そうしたいんだがな、あいにく道がわからん。それとレッドベアーてのはこの熊か?」
と俺は、後ろにあるレッドベアーの亜種を指で指す。リーシャは怪訝そうな目を向けたが、俺の後ろを見る。そして、なっ‼と驚愕した。うんうん、驚いた顔も可愛いなぁー。
リーシャは、レッドベアーの死体に駆け寄った。そして死体のあちこちを調べてからまた驚いた。そして絶叫した。
「そんなレッドベアーが討伐去れたなんて‼ランクDの魔物ですよ‼それが簡単に、しかもこんなに外傷も無いなんて‼一体、誰が…ッ!」
「そいつを倒したのは俺だぞ?後亜種だったぞ」
「亜種ですって‼それが貴方は見たいな人に倒せるわけがありません‼」
「いや、事実なんだが…」
「…ッ!解りました。貴方が最近現れた盗賊ですね‼覚悟ッ!」
「何でそうなる…」
なんか戦うき満々なんだが‼リーシャは戦闘体勢に入り一気に俺の前まで駆け出した。構えからして突きを放つのだろう。うん、まだレッドベアーの方が速かったな。
俺は、リーシャの突きを捻りで回避。カウンターをしないのは話し合いをしたいからだ。後、俺はいたいけな少女をいたぶる趣味は無いからな。
「落ち着けって、俺は盗賊じゃないぞ。まず名前なんてなのならいだろ」
「うるさい‼貴方の名前が本名である補償はない‼」
「聴けよ‼」
しかし全くリーシャは話を聞かない。リーシャは剣を突く払うなど攻撃をしてくる。まず、レッドベアーを倒したと言っただけでなぜ盗賊になる。俺はリーシャの攻撃をかわす。かわしながら学習する。剣の扱い方を剣の型を全てを観察し学習する。うむー、何か学習速度が早くなってる気がする。
リーシャが痺れを来したのか一旦離れた。俺は、それすら観察する。何をするか知るために。筋肉の動いを目線を足の動きを、しかし動いていたのは口だった。
「【風弾】‼」
飛んできたのは不可視の弾丸。俺は、目を見開いた。存在は知っていたがまさか、こんなに速く観れるとは。俺は、不敵に笑った。ここで視れるなら、観せてもらおう。
俺は、風の弾丸を回避した。リーシャはまぐれだと思ったのか、更に弾幕をはる。しかし俺には当たらない。リーシャは驚いた顔もした。
「何で当たらないのですか‼」
まっそうだな。だって目には見えないからな。確かに風は見えない。しかし俺は風を見ているんじゃない。ネタは簡単。リーシャの目の動きを見て予想して動いているだけ。
「くっ!だったら‼ 【風硬槌】‼」
次はハンマー。確かに点ダメなら面で攻める。悪くないだが、俺は発動前にリーシャに肉薄していた。面なら自分事しないだろうと予想した。しかしその予想は外れた。
リーシャは自分事叩いた。俺は、防御した。頭の上で手をクロスに、しかし衝撃は来なかった。俺はリーシャを見た。彼女は剣を構えていた。それは最初に見せた、突きの構え。そして彼女の口は呪文を唱えた。。
「【疾風疾走】っ‼」
まさに疾風の如く。風の速さで放たれた突きが俺の心臓を狙う。
だが俺には届かない‼
バシッ‼
俺は突き出された剣を掌で挟み込んだ。【真剣白刃取り(しんけんしらはどり)】 真剣白刃取りとは、頭上に振り下ろされた刀剣を両手で受ける防衛方法である。まぁ突きで出来るとは思わんかったけど。
リーシャが言葉を放つ前に顎を打った。マンガではお腹にパンチをして気絶するがそれはマンガだけ。最も確実になのは顎を殴ること。顎を殴られた衝撃は脳を揺らす。揺れた脳は異常をきたして脳震盪になる。
リーシャは脚をふらつかせ数歩下がる。そして倒れる前に体を支えてやる。まぁ記憶が飛ぶほどの衝撃じゃ無いから、いずれ目を醒ますだろう。
リーシャをそっと横に寝かせてやる。起きたらまた説得かぁ。リーシャのことを考えて溜め息が漏れた。