金とカードのマリネ~面倒事を添えて~
朝目がさめた。日は登り始めたばかり、取り敢えずリーシャのいる宿に向かう。入り口にリーシャが腕を組んで待っていた。俺を見つけて、パーと明かりが灯ったのような笑顔をした。ウム、眩しい。日が出ていないのになんて輝きなんだ!まぁ嘘だけど眩しくないし。
「よう、リーシャおはよう。速いね」
「おはようございます、シンゴさん。シンゴさんも早いですね」
「だって、外で寝たしね」
「えっ!どうして宿を取らなかったんですか‼」
「えっだって金無いし」
「あっ……そうでしたね……」
「でも金無しも終わり、ギルドにいこうぜ‼金とギルドカードとパーティー登録が俺達を待ってるぜ‼」
「はい。そうですね」
俺達はギルドに向かった。
ギルドは人がいなかった。まぁ冒険者がいなかったかな。クリスさんはいたし。取り敢えずクリスさんのところに向かう。
「おはよう、クリスさん」
「おはようございます、クリスさん」
「はい、おはようございます。シンゴさん、リーシャさん。用件はお金とカードですね」
「あぁ、それとパーティー登録だな」
「パーティー登録ですか?それはリーシャさんと言うことですか?」
「あぁそうだな」
「わかりました。取り敢えずカードとお金を先に渡しときますねまずはギルドカードです」
と言ってカウンターの下から一枚のカードを取り出した。そのカードは大きくDと書かれていた。フム、すごいのかわからん。あっ、説明してくれるらしい。
「まずはギルドカードの説明ですね。ギルドカードにはランクが書かれます。ランクは【F】~【S】まであります。【E】ランクは初心者ですね。まず町から出ない簡単な依頼を受けることを目的に経験と信頼を積みます。初心者は【F】~【E】までです。次は中級冒険者です。【D】~【C】ランクです。ここからが冒険者と言われますね。魔物を倒す依頼が多いですね。次に上級冒険者ですね。【B】~【A】ランクです。一流のベテラン冒険者のことです。ワイバーンやウィッチなど強い魔物と戦います。ここからは魔法使いが絶対必要でパーティー内で【A~B】ランクの人が多いです。ラストに【S】ランクです。このクラスは人数がぐっと減ります。竜種や魔種などと戦います。他にも未開拓地の調査などがあります。例外で【R】ランクがあります。このランクを持つ人は一人だけです。RはロイヤルのR、つまり国からの依頼が来ますね。まぁ例外中の例外ですので気にしないで下さい」
「了解です。で何でいきなり【D】ランクなんですか?」
「まぁ一人でレッドベアー亜種を倒せるならそれくらいだと上が考えたので」
「上って?」
「ギルド支部長です」
「ふーん、なるほど」
ギルドカードの説明の後は待望の金である。いったいどのくらいになるのでしょうか?楽しみです。楽しみすぎて、心がぴょんぴょんします。クリスさんがカウンターからドサッと革袋をおいた。……二つ。まずひとつめ。
「最後にお金です。レッドベアー亜種の牙、爪、毛皮等全部合わせて【150.000G】です」
「フム……それってどのくらい?」
「そうですね……農民の月収の15倍ですかね?」
「なるほど10倍…どうしてその値段に?」
「牙と爪、毛皮の損傷が全く無かったのでその値段になりました。というか、ホントに傷が無かったので……ホントに素手で倒したんですね」
「まぁね!」
「はぁー……それと依頼成功報酬の【50.000G】です」
「二つめはそれですか……俺が受けた依頼じゃ無いんですが…」
「だったらリーシャさんと分けてください」
「ほーい」
まぁしかし、リーシャに依頼成功報酬を渡しても俺の懐には【175.000G】入る、その量は農民の約17.5倍、つまり農民が一年5ヶ月働く必要の無いことと同じ‼今、俺の懐は燃えるように暑くなっている‼心が…心がぴょんぴょんするんじゃぁぁぁぁい!!今俺の心は跳ぶんではなく飛べる‼体は懐の重さで飛べないが……。
俺は手を天高く掲げてそれを己の肘を腰まで下ろす‼それを人はガッツポーズと言う。それを五回繰り返したとき(無言で真顔で)リーシャがやって来た。リーシャは俺の奇行で少し引いていた。
「……でお金とカードは貰えたのですか?」
「あぁ、カードは【D】ランクからで金は【175.000G】だぜ‼あっ、これリーシャの分【25.000G】だ」
「えっ!……あぁ依頼成功報酬ですか。はい、確かに受けとりました」
「さぁ今から、武器か防具を買いに「すいません、シンゴ・スギサキさんですか?」……はい、そうですが?何か?」
さぁ、行くぞ‼と一歩踏み出した時後ろから声をかけられた。振り向くとそこにはギルド制服を来た人が(男)なんだろうか?なんかした?
「今、シンゴ様に会いたいと伝えろと言われまして」
「はぁ、わかりました。リーシャ少し待ってて」
「はい。わかりました」
「よし、じゃいきましょうか」
「はい。ではこちらです」
と男は振り向いてカウンターの奥に行く。俺もそれに着いていく。カウンターの奥は何か本が一杯。さらに奥に階段がその上に進んでいく。そこには豪華な扉がフム……なるほどな、扉のむこうはギルド支部長だろう、ふっふっふわかったぞ。おっと、扉の前に着いた。さて答え合わせをしよう。
「で俺にも会いたい人は誰ですか?それとあなたは?」
「あぁ‼申し遅れました、私はここのギルド支部長をしています。ルーダ・シルエットと申します。奥にいるのはギルド長です」
「支部長さんですか、これはこれはご丁寧に。改めて私はシンゴ・スギサキと申します」
「嫌々こちらこそ、さっさギルド長がお待ちです」
「はい、それでは失礼して」
そう挨拶してルーダさんは帰っていった。好い人だったな。フムフム。さてでは。
「失礼します~‼」
ガチャ‼と扉を開けた。そしてきずく。そう言えばルーダさんは支部長と言っていた、で待っているのがギルド長だと。そしてパーティー登録を忘れたことを。
開けた先にいたのは、女性。髪は長く翡翠色で目はつり目気味で深い緑の色、体つきは凹凸がない、言い換えればスレンダー。綺麗なおみ足が見える。その女性は、こちらを向いてこう言った。
「おはよう、シンゴ・スギサキ君。私はウォフ・D・マナフだ。ギルド長兼創造者でもある、よろしく」
また、面倒事を…………。心がぴょんぴょんしないぜ……。
感想ご意見お待ちしてます‼ 今回有名なウサギを注文するアニメのネタを使いました。難民の方はごめんなさい、そうでない方は検索してみてください。 私は難民ではありませんけどね!




