表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の英雄が異世界に旅立つようです  作者: 朝倉 翔
プロローグ 英雄、異世界に旅立つ
4/30

世界を越えたらまた神が……

俺は光の中で微睡んでいた。しかし微睡んでいただけ頭はもうスピードで動いていた。異世界に行ったら何しよう?魔法使い?剣士?国を造って王様になる?とかいろいろ。ネガティブなこともだけど、あっチート貰ってない。とか魔法て使えるの?とか、とか、とか‼


そしてどのくらいたっただろうか。何かに引っ張られている感覚が。来たか。召喚だな‼俺は眼を閉じて待った。引っ張られている感覚が消えるのを。消えたとき俺は異世界に召喚されるのだ‼引っ張られている感覚が消えた。さぁ‼異世界よその姿を見せろ‼

俺は眼を開けた。開けた先には、


「おっ‼やっと来たか」 「え?英雄君来ましたか~?」


見知らぬ二人の男女だった。


「えーと…誰?」

「「神だ」です~」

「はぁ~ 神神詐欺ですか? お引き取りを」

「いやいや‼本物だからね」

「お金はありません お引き取りを」

「いや、だからね」

「お引き取りを」

「話を聞けーえッ!」

「じゃ。話せ」

「あれ!あっさり掌返された‼」

「ユーで馴れた。で、あんたらは何」

「馴れた……あぁ、うん。私達はこの世界の神だ」

「この世界?」

「そうだ。君の生まれた世界ではない異なる世界。それが私達の世界【アムスフィア】だ。異世界の英雄杉崎慎吾君」

「はぁ~。まぁよろしく」

「あぁよろしく」「よろしく~」

「さて、慎吾君ここに来てもらったのは、君に加護を与えるためだよ」

「加護すか?」

「そう、加護だ。神の加護、簡単に言うと……チートだ」

「チートキターーーーー‼」

「フフフッ、そこまで喜んで貰えて嬉しいよ。さて君には私達二人の加護を与える」ガタッ!「そうだわ、お客様にはお茶を出さないと‼」

「「…………」」


タッタッタッタ‼


一人がなんかお茶を取りに行った。男の方はそれを無視、俺も無視しよう。


「どんな加護すか?」

「私からは【武神の加護】を、彼女からは【魔神(ましん)の加護を】与える」

「えっ!お茶汲みの人神なんですか?」

「あぁ、そうは見えないけど立派な神だよ。魔法を司っている……威厳が無いのが傷だけど」

「ふーん、でどんな力をくれんの?」

「【武神の加護】は、ありとあらゆる武器をある程度扱えるように、さらに身体強化もつく、とてもお得です。【魔神の加護】は文字通り全ての魔法を使える可能性がある。可能性だけだよ?最初から使えたらチート過ぎるからね」

「【武神の加護】はわかったけど、可能性てどうすれば増える訳?」

「簡単さ、可能性なんだから。知ればいい魔法の知識を、魔法の理を、知れば知るほど使えるようになるよ」

「知れば知るほどね~。わかった」

「うん。すぐに飲み込めることは良いことだ」


と、男と加護の話をしていたら。女の方が帰ってきた。手にはお盆、その上にティーカップとポット。彼女は俺、自分の分をおいた。…彼のは無い。しばらく無言が続いた。鳴る音は彼女が紅茶を一気に飲む音だけ。……………気まずい‼


「アー、クラン?私の紅茶は何処かな?」

「えっ!マクスも紅茶欲しかったの‼言ってよー。準備してないわ」

「「………」」

「…自分で淹れてくるよ」

「いってらっしゃい~」


なんと言うか仲が悪いのか良いのかわからん二人だな。それにしても、この紅茶美味しいな。と紅茶を飲んでいると彼女【クラン】がこちらを見ていた。じっ!と。じぃー!と、じぃーーーーーっ!と見られてる。俺はちらっと視線を向ける。


「おいしい?」

「あぁ、旨いよ」

「そう?良かったわ」

「はぁ」

「フフッ、貴方があの世界の英雄で良かったわ」

「何が良かったんですか?」

「フフッ!だって彼女とっても嬉しそうだったんですもの」

「ユーですか?」

「えぇ。彼女の世界の初英雄ですもの」

「何で?」

「彼女の世界だけが英雄が居なかったからよ。彼女はとても肩身が狭い思いをしていたからね」

「そーゆーもんすか」

「そーゆーもんよ」

「話は済んだかな?」

「えぇ、とてもいい子よ。加護も与えたしね」

「えっ!いつの間に」

「さっきのまによ」

「さて、慎吾君。今から異世界にに降りてもらうよ。降りた先には必要な物を用意したからね」

「わかりました」

「うん。それではいい旅を」「いってらっしゃい、英雄君」

「いってきまーす」


そう言うと俺の回りが光った。俺は眼を閉じた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



眼を開けた時、周りは森だった。足元にはリュックがあった。さてまずは自分を知らなければ。


異世界最初の行為は身体調査から始まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ